2013年08月18日
~水難事故防止講習会(中流編)を開催しました~
8月18日(日)、吉野川交流推進会議主催「交流体験inよしのがわ(中流編)」が四国三郎の郷付近の吉野川
青石橋上流で開催され、午前の水難事故防止講習会、午後のカヌー体験に38名の親子連れが参加してくださいました。
~水難事故防止講習会(講師:福山平成大学、小谷寛二教授)~
実践講習に先立って小谷先生より“川に入る時の注意事項”の説明がありました。
川は見た目より流れが強く、浅瀬でも流されてしまったらなかなか立つことが出来なくなり、川底の石で尾てい骨を折る恐れがある。等の説明がありました。
また、吉野川本流での講習という事もあり、参加者全員が真剣に聞いていました。
その後、川に入り、流れる練習をしました。 おしりを持ち上げるように浮き、尾てい骨を打たないように姿勢をとります。
最初はなかなか正しい姿勢が取れませんでしたが、繰り返し練習することによって理想に近い姿勢が出来るようになりました。
その後ライフジャケットを脱ぎ、ペットボトルを使っての救命講習も行われました。
ペットボトルは、おへその辺りにキャップがくるように両手でしっかりと持ちます。
そのあと、川を渡って救命に行く(逃げる)場合に、円陣を組んで歩く方法も学びました。足を取られた時、一人だと転倒するが、多人数になるほど流されにくくなるとの説明を受けて、大人も子供も実践しました。
つづいて、スローロープを使った救助講習が行われました。
救助される時はロープを救助者と反対側の肩に持ち、両こぶしは離して持つ。との説明があり、先生の実演が行われました。
子供同士の練習のあと、実際に保護者が子供を助ける実演を行いました。先生の「次は自分の親を助けてみよう。」の言葉に保護者は不安な様子でしたが、ほとんどの子供達が練習のとおりにスローロープを投げる事ができていました。
保護者が子供を救助する訓練
子供が保護者を救助する訓練
陸に上がり、パネルを使って川の危険な場所などの座学講習が行われたあと、“川に行く時の注意”を全員で先生に続き大きな声で復唱し午前の水難事故防止講習会を終了しました。
~カヌーに乗ってみよう(指導:AMEMBO)~
昼食のあと、カヌー体験を行いました。 四国三郎の郷の下にある河原でカヌーの乗り方や注意を受けたあとそれぞれがカヌーに
乗り込み約1時間、吉野川の美しさを満喫しました。また、上流の浅瀬では、子供達がカヌーを降りて水遊びを楽しみました。
パドルの使い方の練習
吉野川の美しさを満喫
暑い中のイベントでしたが、参加者からは「楽しかった。」「また参加したい。」等のお声をいただきました。ありがとうございました。
今回のイベントを通して、川で安全に遊ぶ方法を学び、自然の美しさを感じていただきました。これからも、水辺で遊ぶときはライフジャケットを着用し、楽しく安全に自然と親しんでください。
※写真の使用に関しては、参加者の同意を得ています。
このイベントは 一般財団法人四国クリエイト協会の助成金の交付を受けて実施しました。
2013年08月17日
吉野川の干潟観察にいってきました
8月17日(日)に第2回「吉野川現地(フィールド)講座(干潟観察会)」を、吉野川下流南岸河川敷の干潟で開催しました。
講師に河川・渓流環境アドバイザーの酒井 勝司(さかい かつし)先生を迎えて、30名の参加者に干潟観察についてのご指導をしていただきました。
酒井
勝司先生
〈 吉野川の干潟観察会イベント内容 〉
・吉野川の底生動物や、その他の様々な生き物について
・干潟観察会
・顕微鏡を使っての観察会
・カニについてのクイズ
・酒井先生の講評
酒井先生は吉野川の底生生物についての説明に加えて、世界最大のカニである「タカアシガニ」など普段あまり目にしない標本を披露してくださいました。
タカアシガニの標本
当日は、雲が太陽の日差しをさえぎって観察しやすい天候となりました。干潟では多くのカニが姿を見せており、より詳しく観察するために参加者全員でカニを捕まえる事にしました。
ほとんどのカニは人が近づくと素早く巣穴に逃げ込み、最初はなかなか捕まえる事が出来ませんでしたが、アミを使ったり巣穴から出てくるのを待ってみたりと参加者各々が工夫しました。
今回捕まえることができたのは、「アシハラガニ」・「シオマネキ」・「ハクセンシオマネキ」・「カクベンケイ」・「ケフサイソガニ」の5種類でした。
干潟観察状況
シオマネキ
カニをテントに持ち寄ると、酒井先生が「吉野川のカニ類ガイドブック」を使って、姿や習性について分かりやすく説明してくださいました。
また、顕微鏡を使用した観察ではカニの表面などを詳しく確認することが出来て、参加者はより一層興味を持った様子でした。
ガイドブックでの説明状況
顕微鏡での観察状況
カニのクイズをみんなで行いました。
カニのクイズ実施状況
カニのクイズ
観察後、カニは参加者により元の干潟に戻されました。
