物部川について
物部川は、右岸側に典型的な扇状地性低地が形成されていることから、その氾濫域は流域外にまで広がり、高知龍馬空港、高知大学等の重要施設と住宅地等多くの資産が集中しているため、ひとたび氾濫すると被害は甚大となります。 江戸時代の初期に、土佐藩家老職の野中兼山が山田堰を始めとする利水事業に合わせて両岸に堤防を築きましたが、弱小堤であり度々大きな出水被害を被ってきました。 その後、大正・昭和初期の相次ぐ出水等を契機として、昭和21年から国による直轄管理・改修事業に着手しています。
昭和43年2月からは深渕地点で4,740m3/sの流量に対応する河道整備を進めてきましたが、平成19年3月に物部川水系河川整備基本方針が策定され、深渕地点で4,900m3/sの流量に対し河道整備を進めていくこととなりました。また、平成22年4月には、「物部川水系河川整備計画」が策定され、計画に沿った堤防・護岸の整備や水衝部対策、洗掘対策などを進めています。
一級河川の指定
昭和42年6月1日
直轄管理区間
物部川は、高知県中部に位置する幹川流路延長71km、流域面積508km2の一級河川です。
その内、直轄管理区間は、河口から10.48km地点までで、物部川出張所で管理しています。
河川名 | 上流端 | 下流端 |
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物部川 | 左岸 高知県香美市土佐山田町神母の木字川添426番の2地先 右岸 高知県香美市土佐山田町楠目字半坂1742番地先 |
物部川河口への合流点 |