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四国河川ニュース
《7/2(土)〜 7/15(金)》685号
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【2016.7.19発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.319
○効果の見える治水事業 徳島県 堤の外 急傾斜地崩壊対策事業 徳島県南部総合県民局 県土整備部<美波庁舎>副部長 花田 務
○南海トラフ巨大地震に備えた災害に強いまちづくり 徳島県 海陽町長 前田 惠
○今週のニュース
○アニバーサリープロジェクト大渡ダム竣工30周年イベントの実施 (仁淀川水系 大渡ダム管理所)
○美しい吉野川をみんなの手で 吉野川一斉清掃結果 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)
○全国一斉社会実験 水辺関心創造アクション「水辺で乾杯」 (河川部 河川管理課)
四国・水こぼれ話談話室Vol.319
1.効果の見える治水事業 徳島県 堤の外 急傾斜地崩壊対策事業 徳島県南部総合県民局 県土整備部<美波庁舎>副部長 花田 務
○当箇所は,徳島県海部郡海陽町奥浦にあり、『四国の右下』と呼ばれる県南地域でも最南端に位置する海部灘に面した沿岸部にあり、南海トラフ巨大地震発生時における津波襲来地となっております。
○堤の外急傾斜地崩壊危険区域は,史跡となっている海部城址「城山」の西側と南側に広がっており,西側のがけ下には地域防災計画の避難所に指定されております海部小学校があります。また,斜面上端部には「曲(くる)輪(わ)」と呼ばれる海部城址の史跡があります。
○さらに,南側には,地域防災計画の津波避難場所に指定されております「城山堤ノ外」(城山の中腹部にある平坦地)があることから、避難所である海部小学校や人家を保全する急傾斜地崩壊防止施設の整備と併せ、管理用道路をこの津波避難場所への避難路として活用し,巨大地震発生後に安全に徒歩で避難できるよう配慮しております。
○徳島県南部総合県民局では,今後とも,津波避難困難地域の解消を図るため,土砂災害対策に併せた津波避難路・避難場所の確保を進めてまいります。
○事業内容
・事業期間 平成22年度〜平成26年度
・整備内容 擁壁工 L=150m
法枠工 L=973m2
2.南海トラフ巨大地震に備えた災害に強いまちづくり 徳島県 海陽町長 前田 惠
○海陽町は、平成18年3月31日に海南町、海部町、宍喰町が合併して誕生した総面積327.65km2のまちで、徳島県の最南端、四国の右下に位置し、南東の海岸線は太平洋を臨み、西は高知県と隣接しています。青く美しい海、数々の岬や入り江を有する美しいリアス式海岸は室戸阿南海岸国定公園に指定されています。
○さて、近いうちにその発生が懸念される南海トラフ巨大地震は、その揺れの後、本町に、極めて短時間で津波が到達するとされており、町民の「命を守る」高台等、安全な場所への避難対策の充実は、本町の最重要課題と捉え、これまでにも避難タワーや避難路の整備を推進して参りました。
○また、徳島県が施工する急傾斜地崩壊対策事業では、急傾斜地崩壊防止施設と津波避難路を兼ねた管理用階段を一体的に整備いただいており、これらの施設を加え現在73箇所の津波避難場所が整備済みとなっております。
○こうした、施設整備効果を活かし、津波、地震及び土砂災害に対する町民の防災意識の向上を図るため、本町では、施設の整備完了毎に避難訓練を実施しており、このようなハードとソフトの一体的な取り組みによって、地域防災力の強化に努めているところです。
○なお、本町は、助かった「命を繋ぐ」ため、一時避難場所のほかに消防、警察、自衛隊などの応急活動拠点、そして応急仮設住宅用地にも活用出来うる防災拠点施設(地域防災公園)を計画中です。
○今後、こうした施設の整備につきましても、これまで以上に国、県とも連携を深め、より効率的な整備を行うことにより、地域住民の安全・安心に資する災害に強いまちづくりを推進してまいります。
今週のニュース
1.アニバーサリープロジェクト「大渡ダム竣工30周年イベント」 (仁淀川水系 大渡ダム管理所)
○大渡ダムでは、7月3日(日)に竣工30周年記念イベントとして、仁淀川親子ふれあいバスツアーに合わせてダムの見学会を開催し、157名の親子が見学に訪れました。
