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2017年03月02日
外国の防災担当者が日本の代表的な水防工法等を学びました。
3月2日(木)、(独)国際協力機構(JICA)が実施する、世界各国の行政機関担当者を対象とした防災に関わる研修が、石井河川防災ステーションで実施され、アジアやアフリカなどの防災担当者10名が参加しました。
今回は、水害等における対策のひとつとして実施する水防工法の基礎的な知識や防災に役立つロープワーク等について、水防専門家であり、四国地方整備局と協定を結んでいる防災エキスパートでもある山本邦一氏を講師に、以下の講習を行いました。
(1) 水防工法の基礎(座学)
(2) 水防工法の事例見学
(3) ロープワーク講習(実技)
水防工法の基礎では、日本の代表的な河川である吉野川における出水時の水防対応について、代表的な工法として、深掘れ(洗掘)対策としての「木流し工」「シート張り工」、漏水対策としての「月の輪工」「釜段工」、越水対策としての「積み土のう工」「改良積み土のう工」等の講義を行いました。
また、事例として水防工法の実物をみてもらい、水防工法がどういうものかをひとつひとつ説明し、より理解を深めてもらいました。
ロープワーク講習では、山本講師の指導のもと、「早くて」「簡単」「確実」の3原則を基本とした結び方で、防災時に適用される「本結び」、「舟結び」、「かみくくし」、「もやい結び」の実技体験をしてもらいました。
この取り組みで、日本の水防技術や河川改修が世界各国の防災対策に役立つきっかけとなればと思っています。今後もこのような機会があれば、協力していきたいと考えています。
左:水防工法の基礎についての講義
右:水防工法の事例見学
左右:ロープワーク講習