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2004年06月05日

平成16年度 吉野川現地(フィールド)講座 第2回「鳥類調査」

  第2回目の吉野川現地(フィールド)講座「鳥類調査」を名西郡石井町の石井河川防災ステーション、板野郡吉野町の柿原堰周辺の両会場で開催しました。吉野川にいる鳥の種類や現地における調査の方法、簡単な見分け方を紹介し、生物調査の意義と活用方法について広く知識を深めていただくことで、吉野川と鳥類の関わりについて考えていただきました。

 当日は、昨年より12日早い梅雨入りで当日の天気が心配されましたが、幸い天候に恵まれ県内各地から3~75才の幅広い年齢層の35名に参加頂きました。

講座では、まず石井河川防災ステーションにおいて河川・渓流環境アドバイザーである小林實氏から鳥類調査の方法、見分け方の説明を頂きました。その後、バスで柿原堰左岸(北岸)へ移動し、柿原堰及び河原環境での定点調査、堤防法尻でのラインセンサス法の観察を交替で体験して頂きました。

  観測後に行われた調査結果の整理では各班とも20種類前後の鳥類が観測され、「吉野川の近くで長年暮らしているのに初めて見た鳥がいた」「貴重種のコアジサシを見られて良かった」等の感想が寄せられました。

 

Posted by at 11:11 午前
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記事の分類: リバーキーパーズイベント, 吉野川現地(フィールド)講座, H16年度

2004年06月04日

平成16年度 吉野川流域講座(熊谷川排水機場)開催

  平成16年6月4日(金)に「川のはなし」をテーマに吉野川流域講座を開催しました。申込者は、吉野町の柿原小学校4年生22名で熊谷川排水機場を見学しました。

  当日は天候にも恵まれ、小学生は小学校から歩いて排水機場まで来ました。河川管理係長から吉野川の概要の説明から始まり、次に排水機場や台風時の内水氾濫等の説明を機械課長より行いました。生徒達からは、「排水機場がどうしてできたの?」「排水機場はいつできたの?」「どのくらいの水が出たら機械を動かすの?」などの質問がありました。

吉野川の概要の説明

柿原小学校の生徒達

 その後、生徒達は、普段入る機会のない操作室に入ってパソコン等の制御装置を見たり、排水機場のポンプ、エンジン、発電機などの見学をしました。

操作室での説明

柿原小学校の生徒達

  生徒達の感想は、実際動かしてみた排水機場のエンジン音で隣の友達の声も聞き取れない大きさに驚き、ポンプ等機械設備が非常に大きくとても印象に残ったようです。

 また、生き物が暮らせるように、川をきれいにするために、またポンプが詰まらないよう、川にゴミを捨てないでくださいと締めくくりました。

ポンプ等機械設備  

Posted by at 10:03 午前
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記事の分類: 吉野川流域講座, H16年度

2004年06月02日

平成16年度 吉野川流域講座(吉野川の概要)開催

  平成16年6月2日(水)に「吉野川の概要」をテーマに吉野川流域講座を開催しました。申込者は四国大学の学生で、石井町内に残る吉野川の洪水歴史遺跡を自転車で見学しました。

 当日は天候に恵まれ、石井河川防災ステーションで吉野川の説明を受けた後、洪水遺跡巡りに出発しました。

石井河川防災ステーションでの説明

 石井町西覚円の愛宕地蔵がある場所は、今はその面影はありませんがかつて破堤したところで、その当時の覚円騒動の話に聞き入っていました。

 「愛宕地蔵」の説明

  次に産神社境内の「印石」を見学しました。印石とは、吉野川と神宮入江川の水除け争いが今後起きないように堤防に埋められたもので、高さ1.3mぐらいの青石製で神社に設置しています。石柱には堤防の高さを示す横棒1本と「印石」という文字が刻まれています。

 「印石」の説明

  最後は国の重要文化財である田中家を訪れました。田中家は、吉野川の洪水による家屋等の浸水を避けるため、石垣で高く築いた地盤のうえに家屋を建築したもので、江戸時代約30年かけて建物全てが完成したそうです。軒下には舟が吊られており、救助船の役割をするそうです。当時、そこまで危機管理を考えていたことに私たちは驚かされました。

  今回の講座で昔からの人と吉野川との関わりを知っていただき、参加者からは、田中家の歴史の重さに感動したと言う声が多く聞こえ、約1時間の自転車の旅を終えました。

 国の重要文化財である「田中家」

 高く築いた石垣 

Posted by at 9:51 午前
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記事の分類: 吉野川流域講座, H16年度