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2017年08月25日

~水難事故防止講習会(下流編)を開催しました~

  8月25日(金)、吉野川交流推進会議主催「交流体験inよしのがわ(下流編)」が鮎喰川梁瀬橋下流で開催されました。当日は24名の親子連れにご参加いただき、午前中は「おさかな博士の川魚かんさつ」と題して、徳島県立博物館の佐藤陽一先生による川魚の生態についての講義や、実際に川に入って魚をとる方法を学びました。午後の部では、水難事故防止の専門家である小谷寛二先生の指導のもと、水難事故防止について学びました。

  午後の部の水難事故防止講習会においては、はじめに実際に川に入って、流されたときの体勢の取り方を学びました。頭を上流側にして仰向けになり、おしりを持ち上げるように浮いて、岩などでおしりを打たないよう姿勢をとります。最初はなかなか正しい姿勢が取れませんでしたが、繰り返し練習することによって理想に近い姿勢が出来るようになりました。

  次に、二人一組になりスローバッグの投げ方、受け取り方についての実技講習がありました。スローバッグを投げるのは多少のコツが必要です。最初は上手くいかなかった子供達も小谷先生の指導で上手に投げられるようになってきました。そして、救助される側の注意点として、ロープの握り方や救助者と反対側の肩でロープを持たないと、引っ張られる時に体勢を崩して腹這いになってしまい、川底の障害物でおなかを切ってしまう事について学びました。

 また、身の回りにある物を使って救助する方法も学びました。ペットボトルは、おへその位置で持つと大人でも浮くことが出来ることを確認しました。

  最後に、川の中に潜む危険な箇所の説明、川へ行く時の注意点、救命に使うスローバッグの使用方法等について、パネルを見ながら学習し、水遊びの時は“ライフジャケット着用が原則!!”とした講習が行われました。

 「水難事故を無くしたい」という小谷先生の思いが伝わって、大人も子供も真剣に取り組んでいました。厳しい中にもユーモアのある講義でした。

  暑い中のイベントでしたが、参加者からは「とても勉強になった。」「ライフジャケットを購入しようと思う。」等のお声をいただきました。今後も多くの方々に、安全に楽しく川と親しんでいただけるように、水難事故防止に関する正しい知識と心構えをお伝えしてまいります。

(おさかな博士の川魚かんさつの様子)
 
 

(水難事故防止講習会の様子)
 
左写真:川に流されたときの正しい体勢の指導  右写真:スローバッグの練習状況
 
左写真:ペットボトルを使って浮く練習  右写真:小谷寛二先生の講義

Posted by at 2:09 午後
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記事の分類: H29年度