「明日の吉野川と市民参加のあり方を考える懇談会 -第十堰から始める新しい川づくり-」第 9 回 懇 談 会 資 料

 ■全体討議のまとめ
1.「訪問」についての訪問団からの感想

内 容
全般的な印象
  • ほとんどの賛成団体においては、建設省がやっていることだから心配がない、お任せして、そのとおりにやるといった感じの団体が多かったように思う。
  • 反対団体の方は、固定堰、可動堰について私たちが思っている以上に深く勉強されている。
  • 訪問先の中には、早く実現をしてほしいというように、温かい言葉で私どもの懇談会を押し上げるような団体もあった。それとは逆に、どうしても実現することはだめであると言われるような団体もあった。
  • 先ほどきつい話ばっかりだったけれども、私が訪れたところは丁重に応対してくれた。頑張れと激励をいただいた。
課題と感じた点

<共通のテーブルへの誤解がある>

  • 共通のテーブルについては、私たちが決めるのではなくて、各団体の方に、共通のテーブルというのはどういうものが理想なのかということを提案していただきたい。そこのところを勘違いされている団体もあった。

<白紙の解釈が各団体で異なっている>

  • 建設省が計画している計画が白紙になるということは一体どういうことかという解釈をめぐって、各団体さまざまな解釈をされている。このように各団体で違う認識を持たれているということは、これから共通のテーブルをつくるに当たっては、かなりハードルになっているのではないかと思う。ここは、建設省がひとつはっきりとした白紙のスタートラインを発表するということが必要ではないかと思う。

<賛成、反対という分け方や、表現を変えていかなければならない>

  • 賛成、反対という言い方が果たしていいんだろうかということが1つあるが、ここでは言いやすいようにそのように言わせていただく。
  • 今、白紙ということで、賛成、反対と力を入れて分けることはどうかと言われた。本当に再出発の時期だと思っている。
  • 呼んでくださった市民団体の方は、大変な意気込みで話をされた。ただ、帰り際に本音の話がちょっとあった。幸い3団体とも顔見知りの方がいらっしゃったので、さよならと言ったときに、「白紙といって、まだ推進派じゃの反対派じゃの言うとんのかい」と言われた。

<もっと勉強しなければならない>

  • 例えば、水面が何メートル上がるとか下がるとか、深さがどれだけぐらいあるとか、具体的なことを言われて、私はその専門ではないので、なるほどよく勉強なさっているなと。私たちは、よその堰、ダムの見学等、もっと勉強しなくては話し合いに応じることができないということで、ちょっと恥ずかしいような感じで帰ってきたところもあった。
  • 話を聞かせていただいて、勉強するところ、我々がやらなきゃいけないことは随分あるなというのが今の段階の感想である。

<解決に向けて>

  • (解決に向けた)手法については、堰を計画する前に戻すのが白紙ではないかと言われるところがあった。これも随分差があり、いろいろなご意見が出ている。どのようなものがよいのか、だれが決めるのかというのが一番問題じゃないかと。だから、市民ばかりで話し合っても、結果的にどういうものが出てくるのかというところを心配されている団体もある。

<共通のテーブルでは知識レベルが同等の人が話し合うことが必要だ>

  • (深く勉強している団体もあったので)共通のテーブルという場合、同じような知識レベルの方が出てきて話し合うということが必要だなと思った。
懇談会について

<懇談会が認められていない>

  • 懇談会自体、設立の経過から見て、認めていないということを言う団体もある。したがって、私たちが提案することも認められないと。これもなるほどと思わざるを得ない。

<懇談会の性格と理念が見えない>

  • 話をお聞きする段階で、懇談会の性格と理念というのが全然見えないということで、これは非常に困った。
  • 懇談会の性格づけ、理念というのは、私たちの主体性を発揮するために非常に重要である。しかし、まだ一本立ちできないというのが実情のように思う。もちろん、皆さん方のクリエイティブな発想があればできないこともなかろうと。そこに懇談会の意義がある。

<懇談会は最終提言後、解散し再スタートする必要がある>

  • 私の感想としては、ある団体の意見をかりれば、この懇談会自体も白紙にする必要があると思う。設立の経過から見て、懇談会は住民投票の前にできて、住民投票をつぶすためにできた懇談会だというふうな指摘もあるので、懇談会も最終提言をした時点で解散して、改めてスタートする必要があると思う。そのときに、建設省の意向はなるだけ出ないようにする必要があると思う。

