国土交通省 高知河川国道事務所

国土交通省 高知河川国道事務所

過去の被災状況

高知海岸が位置する土佐湾沿岸は、台風の常襲地帯であり、過去幾度となく甚大な災害に見舞われてきました。 昭和21年の南海大地震では津波災害と地盤沈下が生じ、その後も供給土砂の減少等により海岸侵食が著しく、 汀線の後退により波の打ち上げ高が増大し、越波被害や前浜の侵食による堤防の倒壊等が発生しました。

地震・津波被害状況


昭和南海地震直後の高知市

揺れによる堤防決壊(高知市)

現在の高知市

地盤沈下による浸水(高知市)
出典:高知市提供

高潮・侵食被害状況


[南国工区]H26台風11号による被害

[戸原工区]H5台風19号による被害

高波浪による越波状況


[戸原工区]H3撮影

[仁ノ工区]H24撮影
 
年月日 原因 被災状況
宝永 4.10. 4
(1707)
南海道沖
大地震(M8.4)
当時としては未曾有の震災であり、大規模な津波に襲われた。
死者1,844人
安政 1.11. 5
(1854)
南海道沖
大地震(M8.4)
津波の規模は宝永大地震をやや下回る程度。
死者372人
昭和21.12.21 南海道沖
大地震(M8.1)
地震による津波の被害は地震そのものによるものよりも大きかった。波高は高知県の沿岸で4~6mに達した。
死者679人
昭和35. 5.23 チリ沖地震 地震の翌日から津波が日本各地に押し寄せ、多大な被害を出した。
昭和45. 8.21 台風10号 土佐湾一帯に高潮被害をもたらし、 久枝地先では越波した海水により 天端 および裏護岸が 破堤 し、前浜地先でも天端舗装が破壊したほか、十市~仁井田地先にかけても パラペット 及び天端舗装が破壊した。
昭和49. 8.18
~ 9. 1
台風14、16号 久枝地先においては堤体前面の前浜の洗掘により堤防が295m倒壊した。また、背後地のビニールハウス群を中心に農地の流失や約4haの 冠水 があった。
昭和54. 9.30 台風16号 前浜侵食につづいて、台風16号の来襲によりさらに侵食を受けた仁井田地先の堤防が219m倒壊した。 また、長浜~戸原および新居工区で974.5mにわたり被災した。
平成 2. 8.21 台風14号 長浜~戸原および新居工区で1,029mにわたり被災した。
平成 3. 7.29 台風9、19号 長浜地先にて海岸堤破堤及び陥没を含む176mと、前浜の洗掘区間1,615mが被災した。
平成 5. 8. 8 台風7号 戸原地先で堤防110mが被災した。
平成13. 8.21 台風11号 仁ノ地先で 消波工 450mが3~4m沈下、堤防護岸が100m崩壊した。
平成14.10.14 台風22号 長浜工区の堤防が被災した。
平成16.10.20 台風16、18号 平成16年には6個の台風が来襲し、仁ノの海岸では越波(台風16号)、長浜の海岸では大型貨物船(台風18号)が座礁した。
平成17. 9. 6 台風14号 十市箇所(南国工区)で離岸堤、堤防と消波ブロック、長浜箇所で消波ブロック、戸原箇所で突堤が被災した。
平成19. 7.14 台風4号 南国工区の仁井田地先で人工リーフ55m、十市地先で緩傾斜堤65m、離岸堤300mが被災した。
平成26. 8.10 台風11号 南国工区で離岸堤50号~52号、南国市十市地先L=200m、5号突堤東側のブロックが被災した。