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四国河川ニュース

2/27(土)〜 3/11(金)》676

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2016.3.14発行】

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.311

○「安全・安心のまちづくり」をめざして 徳島県 三好市長 黒 川 征 一

○「効果の見える治水事業」 徳島県 大川持谷左支(おおかわもちだにさし)通常砂防事業 西部総合県民局 県土整備部長 重 本 誠 司

 

 

○今週のニュース

○「ミズベリング・プロジェクト【ミズベリング ジャパン】」を開催 (河川部 河川管理課)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.311

 

1.「安全・安心のまちづくり」をめざして 徳島県 三好市長 黒 川 征 一

 

○四国一広大な面積を誇り、四国のほぼ中央に位置する本市は、「四国三郎」吉野川が雄大に流れ、全国に名だたる景勝地である大歩危・小歩危峡、四国第二の高峰・剣山といった豊かな自然を有し、平家落人伝説が残る祖谷のかずら橋や落合重要伝統的建造物群保存地区などの史跡の数々など、歴史・文化・伝統に育まれた"観光のまち"です。

○また、スキーや剣山登山などオールシーズン楽しむことができ、2017年にはラフティング世界大会が三好市山城町を中心に開催されることも決定し、ラフティングのメッカとして多くの若者が本市を訪れています。

○こうした魅力ある地域の資源を最大限に活用し、三好市を「まるごと観光地」とするとともに、「住んでよかった、訪れてよかった」と思えるまちづくりに取り組んでいます。

○しかしながら、721.48平方キロメートルという市の広大な面積のうち、可住地面積は13%と少なく、ほとんどが急峻な山地で占められており、「急傾斜地崩壊危険箇所」、「土石流危険渓流」、「地すべり危険箇所」などが数多く存在しております。

○山城町においても、「砂防指定地・土石流危険渓流」が多く存在し、過去には、土砂災害の発生により市民の安全が脅かされてまいりました。大川持谷左支における通常砂防事業による砂防堰堤の完成は、下流域の住民や山城幼稚園・小学校に通う子供たちにとっての安全安心を確保するだけでなく、防災上の重要な拠点が守られることにより、地域住民の安全で安心な生活につながるものと期待するものでございます。

○今後も、三好市におきまして、地域防災の取り組みをさらに強めてまいりたいと考えます。

○このたび事業の推進にあたりご尽力をいただいた各関係機関の皆様方にお礼申し上げるとともに、今後とも三好市民が安全で安心した生活を送れるよう引き続きご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

2.「効果の見える治水事業」 徳島県 大川持谷左支(おおかわもちだにさし)通常砂防事業 西部総合県民局 県土整備部長 重 本 誠 司

 

<概 要>

○徳島県は地すべり防止区域の指定数が全国第2位で、特に県西部に位置する三好市は県内の3割近くの地すべり防止区域を有しております。当施工箇所周辺の地形は急峻で、地質は過去の地すべり活動に伴う脆弱な崩積土で形成されており、土砂災害が発生する危険性の高い地域です。             

○当渓流の下流域は、人家8戸、要配慮者利用施設の山城幼稚園、避難所の山城小学校、香川・徳島・高知を結ぶJR土讃線、一般国道32号など、防災上の重要な施設があり、土石流対策が急務でありました。

○このため、平成21年度より通常砂防事業による砂防堰堤1基の整備に着手し、工事中の掘削による崩壊対策や近接する小学校等への防音対策を施しながら、平成26年度末に完成しました。これにより、地域の宝である子供たちの学びの場、災害時の避難所の安全性を格段に向上させることができました。

○西部総合県民局では、今後とも要配慮者利用施設や避難所等を保全する土砂災害対策を推進し、「安全安心・強靱とくしま」の実現に取り組んで参ります。

 

<事業内容>

・事業箇所:徳島県三好市山城町大川持

・事業期間:平成21年度〜平成26年度

・整備内容:管理型砂防堰堤 1基(H=10.5m L=38.2m)

 

                        

今週のニュース

    

1.「ミズベリング・プロジェクト【ミズベリング ジャパン】」を開催 (河川部 河川管理課)

 

○平成2833日(木)、渋谷ヒカリエにおいて、水辺の可能性について提案するフォーラム「ミズベリング ジャパン」が開催されました。(共催:国土交通省 水管理・国土保全局)

○ミズベリング・プロジェクトとは、川など水辺空間を「身近なニューフロンティア」として新たな価値を創造していくプロジェクトで、従来の行政主導ではなく、市民・民間・行政が一体となった活用や開発を目指しています。

○今回の「ミズベリング ジャパン」は水辺による地域活性化に挑戦する人に向けて実現に向けた方法や支援の提案を行なっていくことを目的に開催され、全国のミズベリング会議の関係者や民間企業、行政関係者ら四国からの参加も含め約600人が参加しました。

○水辺活用の先進事例紹介、水辺の価値のプレゼンテーションの後、経済系学識者、公共空間リノベーション専門家、水管理・国土保全局長によるクロストークが展開されました。

○参加者からは、国交省ブースに「やりたい人を探し、行政は後押しをすればいいということがわかった」「次の活動展開に新たな視点を入れたい」など、意見が多数寄せられました。

 

 

 

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