四国四県を結ぶ将来の高速交通ネットワークの愛称です。
　この高速道路ネットワークが”８の字”を描くことから名付けられました。

高知県内における"国道56号の交通難所"

国道56号は、四国西南部の変化の多い海岸線や山岳地帯を通過しているため、多くの交通の難所が存在しています。
主な交通の難所である「角谷坂かどやざか」、「焼坂やけざか」、「久礼坂坂くれざか」は高知自動車道（須崎西IC～四万十町中央IC）の開通により回避、平成30年の片坂バイパスの開通により、交通の難所である「片坂かたさか」を回避できるようになりました。

信頼性の高い緊急輸送道路の確保及び防災機能の強化

　 事業区間に並行する国道56には、落石や法面崩壊などの発生が危惧される箇所が数多く存在。また、黒潮町では、南海トラフ巨大地震の際に最大で34mの津波が想定され、唯一の幹線道路である国道56号の多くが浸水すると予測されています。
　防災危険箇所や津波浸水区間を迂回するルートを整備することで、信頼性の高い緊急輸送道路が確保されるとともに黒潮町新庁舎などの防災拠点と連絡することで防災機能を強化します。

＜並行する国道56号の防災危険箇所及び津波浸水区間＞

＜黒潮町の防災拠点＞

●黒潮町佐賀～四万十市右山間の津波浸水予測区間の延長

【黒潮佐賀IC～四万十IC開通前】17.5km(現国道56号経由) →【黒潮佐賀IC～四万十IC開通後】　0km(黒潮佐賀IC～四万十IC経由)

出典）【高知県版第二弾】南海トラフ巨大地震による震度分布・津波浸水予測（H24.12.10公表）に基づく。

販路拡大による地産外商の推進を支援　～高知自動車道～

　高速道路開通と時期を同じくし、関西・関東での清水さば取扱い店舗数が急増。
　高速道路区の延伸により輸送時間が短縮され、清水さばの販路拡大、商品価値の向上、それに伴う地産外商の推進を支援します。

清水さばの県外出荷数と価格

活魚車で高速道路を陸送	新鮮な清水さばを都市圏で堪能（神戸三宮）
片坂バイパス（平成30年11月開通）

漁業関係者の声

• 活魚の陸送は、6時間以内。
• 平成23年度にMEL(マリン・エコラベル・ジャパン)認証を取得し、環境に配慮した漁業に取り組む事で更なるブランド化と高速道路の整備が相まって、出荷数の増加や都市圏への販路が拡大、運転手の負担軽減にも繋がっています。
• 輸送時間短縮と定時制の高い輸送ルートにより漁業をする時間が多くとれ、漁獲量の増大も期待できます。

中村宿毛道路の全線開通による観光圏拡大と宿毛湾に水上飛行機

令和2年7月に中村宿毛道路が全線開通しました。
令和2年8月に宿毛湾港の防波堤が整備され港内の静穏度が向上したことで、水上飛行機の離着水ができるようになり、関西や高知と宿毛湾港を飛行機で結び、観光圏が拡大した幡多地域の観光地を巡る、宿毛市の新たな観光振興に寄与しています。

●宿毛湾港周辺
撮影：平成30年3月撮影【提供：高知県】	撮影：令和2年11月11日(水)

宿毛市長の声

• 宿毛湾港防波堤の整備により、港内の静穏度が向上したことで、水上飛行機の離着水ができるようになりました。
• 関西空港や高知竜馬空港～宿毛港湾を飛行機で結び、中村宿毛道路の全線開通で観光圏が拡大した、幡多地域の観光地を巡ることができる環境が整いました。
• 観光の企画商品として売り出していきたい。