<懇談会は解散すべきでない>

  • 数ある団体の中で、1団体、2団体からそういう(今の懇談会はいらないという)発言があったからといって、今の懇談会が要らないというものではないわけだ。こういう厳しいときにこそ、力を合わせて難局を打開するような方法を講じるのが私たち懇談会の使命ではないかと思う。1団体、2団体から言われて、解散すべきだということは、私はもってのほかだと思う。これから、そういう弱気でなくて、強気で、この問題を処理するようにしていくべきだと考えている。

2.訪問団の会議の報告(進行役(吉村)より)

内 容
共通のテーブルについての誤解がある

<共通のテーブルへの参加を要請するのではなく話を伺いに行く>

  • 共通のテーブルをつくる必要があるというのがこの懇談会の中間提言のスタンスである。それが実現できるように頑張りましょうというのが中間提言の中身になっている。皆さんがそうしようということで、行動しようと。ところが、お話を伺いに行くときに、共通のテーブルに参加してくださいと言ったときに、いろいろ誤解が生じている。1つは、懇談会が提案している共通のテーブルというのが、ここの懇談会が母体となって、それに参加してくださいみたいに受けとめられることと結びついているのではないか。その辺、少し反省した方がいいと。
     共通のテーブルは実体があるわけではない。(テーブルに)着いてよとか、参加してよということで来ましたと言うのではなくて、共通のテーブルというものが必要だと思っているけれども、その障害になっていることとか、何かいい提案はありませんかということで、お聞きしに行くというスタンスをちゃんとした方がいいんじゃないかと。基本的には、どんな考えを持っているのかということをお聞きして、それらを整理して、この懇談会でまた議論をして、だれがどういう形で呼びかけたら実現できるかなという議論を次にしていくために、いろいろなことを伺いに行こうというスタンスで話をした方がいい。
懇談会で勉強する必要がある

<川のことや、市民参加のあり方について勉強する>

  • 勉強が足りないと言われているが、ここに来られた皆さんは、第十堰を含めて市民参加のあり方を考えたいということで応募をされている。これまでの懇談会でも、川のことをもっともっと勉強しようよというのがあると思う。それはそれでするにしても、そこで対等の立場に立って、行事役をするとか、そういうことではなくて、共通のテーブルは今できていないんだけれども、参加のあり方については一生懸命やりましょうと。ここのところで、この懇談会でもう少し詰めなければいけない課題があるということだと思う。
可能性のある前向きな意見をもらっている

<完全な形での共通のテーブルではなく緩やかにつながっていく方法があるのでは>

  • 完全な形での共通のテーブルということをイメージするのではなくて、緩やかにつながっていく方法というものが何か考えられるかもしれないと。訪問団の方々が行って、厳しい意見ももらったけれども、そういうことがすごく成果があった。これは直接行ったからだと思う。
「白紙」とは何かが問題になっている

<懇談会として「白紙」について整理しなければならない>

  • 白紙とは何かということが問題になっていて、これについて、ちゃんとしたジャッジができるできないは別として、懇談会としても整理しなければいけないところはあるだろう。どんな整理の仕方ができるかは、これから先の話だと思うが、これは非常に深刻だということである。
懇談会の位置付けを考えなければならない

<懇談会の位置付けを考えなければならない>

  • 懇談会の位置づけ、先ほどから何回も出ていたが、これもちょっと考えなければいけないところがある。

<中間提言が読まれていない>

  • 中間提言が余り読まれていないというか、読んでいないところもあるということである。
言葉の使い方を考えなければならない

<反対団体、賛成団体という表現>

  • 反対団体、賛成団体というのは、どうしても出るが、少なくとも懇談会の中では、そういう構図で話し合うということではなく、やりとりの中でも気をつけた方がいいということが出ている。

