河川堤防は、長い歴史の中で順次拡築されてできた構造物であり、時代によって築堤材料や施工方法が異なるため、堤防の強度が不均一であり、しかも、その分布が不明瞭であること、基礎地盤自体が古い時代の河川作用によって形成された地盤であること等から、洪水時の浸透による破堤の危険性を有しています。また、既往の被災事例をみても、計画高水位以下の洪水でも漏水など構造上の課題となる現象が数多く発生しています。そのため、堤防の浸透に関する安全性の点検を緊急的に行うこととしました。
四国地方整備局では、平成14年7月にとりまとめられた「河川堤防設計指針」等に基づき、河川堤防の浸透に関する安全性の照査を実施しています。
今回は、平成19年度末における点検結果のとりまとめを行いましたので報告します。
今後は、平成20年度末までに詳細点検を完了させるとともに、安全性が不足する区間については、堤防強化対策(ハード対策)を積極的に推進します。
なお、堤防強化対策(ハード対策)については、長期間を要することから、併せて、日常及び洪水時点検の強化等のソフト対策についても積極的に推進します。
<関係資料>
・点検結果概要
<詳細点検結果位置図>
・吉野川(PDF 2,320KB)
・那賀川(PDF 382KB)
・物部川(PDF 744KB)
・仁淀川(PDF 362KB)
・四万十川(PDF 1,742KB)
・肱川(PDF 331KB)
・重信川(PDF 306KB)
・土器川(PDF 410KB) |
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