四国河川ニュース《5/17(土)〜5 /23(金)》No.91


1.平成15年度土器川水防演習を実施
                 (土器川水系、香川県)


○5月25日(日)土器川(香川県丸亀市垂水町地先)において、2,060人(見学者含む)が参加し、国土交通省四国地方整備局、香川県、土器川水防連絡会の
  共催による土器川水防演習が実施されました。
○この演習は、土器川の洪水による被害の発生を未然に防止・軽減するため、各種水防工法の実施やヘリコプター・舟艇による救助訓練などを行い、
  水防技術等の向上や関係機関及び地域住民の水防意識の高揚を図ることを目的に行ったものです。
○演習当日はあいにくの曇り空でしたが、国土交通大臣(代理:大石久和技監)の「平素磨いた技術を発揮し、十分な成果を収められ今後とも水防体制の強化に
  ご尽力頂きたい」の挨拶からスタートし、参加諸機関の連携のもと、各機関の演習がきびきびと行われました。
○天候が心配されましたが、演習終了まで雨が降ることもなく、皆様のご協力のもと無事演習を終えることができました。参加頂いた各機関・演習スタッフの皆様、
  お疲れさまでした。


2.ダム貯水池水質予測検討に関する現地実証試験を実施
                             (肱川水系、愛媛県)
                           


○湖沼やダム貯水池などでは、ある程度の水深がある場合、温度差による密度成層(上層は暖かく下層は冷たい)が形成されます。
○密度成層ができると水が混ざりにくくなり、冷水や濁水の放流や流入する水質によってはアオコ等の問題が発生することがあります。
○このようなことから先例地では、曝気装置などを設置して、水を拡散する対策などが取られています。
○山鳥坂ダムでも、万全を期すために、事前に貯水池の水温や濁度、富栄養化等の綿密な予測・対策の検討をすることとしています。
○近年、密度流拡散装置という新しい方式が開発されており、この装置の試験運転を行い基礎資料を収集します。この方式は、従来の曝気装置に比べて、
  少ないエネルギ−で稼動可能となることが特徴とされています。
○現地実証試験は、近傍にある既設の鹿野川ダム貯水池にて実施します。
○これらの詳細については、http://www.skr.mlit.go.jp/yamatosa/ でご覧頂けます。

3.四万十川とんぼ池(通称:とんで池)の共同維持管理作業
                             (渡川水系、高知県)


○17日、四万十川河川敷にある「とんぼ池(通称:とんで池)」の草刈りなど維持管理が中村小FCの子供らで行われました。
○この池は、昨年8月に清掃ボランティア団体、スポーツ少年団、国土交通省等の共同作業により完成したもので、トンボをはじめ多くの生物が住みついています。
○当日は、河川敷グランドで中村小FCと国土交通省中村河川国道事務所のサッカーチームとの交流試合の後、約20名で池周辺の草刈りなどと合わせ
  水辺拠点のモニュメント柱を建てました。
○6月中旬には、環境月間のイベントとして、ボランティア団体とスポーツ少年団により、池周辺の維持作業と合わせ植樹等が行われる予定です。

4.四万十川沿い道路改良工事にともなう稀少植物の移植作業
                              (渡川水系、高知県)

○5月22日、四万十川沿いの国道改良工事近傍の湿地に分布する稀少植物(デンジソウ)の移植作業が地区住民、小中学生約40名参加のもと行われました。
○今回の作業は、地区住民が中心となり四万十川の貴重な環境を保全しようとの取組みの一環として行われたものです。
○当日は、県自然観察指導員連絡会の澤良木会長による移植指導と合わせ、小中学生の自然環境学習も行われました。


    「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、
    また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

    ■連絡先■
      四国地方整備局 河川部 防災対策官 則 勢
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
       FAX 087-851-8474(河川計画課)
      

四国地方整備局 ホームページURL(河川)
 http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html
 四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)
    http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html