■みずべの魅力
県道252号の殿川ダム下の橋を渡ってすぐ右に入ると、小豆島霊場第44番札所湯舟山蓮華寺の境内の奥に湯舟の名水があります。
湯舟の名水は、湯舟山から湧き出す水で、日照りのときにも枯れることはないといわれています。
ここから湧き出る水は、眼下に広がる千枚田を潤しています。水の少ない小豆島において貴重な水源として、
昔から人々に大切にされてきました。湯舟の名水の下にある千枚田は、山あいにひっそりとひろがり、
懐かしくも美しい眺めで、感傷的な気分と感動を同時に味わうことが出来ます。
■歴史
南北朝時代に南朝方として戦った佐々木信胤が干ばつによる飢餓を救った霊場として仏堂を建立し、
この「湯舟の水」を奉り、現世及び後世の冥福を祈ったといわれています。
■環境
湯舟の名水のある蓮華寺には、スギやクスノキなどの巨木があります。
背後の寺社林にも多くの巨木があり、湯舟山全域が県と町の天然記念物に指定されています。
環境省の「名水百選」にも選ばれている美味しい水が年中涸れることなく昔から霊泉として親しまれています。
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