平成21年3月5日(木)に徳島県三好市三野町(吉野川左岸62k/100付近)において、堤防陥没が発見され、周辺住民の安全対策を実施後、原因の特定のため、堤防開削調査等を行ってまいりました。
調査の結果、陥没箇所周辺の地下部分(昭和40年代後半の宅地造成時の地盤面より更に約0.5〜3m地下)において、木屑、金属屑、コンクリート殻、塩化ビニールパイプなどが混入した土(混入土)が確認されました。
陥没の原因としては、雨水の浸透により混入土の中にあった空隙箇所に堤防の土が流出したと判断しました。
混入土については、掘削し撤去するとともに、周辺に埋まっていた塩化ビニールパイプなどについても、併せて4月7日まで撤去を行いました。
今後は、調査のため開削した堤防の原形復旧工事に4月11日より着手し、4月末までに完了させる予定です。
なお、吉野川、旧吉野川、今切川の直轄管理区間については、3月19日までに緊急点検を終了し異常は確認されていませんが、引き続き、堤防巡視により安全確認を徹底するとともに、今後、新たに築堤する箇所についても事前の調査を十分に行うこととします。