<ヒアリングという表現>

  • ヒアリングについて、聞き取り調査という意味だが、これに対して印象がよくないということもあったようである。

3.訪問の報告についての意見・質疑

内 容
訪問の成果について

<何割が話にのってくるのか?→そこまでまだ整理がつかない>

  • 初めて行った成果はどうだったか。十何団体の中で、何割がその話に乗ってくるんだとか、あるいは乗ってこないんだとか、その数字はどのようになっているか。

    →そこまでまだ整理がつかない。いろんな団体の考え方、ニュアンスもあるということである。何団体中何団体はこうだとかではなくて、共通のテーブルのもう少し踏み込んだ提案とか参加の仕組みとか、もっと考えなければいけない。もともとあれは中間提言であるから、それらを素材にして考えるというふうにしたいと思う。(吉村)
「共通のテーブル」ではなく
「話し合いのテーブル」に

<話し合いをしませんかと言ったら来るのではないか>

  • 共通のテーブルと言うから、どっちの共通になるかとなるわけで、話し合いのテーブルであれば、賛成もあれば反対もあるんだから、話し合いをしませんかと言ったら、あるいは来るかもわからぬ。

4.議事資料説明後の意見・質疑

内 容
懇談会の今後のあり方について・懇談会の今後の活動について

<懇談会を続けたい>

  • 私は、この懇談会が千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで続いてほしいと願っている。この懇談会は、建設省が主導とはいえ、メンバーは、賛成の人も反対の人も自由に発言できる場だからである。この懇談会は白紙に戻す必要はない。

<共通のテーブルができれば役割は終わりである>

  • 我々は中心になってするんじゃないと。共通のテーブルがあって、みんなが話し合う場 所を提供する、そこで話して合いをしてくれ、これで我々の務めは終わりと。それをつくるのが目的で集まっているんだから。そこらをはっきりして、次々提案をしていく。

<賛成・反対の論議をしたらどうか>

  • 懇談会をもっと実りあるものにするためには、現在賛成も反対もいるので、一度この会自体の賛成、反対の論議をやってみたらいいんじゃないかと思う。

<他の団体の人に来てもらったらどうか>

  • こういう自由な雰囲気のところであるから、反対団体の姫野さんや、賛成団体の森田さんも来てもらうなど、こういう場面こそ彼らに使ってほしいと思う。

<懇談会の内容をPRすることが土壌づくりになるのではないか>

  • 人が寄ってきただけで、何の意味もない。そういった具体的な対案というか、いろいろなアイデアを持ち寄って初めて意味があるわけだ。寄ってきてもらうために、土壌づくりをするためには、我々の内部でそういうことをつくって、こういうことをしているんだということをPRすれば、自然に寄ってくるのではないか。

<具体的な共通のテーブルのかたちを今後考えなければならない>

  • 一つの相関する、いわゆる共通のテーブルの構成、これも、こういう土俵で行きます、こういう議論をしますというものを、提案する我々が出していかないといかぬ。

→その提案を出していただけませんかということがテーマですということだ。今の共通のテーブルと言っているのは、受け皿がないので、とにかく一緒の場に来て、いろいろ話し合うことが大事だと、そういうことをしようよという呼びかけのレベルではいいのだが、じゃあだれが呼びかけるか。そのときに、懇談会がこういうふうにセットするから、この場に来てくれませんかという提案も、考え方としてはある。そういう具体的な提案を今後考えなければいけない。(吉村)

<識者とともに検討する>

  • 私たちが、行き詰まった、硬直化したこの会を少しでも軌道に乗せるとなれば、緩やかな進歩という点で、この会の主体性も発揮する必要がある。その一つの手段として、こういう方(新聞で「自然保護には心の教育が必要」と述べられていた石井先生)に、政策協調なりはしないが、歩み寄る努力をすべき、それが一つのアクティブな、いわゆる行動化の前提かなと私は考えている。皆さん方のご賛同を得られるならば、一つの足がかりになるのではなかろうかと思う。

<この会で主導権を持ちたい→そういうふうにはならない>

  • この会で主導権を持って、この会が決めたことは、知事も建設省も反対団体も、皆がこれは認めるんじゃというような宣伝をやって、この会で討論してほしいと思う。

   →そういうふうにはならないと思う。(吉村)

<決定権への誤解がある>

  • 1つ皆さん誤解しているのは、執行権者は行政__建設省なんですよ。川がどういうふうに改修されるか、新しいものがつくられるか、それを決定するのは建設省であって、それを最終決定するのは国会である。予算執行という厳然とした事実があるわけだから、この会でそういうことができるはずがない。

