HOME > キッズコーナーTOP> これからの肱川

これからの肱川

これからの肘川


魚や生きものがよろこんで住める美しい肱川に

私たちの生活に密着(みっちゃく)した肱川(ひじかわ)では、今、洪水(こうずい)対策(たいさく)を行っていますが、私たちの考えなければいけないことは、それだけではありません。自然環境(しぜんかんきょう)への配慮(はいりょ)も必要です。
川の水質(すいしつ)を良くしたり、今まで川に住んでいた動植物(どうしょくぶつ)たちを守ることも、私たちが考えなければいけないことです。 
洪水(こうずい)への対策(たいさく)は、堤防(ていぼう)をつくったり、山鳥坂(やまとさか)ダムを新しく建設(けんせつ)し、前につくった2つのダムといっしょに全体を見て管理(かんり)することで効果的(こうかてき)に行うことを考えています。
また、堤防(ていぼう)の工事や、川岸(かわぎし)に近い家の水面(すいめん)からの高さを土を ()ってより高くしたり、古い橋を 改修(かいしゅう)して洪水(こうずい)への対策(たいさく)を行います。みなさんも知っている赤橋(あかばし)長浜大橋(ながはまおおはし))も改修(かいしゅう)を行いますが、国内最古(こくないさいこ)道路可動橋(どうろかどうきょう)であり、文化庁指定(ぶんかちょうしてい)登録有形文化財(とうろくゆうけいぶんかざい)であるため、橋そのものは残して、橋台 (きょうだい)部分を高くすることで以前と同じ形のまま残すようにしています。 
洪水(こうずい)対策以外(たいさくいがい)肱川(ひじかわ)では、水質(すいしつ)悪化(あっか)などの問題(もんだい)がおこっています。ダムでは、アオコが発生(はっせい)したり、みなさんの家からの排水(はいすい)などが肱川(ひじかわ)に流れこみ、きれいな川にしか住めない動植物が絶滅(ぜつめつ)危機(きき)にあっています。
ダムでは、水質改善(すいしつかいぜん)フェンスをはってアオコを回収(かいしゅう)しています。また、ダムから先では、直接(ちょくせつ)川の水を浄化(じょうか)する施設(しせつ)をつくったり、(むかし)からあったナゲに捨石(すていし)などを使って魚が住みやすいようにしています。
平成13年には、肱川流域(ひじかわりゅういき)の10市町村(当時は13市町村)で清流保全条例(せいりゅうほぜんじょうれい)を作って、昭和30年代と同じきれいな肱川(ひじかわ)に戻すことを目的とした 肱川流域清流保全推進協議会(ひじかわりゅういきせいりゅうほぜんすいしんきょうぎかい)を作りました。そこで作った水環境改善計画(みずかんきょうかいぜんけいかく)をすすめています。
また、肱川(ひじかわ)流域(りゅういき)の森林を守る協議会(きょうぎかい)や、市町村の下水道(げすいどう)整備(せいび)畜産(ちくさん)を行う関係者(かんけいしゃ)では、牛や(ぶた)(ふん)が、川に流れないようにするなど関係者全員(かんけいしゃぜんいん)で川の浄化(じょうか)目指(めざ) しています。
みなさんの家でも、油を直接(ちょくせつ)すてないようにしたり、洗剤(せんざい)をきちんと使ったりと、協力(きょうりょく)してもらえることがあります。
川は、みんなのものですから、一人一人が、協力(きょうりょく)し、考えをもって行動(こうどう)しないと、水質(すいしつ)は良くなりません。
協力(きょうりょく)をお願いします。

現在

計画完了時(おおむね30年後)

アオコ回収
直接浄化施設

水質汚染の現状
おすい処理では、全国とくらべて1/3、愛媛県全体とくらべても1/2くらいの差があり、非常に低く、早急(そうきゅう)対策(たいさく)(のぞ)まれています。
肱川流域の汚水処理人工普及率
(平成14年)

