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「河川水辺の国勢調査」で273種の底生動物を確認しました。

 「河川水辺の国勢調査」は、河川環境の基礎情報について定期的・継続的・統一的に収集整備を図る調査です。徳島河川国道事務所では、吉野川・旧吉野川・今切川の直轄管理区間において、平成3年度より実施しています。
  平成19年度は底生動物の調査を実施し、平成3年度、平成8年度、平成13年度に引き続いて4巡目となります。(既往調査結果はP11参照)

● 平成19年度の現地調査結果概要
  今回の現地調査の結果、10綱40目123科273種の底生動物を確認しました。

● 重要種の確認結果(P13〜P16参照)
  重要種は30種確認できました。今回新たに確認されたのは、ヘナタリガイ(P19写真番号5)、カワグチツボ(P20写真番号7)、ヨコミゾドロムシ(P27写真番号30)の3種でした。今回を含めた4回の調査において、45種確認されています。

● 外来生物の確認結果(P17参照)
  外来生物は10種確認できました。うち、「要注意外来生物」は7種確認されています。なお、これまで確認された12種の外来生物のうち、スクミリンゴガイやアメリカザリガニなどの8種が平成8年度から3回連続で確認されています。改めて当水系に多くの外来生物が定着している様子が窺えます。また、「特定外来生物」は確認されませんでした。

※底生動物とは、湖や河川の底に棲んでいる水生生物のことを指します。主にカゲロウなどの水生昆虫類、カニなどの甲殻類、シジミなどの貝類が挙げられます。
※重要種とは、天然記念物や絶滅の恐れのある生物のことを指し、選定基準は吉野川水系河川水辺の国勢調査(底生動物調査)平成19年度報告書概要版P9に記載しています。
※要注意外来生物とは、外来生物のうち外来生物法に基づく飼養等の規制が課されるものではありませんが、生態系に悪影響を及ぼしうることから、利用に関わるものに対し適切な取扱いについて理解と協力をお願いしているもののことを指します。
※特定外来生物とは、外来生物のうち特に、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすものもの又は及ぼすおそれのあるもののことを指します。(例えばカワヒバリガイなど。)



詳しくはこちらをご覧下さい。説明資料(PDF形式1,173KB)

平成21年4月28日
国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所
お問い合わせ先
副所長
河川環境課長
森長  稔
田木 康照
(内線206)
(内線361)
TEL:088−654−9176(直通)