○当日は、ダムの完成から現在に至るまでの記念パンフレット大渡ダム30年の歩みの配布を行いました。
○ダム見学は「ダムができるまで」と「ダムの働き」に関するビデオ鑑賞、ダム操作室、堤体内を3班に分かれて順次回りました。操作室からはダム堤体を見下ろし、流木止め、選択取水設備やガントリークレーン等の気になる設備や構造の質問をたくさんいただきました。また、ダムの堤体では、コンジットゲートを案内し、見学者からは想像以上のゲートの大きさに驚きの声が上がっていました。
○参加していただいた方からは、「ダムの役割を知ることが出来、勉強になった」、「実際にゲートを見てみると大きくてびっくりした」「ダムの中はとても涼しいなー」などたくさんの感想をいただきました。
○大渡ダムでは、普段入れないダム堤体や操作室を案内し、ダムの役割に関する説明を通して、ダムへの理解を深めてもらえるよう努めていきたいと考えています。今後は、8月16日に地元で開催される茶霧湖まつりに合わせ、ダム見学とパネル展の開催を予定しています。
2.美しい吉野川をみんなの手で 吉野川一斉清掃結果 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)
○徳島河川国道事務所では河川愛護月間の行事の一環として、7月の第1日曜日(7月3日)にゴミの不法投棄防止や河川愛護思想の普及を目的として、吉野川沿川の方々やボランティア団体等の御協力により、吉野川・今切川・旧吉野川の河川一斉清掃を実施しました。
○当日は晴天に恵まれ、暑い中での作業となりましたが、112団体・約4,300人のアドプト団体や一般の方々が、早いところでは朝6時から清掃に参加していただきました。
○収集されたゴミの量は約82?(可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミ含む)で4tトラック21台分のゴミが収集されました。
○今後も、このような活動を通して、身近な吉野川の自然環境に関心を深めていただき、皆様と協働して美しい吉野川にしてゆきたいと思います。
3.全国一斉社会実験 水辺関心創造アクション「水辺で乾杯」 (河川部 河川管理課)
○国土交通省では「ミズベリング・プロジェクト」の一環として、かつての賑わいを失ってしまった日本の水辺の新しい活用の可能性を創造していくため、水辺に対する社会の関心を高め、様々な立場からの参画を得るための取り組みを推進しています。
○昨年度に引き続き、今年も7月7日は、七夕の夜を水辺で楽しむため「水辺で乾杯(MIZCAN)」を実施しました。
○このイベントは、全国一斉社会実験と称して、
・水辺の楽しさ、美しさ、優雅さ、風流さ、静けさなどを改めて感じ取ってもらおう。
・水辺でなにが出来るのか、何が出来そうなのか、具体的なイメージを感じ取ってもらおう。
・今ひとつ躊躇しがちな水辺の活性化に、具体的なアクションを加えよう。
と言う趣旨で企画されています。
○水辺に人が集い、日常の風景を少し変えてみるシンプルなプログラムです。
○今年は四国内各地でイベントが行われ、四国地方整備局だけでも300人を超える参加者となりました。
○今後も、水辺に対する社会の関心を高めるため、様々なイベントに積極的に取り組んでいく予定です。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 水災害対策専門官 青木 研
〒760-8554 高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3522(青木)mailto:skr-rivers-news@mlit.go.jp
FAX 087-811-8417(河川計画課)
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四国地方整備局 ホームページURL(河川)
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「四国の川を考える会」ホームページURL
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http://www.shikoku-river.net/
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