前回(第4回懇談会)のおさらい



■第4回懇談会(議事1)のおさらい/第十堰から始める
 議事1で、第十堰から始めるか、吉野川全体から始めるかを討論した結果、以下のことが確認されました。
●まず第十堰に関する共通のテーブルや解決に向けた参加のあり方を検討する
●第十堰に関する参加の仕組みと吉野川全体の仕組みと関連させて検討する。
■全体討論で出た意見
●第十堰と吉野川全体を関連させて討議することを原則とすべき。
●内容の議論もせずに提案するのは無責任ではないか。現堰は「多自然型の典型的施設」だとは思うが、それを残すことができるのかなどきちんと議論してもう少し理解を深めることをした方がいい。難しい問題を横に置くというのはよくない。
●今まで活動されてきた方に対して、我々が「第十堰、こんな形で」ともっていったときに、押しつけと受け止められはしないか。そういう部分を考えないといけない。「吉野川ではこういうルールで、第十堰もこういうルールで行きたいがどうでしょう」というスタイルの方がいい。この懇談会ではなくて、賛成の方も反対の方も納得できるような表現が大事。
●第十堰を解決できない参加のあり方(懇談会)では無意味。まず第十堰をどうやれば解決できるかをやっていきたい。
●この懇談会の趣旨は、第十堰に関する共通のテーブルにある。吉野川全体ということになると焦点がぼけてくる。
●第十堰に関してはお互いがよりよいものを見つける段階にある。まず、第十堰をテーマにして、そこで話し合いのシステムができれば、全体に応用したり波及させられるのでは?。
■今後の検討にあたって
 全体討論で出された意見はどれも重要な指摘をしていると思います。まず第十堰からということで確認されましたが、河川法改正を基本にした吉野川全体との関連、あるいは、私たち自身が吉野川全体の課題を学習するということも含めて少しずつ前進していきたいと思います。提言についても固定的にとらえるのではなく、市民(団体)との話し合いの中で充実させていくというスタイルですすめましょう。

■第4回懇談会(議事2)のおさらい/「共通のテーマ」を探す
 第3回懇談会で「共通のテーブルが必要」ということを確認し、第4回懇談会では、「共通のテーマを探す」作業をしました。そして、市民団体と建設省の共通のキーワードのひとつとして「代替案」があるのではないかということで討論しました。それは、以下のような発言から読みとることができます。

市民団体も建設省も「代替案」を検討すると言っている
・市民のみなさんから出てくる代替案を検討していく(大平所長/第2回懇談会)
・建設省の可動堰に替わる市民案(第十堰保存)を作成する(第十堰みんなの会/4/16読売)
それはどんな内容?/新しい価値観を反映した案を検討すると言っている
環境、治水、利水、三者がもっとよくなる案を議論する(第3回懇談会/大平所長)
現堰の価値を語り合いながら市民案を考えていく(第十堰みんなの会/4/16徳新)
・どうすれば(洪水上の)不安が解消するかを話し合う(吉野川だよりNo.58/4/26)
誰が考えるの?/吉野川を大事に思う人、地域住民が考えると言っている
吉野川を大事に思う人たちによる提案をベースにした話し合いを通じて
                              (大平所長/第1回懇談会)
地域住民が将来像を考え、提案していく必要がある(住民投票の会/3/3徳新)
多くの人の意見を反映すると言っている
多くの人が納得できる方策(大平所長/第1回懇談会)
流域や全国からの意見もくみ上げていく(住民投票の会/3/3徳新)
住民が望む第十堰の将来像をつくりあげたい(第十堰みんなの会)

共通のテーブルで話し合うテーマとして考えられること
・代替案を考える場合の基本理念や計画条件をどうするか
・多様な選択肢を用意する方法をどうするか
・代替案を評価する仕組みをどうするか
・代替案への市民参加や合意形成プロセスをどうするか
・共通のテーブル運営をどうするか

*「代替案」というと、この懇談会がつくるかのようなイメージがあるので、表現を工夫する必要があるという意見が多数出ました。この懇談会が代替案をつくるということではないということを確認し、次回(本日:第5回懇談会)表現も含めて上記の課題についてさらに検討することになりました。