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平成26年8月台風12号による吉野川の出水状況について VoL.2
〜堤防整備や排水機場の整備により浸水被害を解消又は軽減〜

吉野川流域では、台風12号により8月1日5時から6日0時までの間に、早明浦ダム上流域で平均総雨量887mm、早明浦ダムから池田ダム間の流域で平均総雨量1,093mmの猛烈な雨を記録しました。
吉野川では、池田地点及び岩津地点で「はん濫危険水位」を超える出水となり、 吉野川の岩津から池田間において、約112ha、浸水家屋数約26戸(国土交通省調べ)の浸水被害が発生しました。
平成25年度に完成した加茂第一堤防(東みよし町)並びにその対岸に位置する太刀野堤防(三好市)の完成により今回の出水による溢水氾濫はありませんで したが、仮に上流ダム群が無かった場合、当該付近の水位は、57cm高く、 家屋側の地盤高より約2.5m程度高くなっていたと推測しており、堤防の整備と相まって、浸水面積で約190ha、浸水戸数で約160戸の被害を防止できたものと推測しています。
現在、堤防の整備を実施している加茂第二堤防(東みよし町)では、今回の出水で約62ha、家屋数7戸(国土交通省調べ)の浸水被害が発生しましたが、堤防が整備されれば、今回の吉野川の洪水に対して、浸水被害を未然に防止することが期待できます。
吉野川沿川に設置しているほたる川排水機場など16箇所のポンプや排水ポンプ車7台により内水の排水作業を行い、家屋、道路等の浸水被害の軽減に努めました。特に、ほたる川沿川は、平成25年度に完成したほたる川排水機場を約11時間稼働させ、約19万6千m3(25mプール約490杯)の内水を排水したことにより、ほたる川の水位を約1.2m低減させ、約4.8haの浸水被害を未然に防止することができました。
 ※本資料は、8月6日17時時点でとりまとめた資料です。
 ※本資料における数値は、現時点の速報値であり、今後修正する可能性があります。
 
※詳しくはこちらをご覧下さい。説明資料(PDF形式9,641KB)


平成26年8月8日
国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所

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 国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所
 TEL:088-654-2211(代表)  TEL:088-654-9611(直通)
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