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平成19年 4月 9日 回答

これまで、大洲河川国道事務所等に寄せられました質問に対し、回答を掲載します。
(回答日:平成19年4月9日)

◆河川整備計画に関するもの

Q22:平成17年9月の台風14号による洪水の大洲地点の水位と最大の流量はいくらですか。

A22:大洲第2水位観測所水位6.49m、流量は、約3,300m3/sです。

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Q23:肱川の洪水時の水位は、最近高くなってきていませんか?

A23:自然現象である川の水位と流量及びその両者の関係は、洪水毎に変化しています。それは、雨の降り方や雨の流出形態、川の中の状況等の影響を受けると考えられます。

平成16年8月洪水は、過去の洪水の水位と流量の両者の関係と乖離しており、その原因をこれまで調査してきましたが、現時点では、特定出来ていません。今後も洪水の状況を観測することで、その原因を探っていくこととしています。

洪水名 大洲第2水位観測所
水位(m)
大洲地点流量
(m3/s)
平成7年梅雨前線 5.84 約2,900
平成16年台風16号 6.85 約3,200
平成17年台風14号 6.49 約3,300

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Q24:肱川水系河川整備計画において、基準地点大洲における河川整備流量を3,900m3/sとしているのはなぜか?

A24:肱川本川における河川整備計画の目標は、戦後最大洪水である昭和20年9月洪水とピーク流量が同規模の洪水(5,000m3/s)を対象として、なお、山鳥坂ダム、鹿野川ダム(改造含む)、野村ダムにより1,100m3/sを調整し、河道で3,900m3/sを対応することとしています。

なお、肱川の河川整備では、築堤や宅地のかさ上げなどの堤防整備だけの対応には限界があることや、ダムにより洪水量を少なくして、ダム下流全川で水位を低下させ水害を軽減させることが効果的であることから、堤防の整備とともに山鳥坂ダムの建設や既設鹿野川ダム改造を一体的に整備していくこととしています。

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◆鹿野川ダム・野村ダムに関するもの

Q25:鹿野川ダムにおける過去の「ただし書き操作」の実績を教えてください。

A25:平成8年6月に改定された操作規則改定以前では、昭和63年6月洪水で「ただし書き操作」を行っています。

また、平成8年操作規則改定以降は、平成16年8月、平成16年10月、平成17年9月洪水で、「ただし書き操作」を実施しています。

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Q26:なぜ平成8年に鹿野川ダムの操作規則の改定を行ったのですか。

A26:肱川下流域では、度々の洪水氾濫による被害を繰り返し、平成7年7月の洪水においては、大洲市東大洲地区を中心に多大の浸水被害を被りました。

この結果、再度の洪水被害を防ぐことを目的に、堤防等の整備を早急に実施することとなりましたが、堤防等の整備には長期間を要すことから、地元からの要望もあり、現況の堤防の整備状況を考慮し、既設の上流ダムの洪水調節能力を有効に活用して、当面の流域における洪水の軽減を図ることを目的に、中小規模に効果を発揮する操作規則に改定しました。

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Q27:平成8年に改定した操作規則は、どのような検討が行われたのですか。またどのように周知したのですか。

A27:当時は、大規模洪水には効果を発揮する操作規則となっていましたが、中小規模洪水に効果を発揮するように、過去の洪水を検証した結果、新操作規則が有効であると決定し、一般住民に説明しています。

(参考)

平成16年台風16号及び平成17年台風14号出水を踏まえ、過去の洪水の新・旧操作規則の検証を行った結果、過去の54洪水のうち51洪水が中小規模洪水に対応した新操作規則の方が効果的であることを、大洲河川国道事務所ホームページの「過去の更新履歴」、「台風14号における肱川のダム操作について」(2005年11月18日)に掲載していますので参考にして下さい。

http://www.skr.mlit.go.jp/yamatosa/whatsnew/pdf/20051118.pdf

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Q28:鹿野川ダムの洪水調節に関する諸元を教えてください。

A28:鹿野川ダムの洪水調節に関する諸元は次のとおりです。(基本計画時点)

  • ・計画洪水量:2,750m3/s(40年確率)
  • ・洪水調節開始流量:600m3/s
  • ・計画放流量:計画洪水量2,750m3/sに対しては、1,500m3/sとなります。
  • ・洪水調節容量:16,500千m3

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Q29:平成16年8月の台風16号、平成17年9月の台風14号の洪水時における鹿野川ダムの洪水調節効果について教えてください。

  • ○平成16年の台風16号
  • ・鹿野川ダムの最大流入量は、1,985m3/sで、この時、鹿野川ダムにより1,022m3/sの洪水調節(ダムによるカット)を行い、野村ダムと相まって、下流の大洲地点の水位を約70cm低下させました。
  • ○平成17年の台風14号
  • ・鹿野川ダムの最大流入量は、2,078m3/sで、この時、鹿野川ダムにより438m3/sの洪水調節(ダムによるカット)を行い、野村ダムと相まって、下流の大洲地点の水位を約40cm低下させました。

詳しくは、大洲河川国道事務所のホームページの「記者発表」、「平成17年度」、「平成17年台風14号平成16年台風16号との比較及びダムの洪水調節効果について(2005年9月16日)」に掲載していますので参考にして下さい。
http://www.skr.mlit.go.jp/oozu/kisya/h17.html

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Q30:洪水時における鹿野川ダムの情報は住民に伝えているのですか。

A30:ダム諸量や水位などのリアルタイムデータについては、インターネット及び携帯サイトの「川の防災情報」で公開しています。

◇インターネット 【http://www.river.go.jp/】  ◇携帯サイト【http://i.river.go.jp/

また、平成17年台風14号では、浸水範囲や総雨量等などとあわせた洪水調節の結果について洪水発生の3日後(平成17年9月9日)に発表しています。さらに、ダムの効果についても平成17年9月16日に発表しています。

http://www.skr.mlit.go.jp/oozu/kisya/h17.html

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Q31:鹿野川ダム改造事業の貯水池流入部で除去する底泥はどのように施工するのですか?

A31:鹿野川ダム改造事業では、貯水池水質保全対策の一環として、ダム貯水池の流入部に堆積している底泥を除去することとしています。

底泥除去は、貯水位の低下時に掘削することを考えていますが、具体的に施工方法や掘削した底泥の処理方法など必要な調査・検討を実施していきます。

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