参加者からは、「楽しかった。」、「観察会にまた参加したい。」、「もっとカニを見ていたい。」など貴重な感想をいただきました。
カニを元の干潟に戻す参加者
本講座の最後に酒井先生は、「天候に恵まれ、皆さんよく観察してくれました。このような観察を通じて、自然に親しんで下さい。」と講評してくださいました。
今後もこのような機会を通して、多くの方々に吉野川のことをより深く知っていただきたいです。
2013年08月10日
「まぜのおかオートキャンプ場」にて防災パネル展示を開催中~来るべき南海トラフ巨大地震に備えて~
東日本大震災から2年が経ちました。この大災害の記憶と教訓を県民の方々と共有することで、地域の防災力を高め、四国において、近い将来に発生するとされている南海トラフ巨大地震へ備えるため、四国地方整備局にて新たに作成した防災パネル「来るべき巨大地震に備えて」及び東日本大震災の津波により被災した道路附属物の展示を以下の通り開催します。
■開催場所及び開催期間
開催場所:まぜのおかオートキャンプ場内 センターハウス及び徳島県立南部防災館
(徳島県海部郡海陽町浅川字西福良43)
開催期間:平成25年8月10日(土)~29日(木) 9時~17時
ただし、徳島県立南部防災館は、毎週月曜日休館
※無料
■展示物
・防災パネル「来るべき巨大地震に備えて」
・東日本大震災の津波により被災した道路附属物
なお、昨年12月から県内16会場にて東日本大震災に関するパネル展示を順次開催して参りました。来場者からは、「損傷した標識等を(実際に)見てテレビでは分からなかった津波の破壊力を実感した。」、「防災について色々考えていかなければという思いです。」などの感想を頂いてきています。
引き続き、県内各地においてパネル及び津波被災物の展示を開催していく予定です。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
センターハウスにおける展示風景
センターハウスにおける展示風景
徳島県立南部防災館における展示風景
2013年08月06日
吉野川流域講座「吉野川の概要について」
8月6日(火)に北井上中学校において、中学生6名を対象に、吉野川流域講座「吉野川の概要について」を実施しました。
本講座では、吉野川の概要や洪水の歴史、洪水への備えなどについての説明が行われました。また、パックテストでの簡易水質測定、ハザードマップを使って周辺の避難所の位置・避難ルート等の確認を行いました。
中学生の皆さんにはとても真剣に聴講いただき、水質測定・ハザードマップについても興味を持っていただけたようでした。
今回の講座を通して、身近にある吉野川について歴史、洪水、防災など様々な視点から関心をより一層深めていただけたらと思います。
2013年08月04日
水難事故防止講習会(上流編)を開催しました
8月4日(日)、吉野川交流推進会議主催「交流体験inよしのがわ(上流編)」が早明浦ダム・吉野川水系汗見川で開催されました。
28名の親子連れの参加者が早明浦ダムを見学後、水難事故防止講習会を受講しました。
鮎喰川梁瀬橋下流の下流編に引き続き、福山平成大学の小谷寛二教授にご指導していただきました。
座学講義では「川のきけんなところ」、「もしおぼれそうになったら・・・」、「正しい服装」など、川で遊ぶうえで大切な事をたくさん学びました。
またスローバックを使った講習では、おぼれている人だけではなく助ける人も冷静な対応が必要であることが分かりました。
座学講義 スローバックの使い方
午後からは、汗見川で野外講習を行いました。
まずは参加者全員がライフジャケットを着用して、十分な準備運動を行いました。
ライフジャケットの着用 準備運動
ついに川に入っての実技講習です。まずは、川に流されてしまった時の浮き方や流され方を学びました。
浮き方の実演 流され方の練習
次にペットボトルを使った講習を受けました。
浅瀬とはいえライフジャケットを脱いでの練習に、子ども達は少し緊張した表情をみせながらも、すぐにコツを得て上手に浮かびました。
ペットボトルを使って浮く練習
スローバックの講習に差し掛かったところで、雨が降り出しそうな天候になったので、一旦講習を中止して近くの屋根のある広場に移動しました。
間もなく雨が降ってきましたが、危険が伴う前に安全な場所に移動することが出来ました。午前中の講義で約束した「危ないと感じたらやめる勇気をもとう」という教訓が生かされました。
スローバックの講習は、投げ方や紐の収納方法などを学びました。
初めて扱う方がほとんどでしたが、一生懸命に練習して正しい使い方を身につけました。
スロ-バックの投げ方の実演 スローバックの紐の収納
途中、天候の変化により演習会場を移動するアクシデントがありましたが、より本講習の重要性を知ることができました。
今後も多くの方々に、安全に楽しく川と親しんでいただけるように、水難事故防止に関する正しい知識と心構えをお伝えしてまいります。