四国河川ニュース《12/20(土)〜1/2(金)》No.122
新年あけましておめでとうございます。今年最初の四国河川ニュ−スをお届けします。本年もよろしくお願い致します。
○今週のニュース○
○「波介川河口導流事業」着工に同意 (仁淀川水系 高知県)
○「肱川の河川整備に関する情報コーナー」を開設 (肱川水系 愛媛県)
○横瀬川ダム山林保全措置制度活用に係る「覚書」を調印 (渡川水系 高知県)
○普通水文観測の廃止 (四国地方整備局)
○第22回土砂災害防止推進の集い(全国大会)の開催が決定 (愛媛県)
○「四国のみずべ八十八箇所40〜42」の紹介
1.「波介川河口導流事業」着工に同意
(仁淀川水系 高知県)
○12月25日(木)、仁淀川水系の「波介川河口導流事業」について地元から着工の同意が得られました。
○この日行われた地元「新居地区」の地区全体会において、出席者の圧倒的多数の賛成により議決されたものです。
○本事業は、波介川の氾濫による被害を頻繁に受けている土佐市の中心市街地の抜本的な浸水被害解消を目的に、波介川を仁淀川の河口付近までを
延伸するものです。
○昭和42年に計画決定され、同60年に事業に着手したものの着工には至っていませんでした。この度、地元の方々、関係各位のご理解とご協力が得られ
着工同意の運びとなったものです。
○事業は、河口導流事業延長2500m、事業費354億円で平成24年度末の完成を目指します。
2.「肱川の河川整備に関する情報コーナー」を開設
(肱川水系 愛媛県)
○1月8日から、大洲河川国道事務所に「肱川の河川整備に関する情報コーナー」を開設します。
○平成15年10月2日、国土交通大臣により肱川河川整備基本方針が策定されました。これを受けて、四国地方整備局と愛媛県は共同で
「肱川水系河川整備計画」を策定します。
○この際、関係住民の皆様の意見を反映させるための様々な取り組みを行うこととしており、すでに平成15年11月より流域委員会の概要をまとめた
「ニュースレター」の関係市町村への全戸配布、ホームページでの周知、各種団体への「出前講座」などによる説明を実施してきました。
○今後も広く関係住民の皆様から多くの意見を頂けるよう「説明会」、「公聴会」の開催に加え、ハガキ、インターネットによる意見募集、ケーブルテレビによる
放送等様々な取り組みお展開します。
○これらの取り組みの一環として、1月8日から大洲河川国道事務所内に「肱川の河川整備に関する情報コーナー」を開設したものです。
○開設日は、8日とそれ以降は毎週水曜日の10時30分〜12時、13時30分〜15時、15時30分〜17時となっています。
○開設日の前日までに電話での申し込みが必要です。
受付:大洲河川国道事務所 調査第一課
(電話)0893−24−5189
3.横瀬川ダム山林保全措置制度活用に係る「覚書」を調印
(渡川水系 高知県)
○平成15年12月25日(木)、高知県宿毛市役所において、横瀬川ダム山林保全制度の活用に係る宿毛市と四国地方整備局の覚書の調印式が行われました。
○この「ダム周辺の山林保全措置制度」は12年に創設されたもので、付替道路建設に代えて、「地方公共団体が、付替道路に係る範囲のダム湖周辺の山林を
公有化し、適切な保全を図る制度」であり、「ダム事業者は、付替道路建設費の範囲内でその費用を負担する」ものです。
○宿毛市は、この制度を活用し、ダム湖右岸の上流部(民有林約41ha)において現存する良好な山林環境の保全、里山環境の復元、新たに出現する
ダム湖環境の保全等を目的として、「一生原自然環境保全事業(横瀬川ダム湖周辺地区)」を実施していきます。
○この制度を活用するのは直轄のダム事業では、全国で2例目(水資源機構、補助ダムを含めて5例目)になります。
○この事業の効果としては、@ダム湖の景観の保全A山地の崩壊を防止し、水質の保全や堆砂の抑制B生物の生息環境の保全、地域の自然生態系の保全
C市民、小・中学生を含めて総合学習・自然観察等の場としての活用等があげられます。
○ダム建設事業としては、@建設事業費の縮減が図られるA工期の短縮が見込めコストの縮減が図られる等のメリットがあります。
4.普通水文観測の廃止
