議事2:中間提言の補強課題

2000.12.16 第10回 吉野川懇談会 



■対話のための条件整備
   中間提言では、最初のステップとして「共通のテーブル」を考え、対話の条件も含めて課題を整理することを提案しました。しかし、「対話の前提条件」などをめぐって意見の相違があり、テーブルにつけない状況が続いています。
  したがって、対話に向けた手順や条件整備について何らかの提案を最終提言に盛り込む必要があります。
共通のテーブルの前段での話し合いの方法や手順の検討
対話の条件整備に関する検討


■話し合いの方法・手順
・ 建設省と団体等との間で個別の事前協議(公式、非公式)を行い、課題の整理を行う。
・ 「聞き置く」「平行線」では意味がない。話し合いの中で「変わる」「共有する」が必要。
・ 仲介者を間に入れて建設省と団体等とが話し合うという方法。
・ 中立機関を設け、団体等との意見交換や調停を行うという方法。
・ 話し合いの過程で、何らかの合意を見いだすには、事業者側の見解表明等が求められる場面がでてくる。
・ 事業者としての見解をまとめる際に、事業者が設けた外部機関(アドバイザー)と調整するシステムを設けることが考えられる。

■対話の条件整備
●「白紙」の中身と方向性
住民投票結果を尊重し可動堰化を白紙撤回すべき
可動堰も含め何でもあり
この内容に係わる整理がつかないことには前に進まない。
白紙勧告は従来の計画推進の変更を意味する。
● 話し合いのための環境条件を整える
建設省、県、市町村は、従来の方針や見解を再検討し、納得のいく形で説明する必要があるのでは?。(可動堰ベスト、促進期成同盟、推進決議等)
市民団体がすすめている「市民案づくり」も含めて、市民参加を豊かにするための支援策を検討し、具体化する必要があるのでは?。


上の図は、今後の方向性をめぐる考え方の違いを単純化したものです。
住民投票に至るまでの経過や住民投票結果をどう受け止めて再スタートすべきかという点に、ひとつのポイントがあります。
仮に「何でも有り」としても、では現堰を活かして治水安全度を上げる実現可能な方法があるのか、その辺の検討はまだきちんとされていないということがもうひとつのポイントです。