平成12年3月25日1
事務局/建設省徳島工事事務所
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第1回の懇談会が開かれました(2/12)


 第十堰の問題に関心が集まり、賛成、反対と意見が分かれている徳島で、建設省徳島工事事務所が呼びかけ人となり、「(仮称)市民参加のあり方に関する懇談会」が発足しました。「直接、第十堰問題の是非ではなく、どうしたら合意に向けての話し合いが持てるのかを考えてもらえませんか」という建設省の呼びかけに対し、流域2市9町から48名の応募者がありました。

大平所長のあいさつからスタート
 第1回目は、2月12日の午後、ホテル千秋閣の会議室で開かれ、応募者のうち35人が参加し3時間に渡って会の運営方法などについて話し合いました。
 オープンな会としたため、傍聴の市民13人、マスコミ14社が見守る中での緊張ぎみの開会となりました。
  冒頭に、呼びかけ人である建設省徳島工事事務所の大平所長から、「第十堰問題について市民のみなさんとゼロから話し合いたい。そのための場のつくり方も市民参加で考えていきたい。ですからこの会は建設省の主催というのではなく、参加者全員で運営していきたい。建設省も一参加者として入りたい」という主旨のあいさつがありました。その後、共通 の話題から出発するために、全国の市民参加の川づくりに多くかかわり吉野川のことにもくわしい、川のコンサルタントの吉村伸一氏から20分ほど「川と市民参加」についての話を聞きました。
  吉村さんは「私も、長らく川の仕事にたずさわってきた者、川を愛する仲間として吉野川が大好きであるし、第十堰の問題に心を傷めている。3年前に河川法が変わり、川づくりへの市民参加が法律に明記された。けれども、その具体的な方法についてはどこにも答えがない。吉野川流域の人たちのさまざまな声を、ひとつに束ねていくためのよい方法を考えるのがこの会なのではないか。大変なことではあるが、これだけ熱い議論をしてきた徳島だからこそそれができる。全国に向けて『吉野川方式』というのが発信できるとよい。対立を乗り越えて、何か建設的な方向で話し合う手立てはあるはず」と参加者に語りかけました。

今回はとにかく意見を出し合おう
  その後は、とりあえずの司会を吉村さんにお願いし、会の名称、目的、運営方法について議論を行いました。特に名称については会の目的と内容がだぶり、「『第十堰』の問題解決という目的をはっきりさせたい。名称にも入れるべき」「流域に視点を広げて考えないと、第十堰の問題も解決しない。第十堰を含んだ『吉野川』の名称でよいのでは」などさまざまな意見が飛び交いました。また会の運営については、「とことん話したい」「小グループに分かれて話してはどうか」などの提案が出されました。
  今回は具体的には何も決まりませんでしたが、ほぼ全員が発言し、互いにどんな人が参加しているのかがわかってきました。今回の議論を、次回までに吉村さんに整理してまとめてもらい、それを叩き台に名称や運営方法を決めようということで閉会となりました。
 その後、ワリカンの交流会がもたれ、20人が杯を重ねながら、親交を深めることができました。
 第2回の懇談会は、3月25日です。この様子も、できるだけ早くお知らせするつもりです。