■みずべの魅力
ごめん・なはり線野市駅の北、物部川のほとりに広がる田園を見下ろす場所に、兼山三又はあります。
兼山三又とは、土佐藩の奉行であった野中兼山が、農業用水のために開発した水路で、
ここで水路が3つに別れているため、その名がつけられている。今でも勢い良く3つの水路に水が流れていく様子は、
昔の技術の高さを感じさせます。周囲には桜が植えられており、水路の脇の茂みを背にすると、
眼下には田んぼが広がり、その向こうには丘陵が見えます。穏やかな田舎の風景が楽しめる気持ちの良い場所です。
また、ここは国土交通省のウォーキングトレイル事業の一環として、2002年に旧野市町がすすめてきた遊歩道事業
「のいちウォーキングトレイル」の経由地となっています。兼山三又のほか、
ほのぼのとした田舎の暮らしを感じさせるあぜみちなどを通る全長7kmのコースで、
途中に駐車場やトイレなども整備されています。普段の生活では通ることのない林の中の緑のトンネルは、
木漏れ日が気持ちよく、楽しい散策が出来ます。
■歴史
土佐藩の奉行であった野中兼山は、藩内で多くの土木事業を行っているが、
この兼山三又も新田開発のために野中兼山が整備した農業用水路です。
寛永18(1641)年から新野町(野市)の開発に着手し、3年後には水路への通水が始まりました。
昭和45年には、町の史跡に指定されています。
■環境
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