四国河川ニュース《10/30(土)〜11/5(金)》No.166
○今週のニュース○
○「那賀川流域フォーラム2030提言」提出式開催される(那賀川水系、徳島県)
○川での初級指導者養成講座を開催 (吉野川水系 高知県)
○「四万十ルネッサンス協議会(第3回)」開催(四万十川水系 高知県)
○第2回四万十川河口事業調整コア会議開催される (四万十川水系 高知県)
○砂防施設が効果を発揮した事例〜’04早明浦豪雨〜」パンフレット作成
(吉野川水系 高知県)
1.「那賀川流域フォーラム2030提言」提出式開催される(那賀川水系、徳島県)
○10月30日(土)、阿南市内のホテルにおいて「那賀川流域フォーラム2030提言」の提出式が、フォーラム委員26名、運営会議委員、アドバイザー、那賀川河川事務所、徳島県の関係者ら約60人の出席のもと行われました。
○「那賀川流域フォーラム2030」は、那賀川・桑野川の将来のあるべき姿、河川整備の方向性等をとりまとめることを目的に、平成14年3月に流域の住民35名で発足しました。以後、2年7ヶ月にわたり延べ29回のフォーラムで議論が行われ、今回、提言として取りまとめ提出されたものです。
○提言の中では、ダム(有効活用、堆砂、濁り)対策、河道と堤防の整備、適正な水利用のあり方、生態系に配慮した河川整備、河川に関わる教育・文化・広報活動のあり方、河川情報の発信、森林の保全と整備のあり方の7つの課題につき対策の方向性が提言されました。
○フォーラム委員からの「提言に即した河川整備計画の策定をお願いしたい」という言葉を受け、河川管理者からは「提言を真摯に受け止め、よりよい流域を目指して計画の策定に取り組みたい」との言葉を返しました。
○11月6日(土)14:30〜15:00に放送されるAMラジオ「シーサイドステーション」の「いきいき四国」コーナーで、那賀川流域運営会議委員であり且つ司会進行役を務められました本田圭一委員のインタビューがあります。
2.川での初級指導者養成講座を開催 (吉野川水系 高知県)
○10月23日〜24日及び31日に吉野川早明浦ダム周辺にて、「川での初級指導者養成講座」を開催しました。
○本講座は、四国地方整備局が四国河川文化ネットワークと共同して「川での活動について安全により良く行う為に指導者を増やす」事を目的に四国で初めて開催しました。
○内容は、川での安全な指導方法や川での救助訓練・心肺蘇生法実習・川での漁の実施方法など、盛り沢山のメニューを実施しました。
○受講者は、川で活動しているNPOや四国地方整備局職員など合わせて18名にて行いました。受講者の方々の各河川での活動の安全性の見直しや今後の活動の刺激になれば幸いです。
3.「四万十ルネッサンス協議会(第3回)」開催(四万十川水系 高知県)
○10月28日〜29日、高知県檮原町において「四万十ルネッサンス協議会(第3回)」が開催されました。
○この協議会は、四万十川らしさを維持・回復するための全般的環境上の課題を検証していく仕組みや、その仕組みに基づく活動はどうあるべきかについて検討・協議し、具体的な活動を行う為に設置されたものです。
○協議会では、四万十川流域における地域活動として@環境に配慮したハウス栽培AグリーンツーリズムB四万十川の研究について、地元で活動している方や四万十高校の生徒から、その取り組みについて発表されました。
○その後、「森と海の結婚〜そのキューピッド〜」と題し、宮城県気仙沼湾でカキ養殖に従事しながら森と海をつなぐ川の重要性について活動されている、四万十大使でもある畠山重篤氏の講演がありました。
○また、事務局(高知県)より四万十川の環境変化についての流域の観測データなどを取りまとめている現状までの検討状況についての報告がありました。
○質疑応答では流域の取り組みについての情報交換や今後の課題についてさまざまな意見がだされ、活発な議論がなされました。
○翌日は、檮原町内で間伐の重要さ、危険さなどについて学ぶため、各委員により間伐体験が行われました。
4.第2回四万十川河口事業調整コア会議開催される(四万十川水系 高知県)
○11月2日(火)、中村市において「第2回四万十川河口事業調整コア会議」が開催されました。
○当会議は、四万十川河口における河川改修事業(下田箇所)と、高知県の地方港湾下田港改修事業の事業調整を諮る場として設置した「四万十川河口事業調整会議」に際しての、事業調整課題についての議論を深める場として平成16年6月25日に設置されたものです。
○今回のコア会議では河川・港湾事業に係る課題整理として、@環境影響の評価に関する方向性について、A河口砂州の変動検討について、B事業に関しての今後の進め方について
等に関しての議論を深め、今後の事業課題整理の方向性を明らかにしました。
○今後の事業調整については、今回までの整理方針にて整理する内容に関して、再度コア会議を開催(平成17年2月頃)し、その内容をもとに「四万十川河口事業調整会議」に諮り、事業者間の当面の方向性を統一化する予定です。
5.砂防施設が効果を発揮した事例〜’04早明浦豪雨〜」パンフレット作成
(吉野川水系 高知県)
○四国山地砂防事務所では、高知県土木部砂防課と共同でパンフレット「砂防施設が効果を発揮した事例〜’04早明浦豪雨〜」を作成しました。
○本パンフレットは、’04早明浦豪雨により甚大な被害をもたらされた高知県大川村・土佐町内で、砂防施設が効果を発揮し被害を軽減した事例をとりまとめたものです。
○本パンフレットは、@’04早明浦豪雨の概要、A高知県土佐町・大川村で発生した被害の状況、B地すべり対策工が効果を発揮した事例(高知県大川村小松地区)、C砂防堰堤が効果を発揮した事例(イシガ谷堰堤/高知県土佐町、朝谷第2堰堤・朝谷山腹工/高知県大川村)の4項目で構成されています。
○本パンフレットを通して砂防施設に興味を持っていただくとともに、これらの施設が土砂災害に対して有効的に機能していることを一般の方に知っていただく一助になればと考えています。
○本パンフレットは当事務所のHPにも掲載していますので、興味のある方はご覧ください。(URL:http://www.skr.mlit.go.jp/sabo/index.html)
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四国地方整備局 河川部 防災対策官 則 勢
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TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
FAX 087-851-8474(河川計画課)
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