こころの「自然」がよみがえるプロムナード

 

瀬戸の海、
燧灘を感じながら、
点在する霊場をめぐる
東予から中讃へのみち。

ここで紹介する四国のみちは、愛媛県今治市と西条市(旧東予市)の境から、香川県善通寺市までの約160km。

このルートのハイライトは、ふたつの四国霊場八十八カ所札所への山道。ひとつは、愛媛県石鎚山の中腹にある第60番札所横峰寺の山道。ひとつは、香川県と徳島県にまたがる第66番札所雲辺寺の山道です。四国の豊かな自然が体感できる四国のみちです。東予から中讃へとすすみながら、城下町、山道、市街地の表情豊かなみちに出会うルートです。


愛媛県/西条市(旧東予市)〜四国中央市(旧伊予三島市)〜香川県/善通寺市/約160km
東予市
今治市と西条市(旧東予市)の境にある国民休暇村入口のバス停から、今回の四国のみちが始まります。しばらくは、JR予讃線に沿って歩くみちです。
丹原町の七夕夏まつり
西条市(旧丹原町)の夏を飾る七夕夏まつりは、毎年8月5日〜7日に開かれ、商店が趣向を凝らした笹飾りが約1kmにおよび、町は七夕まつり一色となります。訪ねた時は、まだ準備の途中で残念でした。
第60番札所 横峰寺
「遍路旅の厳しさを知る」と言われているのが石鎚山の北の中腹、標高約700mに位置する横峰寺です。山肌に立つ本堂がいかにも深山の霊場らしい趣です。

第61番札所 香園寺
境内に入ると、およそ本堂とは思えないモダンな大聖堂が建っています。四国霊場の中で有名な安産、子育て、女人成仏の寺で、「小安大師」と地元では呼ばれ、親しまれています。
伊曽の橋
別名メロディー橋といわれ、橋の欄干には、メロディー盤が取りつけられています。「さくらさくら」や「ふるさと」の曲が、棒でたたくと奏でられ、歩いても楽しい橋です。
広瀬歴史記念館
味わいのあるレンガの塀がずっと続いていて曲がりきったところに、旧広瀬邸の看板があります。日本の近代産業を育成した広瀬宰平邸で今は、広瀬公園と歴史記念館になっています。

三島神社
鎮守の森の木かげが涼しげな夏の昼下がりのみちです。
千足神社
千足神社の赤い鳥居が目につく参道を右にみて。上野集落のみち。
土居町
石垣が続く旧道風景です。

伊予三島市
伊予三島市は市域の約75%が森林に恵まれた緑のまちです。四国のみちも、荒神の森と名づけられた、こんな木漏れ日の素敵なところがあります。
第65番札所 三角寺
法皇山脈の中腹にあり、山道をすすむと、三角寺。天平年間に行基によって、開創されたという由緒ある寺で、弘法大師によって刻まれた本尊の十一面観音像は、県指定文化財です。
椿堂(常福寺)
四国霊場八十八カ所番外札所となっています。弘法大師がさした椿の杖が大樹になったといういわれが残っています。

第66番札所 雲辺寺
まさに、四国山地のど真中。香川と徳島両県にまたがっている標高1000m近い山に建つ雲辺寺。弘法大師が自ら開創した寺で、本堂、仁王門、大師堂が、境内に点在しています。いかにも、霊境の地といった感じがします。
第67番札所 大興寺
三豊平野の田園風景の中に建っています。山門の中に立つ仁王像の威圧感にはびっくり。石段を登ると本堂。やさしい風景の中の心なごむお寺です。
銭形・砂絵(寛永通宝)
有明浜の白砂にかかれた砂絵は“寛永通宝”の銭形です。上から見ると、その大きさにびっくりします。“いりこ漁”で有名な伊吹島がぽっかり浮かんでいます。

天保山親水公園
笠田地区の旧国道沿いのみちをすすむと、現れるのが天保山親水公園。水とふれあい親しむための遊水施設です。大津池の周囲には遊歩道があり、地域の人の憩いの場です。
第71番札所 弥谷寺
仁王門から本堂までの108段の急な石段の坂は、なかなかの難所です。ここは岩山の上に造られた寺で、岩山と一体化した堂や磨崖仏は、印象的です。
第72番札所 曼荼羅寺
古びた大師堂が、歴史を感じさせてくれるお寺です。弘法大師が唐から帰国後、唐の青竜寺をモデルに再興したと伝えられています。

このコース上にあるお四国さん
第60番札所 横峰寺 第61番札所 香園寺 第62番札所 宝寿寺 第63番札所 吉祥寺
第64番札所 前神寺 第65番札所 三角寺 第66番札所 雲辺寺 第67番札所 大興寺
第68番札所 神恵院 第69番札所 観音寺 第70番札所 本山寺 第71番札所 弥谷寺
第72番札所 曼荼羅寺 第73番札所 出釈迦寺 第74番札所 甲山寺 第75番札所 善通寺

お問い合わせ先
国土交通省四国地方整備局 地域道路課
〒760-8554 高松市サンポート3番33号 高松サンポート合同庁舎
Tel: 087-811-8323