(四国地方整備局)
○四国地方整備局では、永年実施してきました雨量、水位等の普通観測について、平成15年12月31日をもって廃止しました。
○水文観測は、戦後間もない昭和23年頃から各河川の流域にお住まいの方々に観測をお願いする「委嘱」が始まりました。
○これまでの間、多くの皆様にお世話になり、雨量、水位等の資料を着実に収集することができ、各河川での治水計画や防災対策などに欠かすことのできない
貴重な資料となっています。
○この間、水文観測の分野における技術革新もめざましく、テレメータ等機械による観測の自動化が進んできました。このような状況を受け、この度
普通水文観測を廃止するに至りました。
○この度、委嘱解除となった198名の方、また、永年の間行ってきた中でお世話になった多くの方々に対しまして厚く御礼申し上げます。
○今後は、観測網の一層の充実を図り、治水計画や防災対策等に万全を期して参りたいと考えております。
5.第22回土砂災害防止推進の集い(全国大会)の開催決定
(愛媛県)
○このほど、平成16年度土砂災害防止推進の集い全国大会の愛媛県での開催が決定しました。
○大会は以下の要領で実施されます。
○開催テーマ
「−しまなみ・まちなみ・つないで活かす身近な防災−」
○開催日時
平成16年6月2日(水)13:30〜17:00
「土砂災害推進の集い(全国大会)」 式典・シンポジウム他
6月3日(木)現地研修会(時間はコースにより異なる)
○会場
・土砂災害防止推進の集い:愛媛県民文化会館(松山市道後)
・現地研修会 :コース A)しまなみ海道コース
B)南予コース(えひめ町並博)
C)松山市近郊コース
○対象
一般住民、防災担当者、砂防ボランティア、砂防工事従事者等 計約1,200名
○主催
主催:国土交通省、愛媛県
○連携行事
土砂災害防止推進の集い(全国大会)に併せて、下記の行事を実施。
@「砂防ボランティア全国のつどい」
A「砂防関係工事安全施工管理技術研究発表会」並びに「砂防関係工事現場代理人の会」総会
7.「四国のみずべ八十八箇所40〜42」の紹介
(四国地方整備局)
【高知県】
40番 トンボ自然公園のみずべ(高知県中村市)
ポイント:世界初のトンボ保護区で、1985年に休耕田を利用して整備を始めたもの。年間を通じて約60種のトンボを見ることができる。小中学生の
環境教育の場としても活用されている。また、公園の整備や維持管理には、多くの市民ボランティアが参加している。
41番 足摺岬(高知県土佐清水市)
ポイント:四国最南端の岬。豪快な断崖から太平洋を見下ろせる。灯台を中心に椿のトンネルの中を進む遊歩道があり、花の見ごろの1月20日から
2月下旬には「足摺椿祭り」が行われる。近くにはジョン万次郎像や四国38番礼所の金剛福寺がある。
42番 竜串・見残し(高知県土佐清水市)
ポイント:全国第1号の海中公園。遊歩道を歩くと、波や風の浸食でできた大竹小竹・千畳敷など数々の奇石が現れ、まさに、“奇石のギャラリー”の趣き。
近くには、難所のために空海も見残したと伝えられる見残し海岸や、「足摺海底館」「足摺海洋館」などの施設もある。
※写真等詳細は四国地方整備局ホームページhttp://www.skr.mlit.go.jp/または「四国のみずべ八十八カ所 MAP」でご覧いただけます。
MAPについては「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会事務局(国土交通省四国地方整備局河川部河川計画課内TEL087-851-8061)
までお問い合わせ下さい。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、
また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■
四国地方整備局 河川部 防災対策官 則 勢
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
FAX 087-851-8474(河川計画課)
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