<時間がかかってもやむを得ない>

解釈の違いがあっても白紙なんですよ。あとの団体の皆さんに、いかに意見を、それぞれの考え方を述べてもらうかというのが先決問題だと思う。そんなにせっかちに結論を出して、みんなを呼び集められるかということだ。

「共通のテーブル」について

<テーブルのイメージ>

  • 一番信頼される公正な人が中心になる。例えば、長いこと裁判官をしていて、業績のある人とか、公正な弁護士さんで、皆に信頼性のある人とか、そういうふうな人をまとめの役にする。牧師さんなんかもいいんじゃないか。そんな人が中心になって、そこへこの指たかれで集まっていって、いろんな人の意見を集約していく。河川工学の専門家とかの専門家、もちろん建設省も県も入ってもらって、みんなで最善の川づくり、利水もできるものを提案してつくり上げていく。

<賛成、反対団体の意見を言い合わせるためにテーブルにつく>

  • 堂々めぐりでは、何ぼ話ししたって、これを私は小田原評定やと言うのだが、両方の意見を言い合いせなければ仕方がないと思う。これがためのテーブルに着く。

<世論が形成されていくような形をとるべき>

  • いろいろな意見の人が公開の席でディスカッションして、その内容がどうであったということを逐次報告されて、県民に広くそれが知れ渡っていくという方式を積み重ねていくならば自然と落ちつくところへ落ちつくと思う。地域住民が、それがいいという世論ができてくる、それによって決まるという形をとっていくべきだと思う。

<テーブルの具体性を示さなければ集まらない
     →話し合った後の組み立てをどうするかということが必要>

  • 1つのテーブルに着きませんかといっても、そういう抽象的なことでは、いろいろな意見の人があるのだから、疑心暗鬼になって、ちょっと私はと言って後へ引く人ばかりじゃないだろうか。どのような方法でするんだという具体性を示して初めて、じゃあ寄っていきましょうかということになると思うが。

→話をするのはいいが、話しっ放しで終わりなのと。その話をだれがどのように組み立てていくのかということがないと、ただ言いっ放しの会で言ったってむだだということを言われている。(吉村)

土俵づくりについて <市民全体が信頼できる土俵をつくる>

市民全体が信頼できる組織であるという、そういった土俵をつくる。その中で、我々が手足になって動いてもいいが、よりよい結論に導いていくということで、そういう目的は外したらいかぬ。
「共通のテーブル」をつくる前のきっかけづくりについて

<共通のテーブルをいきなりつくるのではなくまず集まれるきっかけをつくる>

→共通のテーブルというよりも、何かテーマや、言いたいことを持っている、そのことを発言する場があれば出ていきますよという団体もあるということがある。そうしたら、こういうテーマを設けて、そのテーマについて、まずは話し合いをしませんか、シンポジウムをしませんか、あるいは継続的な学習会をしませんかとか、それをだれが呼びかけるかはわからないが、少なくとも何かそういう提案を、だれが、どのように、どのようなテーマで、いきなり共通のテーブルということもあるが、そんなもので何かきっかけを1つつくる。

  みんな団体が集まりましょう、共通のテーブルで話し合ってというよりも、このテーマで一気に何十団体が集まるというのではなくて、そのテーマに関心のあるところが、とにかくいろんな考え方を持った人が集まるみたいなこと、それがあるかもしれない。

 例えば、きょう資料でお配りしたが、環境アセスメントの会が「『あるべき第十堰検討会』についての提言」というのを提案している。この提言をこの懇談会あてにいただいている。まずはこのアセスの会といろんな勉強会をしてみるとかあるかもしれない。アセスの会の方々が、勉強会については一緒にやるということを同意してくれるかどうかは別ですけれども。

  懇談会として何かきっかけづくりができる可能性もあるかもしれないということをもう少し考えていったらどうか。(吉村)

