2017年08月27日
~水難事故防止講習会(中流編)を開催しました~
8月27日(日)、吉野川交流推進会議主催「交流体験inよしのがわ(中流編)」が四国三郎の郷付近の吉野川 青石橋上流で開催されました。下流編(鮎喰川梁瀬橋下流)に続き、水難事故防止の専門家である小谷寛二先生に指導していただきました。午前の水難事故防止講習会と午後のカヌー体験に40名の親子連れが参加してくれました。
水難事故防止講習会では、パネルを使って川の危険な場所や川に行く時の注意点を学び、実技講習では川の流れ方やスローロープを使って人を救助する方法などを学びました。
昼食をはさんで、カヌー体験を行いました。カヌーの乗り方や注意することを学んだあと、美しい吉野川を1時間ほど堪能していただきました。
今回のようなイベントを通して吉野川をもっと身近に感じていただき、人と人のつながりを大切にしていきたいと思います。
(水難事故防止講習会の様子)
(カヌー体験の様子)
2017年08月25日
~水難事故防止講習会(下流編)を開催しました~
8月25日(金)、吉野川交流推進会議主催「交流体験inよしのがわ(下流編)」が鮎喰川梁瀬橋下流で開催されました。当日は24名の親子連れにご参加いただき、午前中は「おさかな博士の川魚かんさつ」と題して、徳島県立博物館の佐藤陽一先生による川魚の生態についての講義や、実際に川に入って魚をとる方法を学びました。午後の部では、水難事故防止の専門家である小谷寛二先生の指導のもと、水難事故防止について学びました。
午後の部の水難事故防止講習会においては、はじめに実際に川に入って、流されたときの体勢の取り方を学びました。頭を上流側にして仰向けになり、おしりを持ち上げるように浮いて、岩などでおしりを打たないよう姿勢をとります。最初はなかなか正しい姿勢が取れませんでしたが、繰り返し練習することによって理想に近い姿勢が出来るようになりました。
次に、二人一組になりスローバッグの投げ方、受け取り方についての実技講習がありました。スローバッグを投げるのは多少のコツが必要です。最初は上手くいかなかった子供達も小谷先生の指導で上手に投げられるようになってきました。そして、救助される側の注意点として、ロープの握り方や救助者と反対側の肩でロープを持たないと、引っ張られる時に体勢を崩して腹這いになってしまい、川底の障害物でおなかを切ってしまう事について学びました。
また、身の回りにある物を使って救助する方法も学びました。ペットボトルは、おへその位置で持つと大人でも浮くことが出来ることを確認しました。
最後に、川の中に潜む危険な箇所の説明、川へ行く時の注意点、救命に使うスローバッグの使用方法等について、パネルを見ながら学習し、水遊びの時は“ライフジャケット着用が原則!!”とした講習が行われました。
「水難事故を無くしたい」という小谷先生の思いが伝わって、大人も子供も真剣に取り組んでいました。厳しい中にもユーモアのある講義でした。
暑い中のイベントでしたが、参加者からは「とても勉強になった。」「ライフジャケットを購入しようと思う。」等のお声をいただきました。今後も多くの方々に、安全に楽しく川と親しんでいただけるように、水難事故防止に関する正しい知識と心構えをお伝えしてまいります。
(おさかな博士の川魚かんさつの様子)
(水難事故防止講習会の様子)
左写真:川に流されたときの正しい体勢の指導
右写真:スローバッグの練習状況
左写真:ペットボトルを使って浮く練習
右写真:小谷寛二先生の講義
2017年08月18日
あなたの住まいは大丈夫?水害への備えを万全に!~堤防が決壊する「もしも」から吉野川の水害を学ぶ~
“川から離れているから”、”少し高台にあるから”水害が発生しても大丈夫!・・・と思っている皆さん。どんな洪水が発生した場合でも大丈夫と言い切れますか?最近ではゲリラ豪雨が頻発し、関東や九州では大洪水が発生しており、いつ自分が被災者になるか分からない状況となっています。このような状況から、水害から身を守るためには、水害を「知る」ことが一番の備えになるため、国土交通省では、「流域講座」として地域の皆さんへ、情報を発信しています。
今回は、8月18日(金)に「拝東自主防災会」からの依頼により、拝東公会堂(美馬市脇町拝原)において、堤防が決壊した場合の浸水の想定範囲や、浸水に備える行動について当事務所の河川調査課
長町係長が訴えました。参加された約50人の地元住民の方々は、講習会の最後に長町係長が伝えた「各地でおこる災害は他人ごとでなく、吉野川でもいつ起こるか分かりません。だから、いざという時に備えて、皆さん自身や家族の方々でどうするのかを考えてください!」という思いを受け止めていただけたのではないかと思います。
この様子は翌日の徳島新聞にとりあげられるなど、吉野川流域の防災に対する重要性が高まっています。今後もご要望に応じて、国土交通省等の職員が吉野川流域の各地へお伺いして説明します。
※詳しくは「吉野川流域講座」のご案内をご覧下さい。
http://www.skr.mlit.go.jp/tokushima/river/event/yoriyoikawa/ryuuiki/ryuuiki15.html
2017年08月17日
みんなで吉野川の生き物を調べよう~水生生物による水質調査を実施しました~
川の水質の良し悪しは、川底にすんでいる小さな昆虫を調べることによって知ることができます。水生生物調査では、指標生物となる29種類の水生昆虫を調査し、水の汚れの程度を簡易的に判定します。
講師として河川・渓流環境アドバイザーの徳山豊先生にお越しいただき、6月26日(月)に西条大橋上流の河原で柿原小学校の児童21名(先生2名)、7月13日(木)に角の浦大橋上流の河原で三庄小学校の児童24名(先生2名)と一緒に水生生物調査を実施し水質の状況を確認しました。
参加者は、川の中の大小様々な石を持ち上げて、水生生物を採取しました。調査の結果、カワゲラ類、ヒラタカゲロウ類、ナガレトビケラ類など「きれいな水」にすむ生きものが多く確認できました。また、あわせてパックテストによる簡易水質調査を行い、pH、COD、DO、NH4-Nの値を調べました。この調査でも、きれいな水であることが確認できました。
今回の水生生物による簡易調査に参加した児童のみなさんから、「吉野川の色々な生き物を見つけることができてうれしかった」「たくさんの水生生物を見つけて、自分で図鑑をつくってみたい」「きれいな川だから、川の中で泳いだり遊んだりしてみたい」などの意見をいただきました。
今回見つけた生物たちがこれからもすみ続けられるように、みんなで河川を大切にしていきましょう。
【6月26日(月) 西条大橋上流】
【7月13日(木) 角の浦大橋上流】
2017年08月09日
通勤ドライバーに「所要時間予測」のお知らせをはじめました~時差出勤の促進に向けて~
徳島地区渋滞対策協議会では、朝の通勤時間帯の渋滞緩和に向けた新たな対策として「所要時間予測」を用いた時差出勤の促進を行います。
「所要時間予測」とは、出発地から目的地まで一定時間内に到着できる確率を交通データから予測したものです。同じ経路であっても、渋滞が激しい時間帯に通勤すると所要時間にバラツキが生じます。
早い時刻に出発すると、一定時間内に到着できる確率が高くなります。
そこで今回、徳島市中心部の徳島市役所を目的地に設定した「所要時間予測」情報を国道11、55、192号の道路に横断幕や看板として設置し、車で通勤されている方々に時差出勤の促進を呼び掛けます。