四国河川ニュース《9/1(土)〜9/7(金)》No.6 | ||
1.8月31日 平成13年度総合防災訓練を実施 | ||
○ | 四国地方整備局は、8月31日に政府中央防災会議の平成13年度総合防災訓練大綱に基づき、総合防災訓練を実施しました。今年は四国地方整備局として初めての総合防災訓練であり、今までの総務部、企画部、河川部、道路部、用地部の5部体制に新たに建政部、営繕部、港湾空港部を加えた8部体制により行いました。訓練は、8月31日7時に日向灘を震源地とする地震(規模:マグニチュード7、管内震度:6弱〜5弱)が発生したという想定のもとに、勤務地への参集、情報収集・伝達、河川・道路・港湾空港等の施設点検などを行いました。(参集訓練参加者:598名、全職員の約40%) 情報収集・伝達では、従来の電話・FAXに加え、デジタルカメラと携帯電話による画像情報、災害対策用機械(衛星通信車)による動画情報伝達、テレビ会議などを取り入れ、情報の高度化・迅速化を図りました。今後、訓練結果の分析、評価及び問題点の整理を行い、防災体制の強化を図っていきます。 |
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2.「四国のみずべ八十八ヵ所」募集開始。応募、問い合わせが殺到!! | ||
○ | 四国地方整備局と四国4県は、四国を代表する産官学民による「実行委員会」を設置し、新世紀における四国の地域づくりの一環として、四国地方において後世に残したい、地域が誇れるみずべ空間の保全と創出をテーマとして、「四国のみずべ八十八ヵ所」を一般公募により、平成13年9月1日より来年9月末日まで募集することとしました。募集に際しては、地域で活躍されている活動団体から子供達まで誰でも参加できるよう、ハガキ方式・作品方式・立候補方式の応募方法としました。なお、「四国のみずべ八十八ヵ所」の決定は、地域の方々の意見を聴いたり、現地調査等公平明大な審査を経て、平成15年3月に委員会で決定する予定としております。広報にあたっては、様々な機関の協力を得て、国・県・市町村・JR各駅・銀行・新聞社・青年会議所等で掲出しております。応募開始してから1週間程度ですが、FM放送局からの取材申し入れや四国郵政局からの協力が相次ぐほか、東京等全国各地から応募の問い合わせが殺到しております。 |
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3.9月6日 高知県西南部豪雨の河川災害 | ||
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高知県西部では、秋雨前線によるゲリラ的降雨により、9月5日から降り始めた雨が、6日23時までに最も多い地点では総雨量529mm(時間最大110mm)を記録する大雨となりました。この降雨による河川等への影響は、高知県土佐清水市、宿毛市及び大月町内の2級河川、下ノ加江川・宗呂川・久百々川・大岐川・以布利川・加久見川・貝の川川・益野川・福良川・伊予野川・亀尾川・頭集川・小才角川・才角川・周防形川の15河川が氾濫、また準備、普通河川でも17河川で氾濫し周辺において浸水が発生しました。一方、土砂災害は崖崩れが71箇所、土石流が5箇所発生しましたが、幸いに死者はでませんでした。現在までの高知県報告によると河川の施設災害としては、宗呂川で堤防浸食30m、益野川で堤防破堤120m、福良川で護岸決壊40m、貝の川川で護岸損壊200mが発生しています。また、高知県消防防災課調べによる高知県南西部の被害は、重傷者3名、軽傷者5名、家屋の全壊6棟、半壊8棟、一部破損5棟、床上浸水587戸、床下浸水576戸にも及びました。この豪雨により土佐清水市の一部及び大月町では全世帯に避難勧告が発令され、高知県は自衛隊に対し災害対応のための派遣要請を行いました。四国地方整備からも、災害支援のため四国地方整備局中村工事事務所より排水ポンプ車30m3/min1台(支援車両として照明車1台、衛星通信車1台、待機支援者1名が同行)が下ノ加江川で排水作業を行いました。その後、照明車は、益野川での破堤カ所の復旧作業の支援を行いました。台風シーズンはまだこれからであり、災害が発生しないよう気持ちを引き締めていきたいと思います。
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4.9月11日 早明浦ダム取水制限解除(吉野川水系 吉野川) | ||
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平成13年9月11日9時より早明浦ダムの取水制限を全面解除します。早明浦ダムの貯水率は、今回の秋雨前線の降雨により平成13年9月10日0時現在、10,469.4万m3となっており、確保貯水容量14,700万m3に対し71.2%の貯水率まで回復したことをうけ、吉野川水系水利用連絡協議会は10日、早明浦ダムの第一次取水制限を11日から解除することに決めました。今回の取水制限は、少雨傾向を反映してか一時解除の期間を除いて延べ74日間にもわたり、夏渇水としては大渇水だった平成6年(124日間)に次ぐ長い期間でした。 ■経過 @第一次取水制限(新規用水20%)開始・・・・平成13年6月17日9時 A取水制限の一時的解除・・・・平成13年6月20日11時 B取水制限の一時的解除の終了(第一次取水制限再開)・・・・平成13年6月27日10時 C第二次取水制限(新規用水35%)開始・・・・平成13年8月8日9時 D取水制限の一時的解除・・・・平成13年8月22日11時 E取水制限の一時的解除の終了(第一次取水制限率に緩和)・・・・平成13年8月27日9時 F取水制限全面解除・・・・平成13年9月11日9時 制限期間内の最低貯水率は、平成13年8月21日0時の39.9%ですが、取水制限を継続しなかったら貯水率は約20%程度まで落ち込んでいたものと思います。 |
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