私たち大洲河川国道事務所(おおずかせんこくどうじむしょ)では、みなさんが、いつも、安心して()らせるように、肱川(ひじかわ)改修事業(かいしゅうじぎょう)として、堤防(ていぼう)整備(せいび)はもとより、景観(けいかん)やそこに生息(せいそく)する生き物のを守り、さらには、みなさんが、利用できる、川の空間作りに取り組んでいます。
小学生のみなさんを対象(たいしょう)とした、水生生物(すいせいせいぶつ)観察(かんさつ)を通した学習活動(がくしゅうかつどう)支援(しえん)を行っています。
浄化実験施設(じょうかじっけんしせつ)を使って小学校の総合学習(そうごうがくしゅう)授業(じゅぎょう)に利用してもらっています。 
西予市野村町山瀬川での
観察風景
また、長浜赤橋夏(ながはまあかばしなつ)まつりや、いもたきや鵜飼(うか)い、流しびな、寒中水泳 (かんちゅうすいえい)大洲(おおず)まつり、ジュニアトライアスロン、花火大会、()の花やコスモスの散策(さんさく)といった川に関係した行事(ぎょうじ)(さか)んで、「肱川(ひじかわ)を美しくするお花はん」のみなさんといっしょに、肱川(ひじかわ)を花や緑で美しく、町にうるおいをあたえる活動を行っています。 
肱川水と緑のネットワーク 構想(こうそう)として、浄化用水(じょうかようすい)導入(どうにゅう)による 大洲城(おおずじょう)内壕跡(うちぼりあと)水路(すいろ)復活(ふっかつ)河川敷(かせんじき)水辺(みずべ)散策路(さんさくろ)整備(せいび)などにより、水郷大洲(すいごうおおず)にふさわしい川の環境(かんきょう)、川の利用の場をつくり出しています。 
長浜赤橋夏まつり
お花はん第1回植栽会
(平成16年3月)


いつ、災害(さいがい)がおきてもだいじょうぶなように知識(ちしき)()につけよう

防災(ぼうさい)には、みなさんの協力(きょうりょく)不可欠(ふかけつ)です。正しい知識(ちしき)()につけ、 防災(ぼうさい)に対する意識(いしき)を持つことが、被害(ひがい)最小限(さいしょうげん)にとどめてくれます。
平成12年に肱川防災(ひじかわぼうさい)ステーションが完成しました。
みなさんを水の災害(さいがい)から守るためのパトロールや、水の災害防止(さいがいぼうし)ための活動拠点(かつどうきょてん)として、また、災害時(さいがいじ)には、一時的(いちじてき)避難所(ひなんじょ)としての機能(きのう)があります。
見学会や、資料(しりょう)展示 (てんじ)防災訓練等(ぼうさいくんれんなど)を行い、みなさん防災意識(ぼうさいいしき)向上(こうじょう)につとめています。
防災ステーション

わたしたち大洲河川国道事務所(おおずかせんこくどうじむしょ)では、洪水予報(こうずいよほう)システムにより、松山地方気象台(まつやまちほうきしょうだい)共同(きょうどう)で、洪水(こうずい)予報(よほう)水防警報(すいぼうけいほう)を、発令(はつれい)したり、関係(かんけい)する市町村などの機関(きかん)に対しても、すばやく、かつ確実(かくじつ)情報連絡(じょうほうれんらく)を行い、洪水被害(こうずいひがい)未然(みぜん)(ふせ)げるよう努力(どりょく)しています。
生活と密接(みっせつ)につながっている肱川(ひじかわ)洪水(こうずい)()(くる)肱川(ひじかわ)。わたしたちは、この地で生きていくため、肱川(ひじかわ)と向かい合っていかなければなりません。
肱川(ひじかわ)のことをよく知り、よく学び、そして守ってあげることが、肱川(ひじかわ)と仲良くできる最上(さいじょう)の方法でしょう。
トップへ