仁淀川について

仁淀川の洪水対策は、戦国時代に土佐を支配した長宗我部氏によって始められ、江戸初期には山内家の執政・野中兼山によって、八田堰・鎌田堰や用水路を整備する一方で堤防強化が行われました。明治以降も相次ぐ災害と復旧工事が繰り返されてきましたが、昭和23年から国による直轄管理・改修工事に着手しています。
昭和41年に仁淀川が1級水系に指定されたことにより、伊野地点で13,500m3/Sの流量に対応する河道整備を進めてきましたが、平成20年3月に仁淀川水系河川整備基本方針を策定され、伊野地点で17,000m3/Sの流量に対し河道整備を進めていくこととしました。
河川整備基本方針に基づき、平成25年12月には、「仁淀川水系河川整備計画」を策定しました。
また、気候変動の影響により全国各地で水災害が激甚化、頻発化していることから、令和6年9月に「仁淀川水系河川整備計画」を気候変動の影響を踏まえたものに変更しました。
仁淀川の下流域沿川の平地部は開発が進み、多くの人口・資産が集中し、経済活動の活発な地域となっていますが、大臣管理区間の上流部でも堤防未整備箇所が残っています。また、堤防整備済の区間でも、平地部の地盤高が、洪水時の河川水位より低く、仁淀川から離れるほど低くなる地形特性であるため、潜在的に堤防の決壊による被害拡大の危険性を有しており、流下能力が不足している箇所については、樹木伐採や河道の掘削等による対応が必要であるため、今後も引き続き治水対策を進める予定です。
一級河川の指定
昭和41年4月1日
大臣管理区間
仁淀川はその源を石鎚山(標高1,982m)におき、愛媛県、高知県を経由して太平洋へと注ぐ幹線124km、総延長720kmの一級河川です。
その内、大臣管理区間は
・仁淀川本川は、河口から15.43km地点まで
・支川波介川は、仁淀川合流点から2.23km地点まで
・支川宇治川は、仁淀川合流点から3.3km地点まで
また、日下川放水路等を大臣管理区間として、仁淀川出張所で管理しています。
河川名 | 上流端 | 下流端 |
---|---|---|
仁淀川 | 左岸 高知県吾川郡いの町加田字又四郎2473番の1地先 右岸 高知県高岡郡日高村下分字上ノ首2653番地先 |
海に至る |
波介川 | 左岸 高知県土佐市中島字東大垣497番の5地先 右岸 高知県土佐市用石字堂尻山2349番の1地先 |
仁淀川への合流点 |
宇治川 | 左岸 高知県吾川郡いの町枝川字ケナシ301番地先 右岸 高知県吾川郡いの町枝川字ケナシ292番地先 |
仁淀川への合流点 |
日下川放水路 | 日下川からの分派点 | 仁淀川への合流点 |
新日下川放水路 | 戸梶川からの分派点 | 仁淀川への合流点 |
新宇治川放水路 | 宇治川からの分派点 | 仁淀川への合流点 |