訪問について

<ヒアリングではなく提案型がよいのではないか→何を提案するかが課題>

  • 同じ市民、県民が、賛成じゃ反対じゃと角を突き合わせぬでも、快適で安心して暮らせる地域をつくろうというのは、みんな一緒だと思う。大きくはそういう共通の理念のもとに集まって、どうするかと。人間だから、いろんな意見が出てくる。その中で、専門家なり、建設省や県、それぞれが検討して、市民なり県民が十分に納得できるようなことになれば、これは意味がある。前へ進むわけだ。ヒアリングで聞きに行ったら、文句ばかり言うというなら、今度は、こうしたらどうですかという提案型にしていったらどうかというのが私の意見である。

   →それはあり得ると思うが、どういう提案をしたらいいかということだ。(吉村)

5.グループ討議に入る前の訪問団の説明

内 容
緩やかにつながっていく方法についての説明

<反対や賛成でなく、共通して話ができるテーマがあるのではないか>

  • トータル的に言えば、共通のテーブルに着いてほしい、論議してほしい、したらいいじゃないかというようなことも、これは皆さんそのとおりだろうと思う。しかし、話を聞いてみると、そういうことではなく、我々の意見がこういうふうに今まで踏みにじられたとか、そういうような部分が感じられた。そうならば、そういうところから話に入ればどうか。
  • 僕らは共通のテーブルというイメージはあるが、現実にはない。共通したところ、それをいかに我々が知恵を出すか。こういうことだったら、反対も賛成もなくて、大きく言えば、吉野川全体の話から入ってもいいし、もう少し水位なり、そういうような話について、話し合いができるのであればやりたい、今まで取り合ってくれていないというような話だ。

6.グループ討議後の意見・質疑

内 容
「共通のテーブル」について

<最低限テーブルの性格づけをしておくべき→中間提言で述べている>

  • 共通のテーブルという言葉ではなくて、最低限テーブルの性格づけをして、こういうものでいかがでしょうかということをしないと、恐らく進まないと思う。

→共通のテーブルのイメージと、仕組みの面で、どういう課題をテーマにしたらいいかとか、中間提言でそれなりのことは書いてある。だから、私たちは共通のテーブルという言葉だけを言っているわけではない。(吉村)

最終提言について

<次回の懇談会に最終提言を出すのではない>

  • 今度が最終提言になるのか。まだ3分の1ぐらいしかご意見も拝聴していないときに、もう最終提言に向けての行動を起こすのかなと思いまして…

   →まだ何回かやらないと、いきなり提言はできない。(吉村)

白紙について

<白紙を勧告したのは与党、懇談会が白紙を提起しているわけではない>

  • この間、訪問団が行って質問したのは、白紙に戻って、話し合いしましょうと、このことだけ言ったのか。

→白紙という与党勧告があって、建設省も白紙ということの意味を説明している。だから、それが前提となって、状況としては、その中で中間提言に対するご意見とかを聞いてくると。当然その話の中で、先ほども言ったように、この議事資料の中にもあるように、白紙をめぐるいろんなご意見をいただいてきているということだ。(吉村)

7.かわら版について

内 容
かわら版7号の内容
  • 前回出す内容がたくさんなかったので、今回と一緒になってしまっているが、7回、8回の懇談会の内容を紹介していく。きょう話された内容、前回の堰への見学等の内容をまとめていく。
  • 訪問の中間まとめで、きょう出されたような資料のレベルで、中間まとめを出す。
  • はがきアンケート、団体アンケートは、公開してもいいというものは報告していく。
  • 「共通のテーブル」を誤解していませんかという文章は載せてはどうかということで、考えている。
「共通のテーブルへの誤解」の文章について  

<「『共通のテーブル』につくということは」の表現について>

→「共通のテーブルとは」の方がいいのではないか。さっきの参加してくれみたいな言い方になってしまうので。(吉村)

  • 「『共通のテーブル』」についてくださいということは」というふうに変えたら、よくわかるのではと思うが。

→共通のテーブルがちゃんとあってということではないから、着いてくださいとか、参加してくださいということがスタンスではないと。共通のテーブルをつくりませんか、どんなテーブルがいいですかということだから、今の言葉にすると、着いてくださいと我々が言いに行っているようだ。そうやって、誤解もされたので、そういうことではないと。この懇談会に参加するみたいにとらえられていることに対して、そういうことではないということをかわら版に書きたいと思う。(吉村)

