*******************************************************

四国河川ニュース

11/28(土)〜 12/18(金)》671

********************************************************

2015.12.21発行】

                                           

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.306

○「災害に強いまちづくりへ」 高知県 安芸市長 横 山 幾 夫

○「効果の見える治水事業」 高知県 伊尾木海岸高潮対策事業 安芸土木事務所長  永 野 聖

 

○今週のニュース

○「平成27年度 四国地方整備局水文観測品質管理検討会」の開催 (河川部 水災害予報センター)

○「夜間パトロール」を実施 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.306

 

1.「災害に強いまちづくりへ」 高知県 安芸市長 横 山 幾 夫

 

○安芸市は、県都・高知市から東へ約40キロに位置し、南は土佐湾に面し、北は四国山地を背にする美しい自然とともに、歴史資源が豊富に残る県東部の中核都市であります。

○本市は、全国最大級の施設園芸地帯からなるナスなどの健康野菜や柚子、チリメンジャコの産地、明治時代の野良時計、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された土居廓中の町並み、岩崎彌太郎生家と三菱グループ源流の地、書道・童謡・陶芸のまち、阪神タイガース・大学・高校野球のキャンプなど、歴史と文化の香るまち、スポーツキャンプのまちとして、全国に情報発信し安芸市の魅力アップに努めています。

○海を望む絶景のローカル鉄道「ごめん・なはり線」は、通勤・通学に欠かせない私たちのマイレールです。各駅では、アンパンマンの作者の故・やなせたかし先生がデザインしたキャラクターが出迎えてくれ、子どもたちの笑顔が溢れています。

○平成27年4月29日に開幕した高知県東部地域博覧会「高知家まるごと東部博」は、高知県と東部9市町村、民間団体が一丸となって取り組んでおり、県内外から多くの観光客が訪れています。

○現在、安芸市と高知市を結ぶ高知東部自動車道の建設が進められ、観光・産業の県東南部の更なる活性化にとって重要路線であり、早期完成を要望しております。

○伊尾木海岸の背後には民家、小学校、事業所が存在し、国道55号が併走しています。建設から40年以上と老朽化が進行している防潮堤では、津波・地震時にその機能が確保できず、浸水被害や、幹線道路である国道55号の寸断などで多大な被害が懸念されます。

○伊尾木海岸高潮対策事業が完了することにより、東部に伸びるライフラインの安全性が確保されることを期待し、今後とも県東部の発展ならびに災害に強いまちづくりを推進してまいりたいと考えています。

 

2.「効果の見える治水事業」 高知県 伊尾木海岸高潮対策事業 安芸土木事務所長 永 野 聖

 

○伊尾木海岸は、高知県東部の安芸市市街地の東に位置する海岸で、繰り返し台風被害を受けたことにより、昭和36年に海岸保全区域に指定されて以降、防潮堤の整備が順次進み、その後、砂浜の侵食対策として離岸堤を整備し、台風等による越波や高潮被害の低減のための対策を行ってきました。

○近い将来発生する南海トラフ地震・津波では、発生頻度の高い津波に対し現況の防潮堤の天端高さで越波しないと想定されており、最大クラスの想定津波に対しては、浸水区域の減少や避難時間の増加が見込まれ、津波防護ラインとしての効果が期待されています。

○しかし、建設から40年以上経過した防潮堤は老朽化が進み、地震・津波時に機能を確保できない可能性があり、その場合、浸水区域が拡大し、沿岸の住宅地の浸水被害や、県東部唯一の幹線道路である国道55号の寸断など多大な被害が予想されます。

○このため、平成24年度から高潮対策事業に着手し、防潮堤の補強・補修や、小河川の河口部暗渠からの津波浸水を防止するフラップゲート設置など、地震・津波時に防潮堤の機能が発揮できるよう整備を進めています。

<事業概要>

事業期間  H24H27

事業内容  堤体補強・補修 L2,900m、フラップゲート設置 N8箇所

 

                         

今週のニュース

    

1.「平成27年度 四国地方整備局水文観測品質管理検討会」の開催 (河川部 水災害予報センター)

 

○平成27年12月11日(金)に高松サンポート合同庁舎(13F災害対策室)において、全9名の委員にお集まり頂き、「平成27年度 四国地方整備局水文観測品質管理検討会」を開催しました。

○本検討会は、水文観測データ及び水位流量曲線の照査を行うことを目的に毎年開催しているもので今回は四国地方整備局において実施した平成2716月までの降水量、水位データ及び、平成26年水位流量曲線を対象に審議いただきました。

○事務局から対象となるデータ等の妥当性について説明を行った後、委員の皆様から活発なご意見をいただきましたが、特に大きな問題となるような事案は確認されず、全ての対象データ等について承認いただきました。

○今後とも水文観測業務規程に基づき、水文観測データ等の品質確保に努めてまいります。

 

2.「夜間パトロール」を実施 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○平成27年12月15日に吉野川、今切川、旧吉野川において、「夜間パトロール」を実施しました。

○夜間パトロールは12月の不法投棄防止強化月間に合わせて平成9年から実施しており、今年で19回目になります。

○当日は、徳島河川国道事務所と徳島県合同の42名12班体制で実施し、生活ごみの不法投棄を2箇所と小規模な野外焼却を2箇所発見し、いずれも巡視員により処理を行いました。

○今後も不法投棄・野外焼却の撲滅に努めてまいります。

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

 

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 洪水予測専門官  岡林 福好

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3522(岡林)mailto:skr-rivers-news@mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

 

       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html