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2015年09月12日

平成27年度第1回吉野川現地(フィールド)講座~吉野川のシオマネキに会いに行きませんか?~ を開催しました

9月12日(土)、本年度1回目となる吉野川現地(フィールド)講座~吉野川のシオマネキに会いに行きませんか?~を、吉野川下流南岸の吉野川河口干潟で開催し、親子づれ10組を含む27名の参加がありました。
講師には、干潟生物の専門家である河川・渓流環境アドバイザーで、四国大学名誉教授の酒井勝司(さかい  かつし)先生、四国大学助教の篠宮幸子先生をお迎えし、参加者の皆様に干潟観察の指導をお願いしました。

酒井先生からは、吉野川の底生生物や様々な生き物について説明をいただきました。なかでも徳島県の沿岸にも棲んでいる世界最大のカニである「タカアシガニ」の標本を使った説明には、数人の子供たちの手を借りて標本を組み立て、その大きさに参加者の皆様もびっくりしていました。

当日は秋晴れの良い天気に恵まれ、参加者全員で干潟のいるカニやエビ等の観察・採取を行いました。今回、調査場所は2箇所、それぞれのバケツには多くの生き物を採取することが出来ました。観察終了後、採取した物を持ち寄り、参加者全員で採取した物を見ました。また、そのなかの2種類を先生が持ってきた実体顕微鏡で詳しく観察もしました。

今回はシオマネキやハクセンシオマネキ等のカニ類や、ハザミシャコエビ等のエビ類のほかアナジャコも見つけることが出来、全部で14種類が確認できました。

酒井先生からは、「実際に生き物にふれあう事は子供たちにとって大変有意義で、今日の経験はいつまでも心に残るはず」とのお言葉をいただきました。
今後も、このような機会を通じて、多くの方々に吉野川のことをもっと知っていただきたいと思っています。


左:河川・渓流環境アドバイザ- 酒井勝司 先生
右:タカアシガニの標本


左:シオマネキ
右:干潟観察状況1


左:干潟観察状況2
右:干潟観察状況3


左:実体顕微鏡を使用したカニの観察
右:酒井先生の講評状況







Posted by at 4:47 午後
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記事の分類: リバーキーパーズイベント, 吉野川現地(フィールド)講座, H27年度

2015年09月05日

ロープワーク体験の流域講座を開催しました

  9月5日(土)、三好市池田分館自主防災隊が主催する防災訓練が開催されました。消火訓練、負傷者の救護訓練、避難訓練など様々なメニューがある中、徳島河川国道事務所は訓練項目の一つである防災時に必要なロープワーク体験の講師として参加しました。

  参加者全員を前にして、吉野川貞光出張所の松本所長が一つ一つロープワーク工法の実演を行いながら、参加者の傍らでの実技指導にはその他職員の他、防災に関する専門知識を有する四国地方防災エキスパートも参加して講習を行いました。ロープワークの基本である「本結び」「ふな結び」「髪くくし」に続き、避難時に役立つ「連続止め結び」や命綱の結び方である「もやい結び」、以上5種類の結び方について実技指導しました。

  「連続止め結び」や「もやい結び」については多少のコツが必要で、苦労されている方も見受けられました。また、講座終了後には「配布されたロープワークハンドブックを活用して、忘れないうちに復習しておく。」と熱心さが伺える参加者もいらっしゃいました。

  今回の訓練に参加した地元住民の方々約90人のうち、ロープワークコーナーには約50人の参加がありました。この取り組みを機に、住民の方々の防災への関心が高まり、万一の事態に訓練の経験が活かされれば良いと思っています。

  

  

  

Posted by at 11:06 午前
記事の分類: 吉野川流域講座, H27年度