  • 共通のテーブルというのはまだない。ないから、参加してくださいとは言えない。共通のテーブルというものはまだないということを文章の中で明記しておけば、懇談会に参加するのではないということも一層はっきりすると思う。きょうの会の中でも、これを最初に配られていて、それをみんなが見ておれば、ここへ来て話してもらうような話は出てこないと思う。

→共通のテーブルというのはまだない。だから、参加してくださいというのは変だということ、この懇談会が母体になるわけでもないと。ここに参加してくださいということでもないということだ。もちろん、自主的にこの懇談会でいろいろ意見を言いたいという方が出てくるかもしれないが、懇談会が提案しているのはそうではない。基本的にはそのような趣旨で、字句についてもう一度見てみる。(吉村)

<共通のテーブルは懇談会が提案しているのではないのか
 →懇談会がテーブルを用意し、テーブルに着いて下さいということではない>

  • これは我々が提案しておることですわね。だから、それでないんやというのは、逃げとるような……。

→共通のテーブルをつくる必要があると。例えば、こういうことでできませんかねというのが中間提言である。この懇談会が用意したテーブルがあって、着いてくださいということではない。懇談会が、これが共通のテーブルだとつくって、場を設定してもいいのだが、来なかったら、場にならないということだ。(吉村)   

  • 仮設という言葉を入れたらどうか。       

<共通のテーブルは段階を踏んで見えてくる>

段階を踏んで、そうなっていくのであって、これが共通のテーブルです、さあおいでくださいではない。共通のテーブルができるのは、我々だけができるのではなく、どこかほかの団体がしてくれても構わないし、できるかもわからない。世の中にはグリーンピース、オンブズマン、新聞社、新聞社の外郭団体、そういうことをするのが好きなところがあるから、そういうところがおつくりになったら、いろいろ進むんだから大いに結構だ。今まだ懇談会の中へ来てくれというのではなくて、皆が集まって、そういうテーブルをつくったらどうでしょうかから始まっていると思う。本当にテーブルに着くとなったら、四十何団体が着く。そのときに、この会は団体ではなく一傍観者であるにすぎない。
 ただ、共通のテーブルをつくりませんか、お世話しましょうということで、メンバーの方にやっていただいている。数が多ければ、いろいろな意見があるのは当たり前だ。
 そういう状況の中で、これが共通のテーブルだというのは、まだおこがましい。それはステップ・バイ・ステップで、十幾つかのところと接点ができれば、それと接点を保つと。一つ一つがここへ来て、みんなと話をするのではなくて、接点、接点に、先方が2人ならこっちも2人というような対応の中で、対話を持っていけば、いろんな問題点が明らかになってくると思う。それを残りの団体との接触の中で続けていけば、いろんなことが見えてくる。これはもう時間がかかる。何年か前の状況と違う。ゆっくりやっているようだが、一つ一つ着実に何かが見えてくるのではと、私はそう思っている。

8.運営委員会からの提案「政策委員会をつくる」ことについて

内 容
「政策委員会」をつくる

<運営委員会と兼任するかたちで政策委員会をつくり仕組みづくりを検討する>

→もう少し仕組みを考えようというときに、政策委員会をつくったらどうかということが運営委員会であったがその件について、皆さんいかがか。各テーブルからでいいか。訪問団とか、運営委員とか、政策委員とか、いろんな重なりがあるが。(吉村)

  • 兼任にしたらどうか。

    →運営委員会で、皆さんの中から、仕組みの提案とか含めて出していただくことにするか(吉村)
  • 結構です。意見があったら、各グループごとに、委員の人に電話したらいい。

→仕組みについて、運営委員の方々に、こういう仕組みをしたらどうかというのを検討してアイデアを出していただく。そうすると、運営委員会を開いて、仕組みについての検討会をしなければいけないが、とりあえず運営委員の方々、あるいはメンバーの方々から、仕組みについてのアンケートでご意見をもらうということをしましょうか。それらも含めて、スタッフと運営委員会とで相談をして、仕組みについて、素案づくりを運営委員会でするということで、よろしいですか__。
 では、そういうことで、とりあえず運営委員の方も含めて皆さんから、一歩踏み込んだ仕組みづくりについて、事前にアンケートでいただいて、それらを整理してやっていくということにして、よろしいでしょうか。(吉村)(会場より「結構です」)

