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平成16年度 吉野川流域講座(吉野川の概要)開催

 
 平成16年6月2日(水)に「吉野川の概要」をテーマに吉野川流域講座を開催しました。申込者は四国大学の学生で、石井町内に残る吉野川の洪水歴史遺跡を自転車で見学しました。
 当日は天候に恵まれ、石井河川防災ステーションで吉野川の説明を受けた後、洪水遺跡巡りに出発しました。
 石井町西覚円の愛宕地蔵がある場所は、今はその面影はありませんがかつて破堤したところで、その当時の覚円騒動の話に聞き入っていました。
 次に産神社境内の「印石」を見学しました。印石とは、吉野川と神宮入江川の水除け争いが今後起きないように堤防に埋められたもので、高さ1.3mぐらいの青石製で神社に設置しています。石柱には堤防の高さを示す横棒1本と「印石」という文字が刻まれています。
 最後は国の重要文化財である田中家を訪れました。田中家は、吉野川の洪水による家屋等の浸水を避けるため、石垣で高く築いた地盤のうえに家屋を建築したもので、江戸時代約30年かけて建物全てが完成したそうです。軒下には舟が吊られており、救助船の役割をするそうです。当時、そこまで危機管理を考えていたことに私たちは驚かされました。
 今回の講座で昔からの人と吉野川との関わりを知っていただき、参加者からは、田中家の歴史の重さに感動したと言う声が多く聞こえ、約1時間の自転車の旅を終えました。



石井河川防災ステーションでの説明
石井河川防災ステーションでの説明
「愛宕地蔵」の説明
「愛宕地蔵」の説明
「印石」の説明
「印石」の説明
国の重要文化財である「田中家」
国の重要文化財である「田中家」
高く築いた石垣
高く築いた石垣