事業の概要
四国山地砂防事務所の砂防事業
吉野川中流域の直轄砂防
全国でも有数の破砕帯地すべり地帯となっている吉野川中流域は、過去にも幾度となく土砂災害を引き起こしています。特に、祖谷川、南小川は荒廃が著しく、昭和40年9月には豪雨により、祖谷川筋大西地先の12万m3におよぶ地すべり性大崩壊をはじめ各所に崩壊が発生しました。これをきっかけに、昭和44年度に直轄調査を開始。その結果、祖谷川、南小川流域を当面の直轄砂防区域として、昭和46年4月から吉野川の直轄砂防事業が開始されました。その後、昭和53年度には、とうじ山をはじめとして崩壊、地すべり箇所が多い赤根川においても直轄砂防事業に着手しました。
吉野川上流域の直轄砂防
四国の水がめ「早明浦ダム」は、昭和50年に完成しましたが、昭和50年の台風5、6号、51年の台風17号と2年連続の豪雨により山腹崩壊が多数発生し、流域は著しく荒廃するとともに、濁水の長期化が社会的問題となりました。そこで、昭和51年度より調査を開始。昭和54年度より直轄区域に拡大編入し、直轄砂防事業が開始されました。
重信川流域の直轄砂防
昭和18年7月の既往最大洪水、さらに昭和20年10月の再度の大洪水により流域各所に大崩壊が発生。多量の土砂が下流に押し出されたため、本川下流部は各所で破堤し、未曾有の被害を受けました。このため、砂防施設の整備が急務となり、昭和23年度より直轄砂防事業が開始されました。
| 流域名 | 河川名 | 流域面積 (km2) |
幹川流路延長 (km) |
備考 |
|---|---|---|---|---|
| 吉野川中流域 | 祖谷川 | 366.0 | 55.0 | 昭和46年度より着手 |
| 南小川 | 86.6 | 12.0 | ||
| 赤根川 | 11.2 | 7.5 | 昭和53年度より着手 | |
| (小計) | 463.8 | 74.5 | ||
| 吉野川上流域 | 早明浦ダム上流域 | 417.0 | 50.9 | 昭和54年度より着手 |
| 汗見川 | 64.6 | 21.0 | ||
| 地蔵寺川 | 92.9 | 12.8 | ||
| (小計) | 574.5 | 84.7 | ||
| 重信川流域 | 重信川本川 | 57.9 | 18.9 | 昭和23年度より着手 |
| 表川 | 78.5 | 14.0 | ||
| (小計) | 136.4 | 32.9 | ||
| 合計 | 1,174.7 | 192.1 | ||
■四国山地砂防管内図

土石流の防止に効果をあげた砂防えん堤
平成11年9月15日の台風16号によって愛媛県川内町(現・東温市)で、また、平成16年8月17日の台風15号によって高知県土佐町と大川村で土砂災害が発生しましたが、整備された砂防施設により、被害が軽減されました。
詳しくは、こちらをご覧ください。
四国山地砂防事務所の地すべり対策事業
全国有数の破砕帯地すべり地域で
地域住民の日々の暮らしを守っています
四国山地は、全国でも有数の破砕帯地すべり地域として知られています。
四国山地砂防事務所では、特に大規模な地すべり地域で社会的な影響も大きい善徳(ぜんとく)地区(徳島県三好市西祖谷山村)と怒田・八畝(ぬた・ようね)地区(高知県大豊町)において、昭和57年度より直轄地すべり対策事業を実施。
対策工により排水した地下水の有効利用をはじめ、新たな地域環境の創出、生活の質の向上、地域の活性化の促進などに成果をあげています。