9.訪問時のメンバーについて

内 容
訪問団以外のメンバーの訪問への関わり方について

<訪問団以外のメンバーも訪問先によっては一緒に加わってはどうか
    →行きたい人は豊田さん、中野さんに申し出て調整する>

  • 訪問先だが、この団体とは私は意見が合うという方に、訪問団だけでなしに、一緒に加わっていただいて、勧めに行ってもらったらどうか。

→今、中心になってやっていただいているのは、豊田さんと中野さんである。時間的なこと、この日があいているかなど、調整をなさっている。それを実際問題、40人の方に電話連絡をすることになる。相手に合わせて、昼間であろうが、夜であろうが行っている。それをだれが担ってくれますかということだ。そういうことをやってくださる方がいらっしゃれば、やっていただいたらどうか。

 そういうことよりも、私は今まで訪問団ではなかったんだけれども、ぜひ行きたいから声をかけてくれませんかというふうに、豊田さんなり中野さんに申し出ておいて、調整した方がいいのではないか。どなたが行ってもいいのだが、そういう調整がすごく大変である。お仕事もありながら。そういうこともわかっていただいて、行ってみようという方は、そうすると。そういう形でよろしいですか__。

 では、そういうことにさせてください。(吉村)

10.建設省と県の「白紙のスタートライン」についての見解

内 容
質 問  白紙のスタートラインということについて、各団体の認識が違っている。このことについて、建設省と県の見解を改めてお聞きしたいと思う。
建設省の見解  最初は建設省からお話をしたいと思います。
 白紙のスタートラインに書いてございます、基本的には13キロ道路橋合併案可動堰がない段階まで戻る。そこまではいいと思います。本来であれば、真ん中の図でいうと、改築という目標が工事実施基本計画で定められていますので、建設省は、改築というところにスタート点が移るはずでございます。しかしながら、こういった問題がございますので、今申し上げる白紙というのは、そもそも改築が必要なのか否か、第十堰を残す価値がありやなしやというような本当の意味での原点に立ち戻って、白紙から議論をしたいと。議論をすべきではないかと考えております。(建設省:大平所長)
徳島県の見解  私の方から、県の白紙の考えている意味について、述べさせていただきます。
 私どもの白紙の見解としましては、先ほど所長からも話がありましたように、13キロに可動堰をつくって、合併構造でいくという建設省の今の計画が白紙に戻すようにという勧告を受けたと思っています。県としましては、第十堰の問題というのは、県民の皆さんの生命、財産、暮らしをどうやって守っていくかということを基本に置いております。ですから、その手段につきましては、今白紙に戻された計画以上のものがあれば、その手段についてはこだわっていないということは、前々から申しておりましたし、今回の三党合意を受けた建設大臣の発言でも、何でもありという考えを示されておりますので、そういうことで、もう一度原点に立ち返って議論をしていただいて、先ほど言いましたように、県民の皆さんの生命、財産を守っていく上で一番いい方法を早くつくっていただけたらと思っております。
 私どもの考えにつきましては、9月10日に、三党合意を受けた後で、毎月1回出しております「アワーとくしま」という広報誌にも出しておりますし、これから、私どもも皆さん方に向かって、自分たちの考えていることを随時発信していきたいと思っておりますので、またお尋ねなり、そういうものを見ていただければ、よくわかっていただけるかと思っております。(徳島県:納田氏)

11.その他

内 容
次回の懇談会の日程について

<多くの方が集まれる日を候補日より選び設定する>

  • 次回の懇談会だが、10月29日、11月3日、11月11日、11月12日、11月18日、11月26日、この6つの候補について懇談会のメンバーの方々にご都合をお伺いする。そして、できるだけたくさんの方が集まれる日をセットしたいということで、よろしいでしょうか。(会場より「はい」)では、そういう形で調整させてください。
4班の運営委員について

<4班の運営委員を岸本さんにやっていただく>

  • 4班の方で、尾上さんが運営委員だが、ここのところ来られていなくて、今、井上さんの肩にかかってしまっている。それで、岸本さんが運営委員として井上さんをフォローしたいという4班の方からの申し出があったのでそういうことでやっていただくということで、よろしいですね。