厳しい気候や災害への備え
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異常気象の時には通行を規制

私たちが管理する国道には、地形的条件から、自然の影響を受けやすいところがあります。災害や事故を未然に防ぐために最新技術を導入して対策を講じていますが、自然を完璧にコントロールすることはできません。場合によっては止むをえず通行止めにすることもあります。

異常気象の時には通行を規制

道路情報板の写真

豪雨(注1)、地震、積雪などの異常気象時の通行は大変危険。事故を起こす原因でもあります。そして事故を回避するために通行を制限します。具体的には遮断機やバリケードによる通行止め、山間部での積雪の場合はチェーン必要情報発出などを行います。規制を行う場合は事前に関係機関(注2)へ連絡し、道路情報板(注3)で道を通行する人や車に状況を知らせています。

  • (注1) 松山河川国道事務所の管内では、降りはじめからの雨量が規制雨量を越えた時に通行止めが実施されます。
  • (注2) テレビ、ラジオなどの報道機関および役場などです。
  • (注3) 「工事中」などと表示された電光表示板のことです。

大雨による事前通行規制

国土交通省四国地⽅整備局では、大雨や台風による土砂崩れや落石等の恐れがある箇所について、過去の記録などを基にそれぞれ規制の基準等を定めて、災害が発生する前に「通行止」などの規制を実施し、道路を利用する皆様の安全を確保しています。
四国地整管内事前通行規制一覧
事前通行規制箇所

事前通行規制箇所


大雨等で落石や土砂崩れなどの恐れがある場合

道路利用者を未然に危険から守るために、 事前通行規制(通行止め)が実施されます。
通行規制になった場合は安全確保の為、規制区間内の通行は禁止となります。
事前通行規制区間
事前通行規制区間
豪雨などの異常気象時には、不要不急の外出や移動はおやめください。やむを得ず、外出・移動
や避難する場合は地域の最新の気象情報・交通状況などを十分に確認して命をまもる判断・行動を
お願いいたします。

交通規制に対する問い合わせ先

愛媛県内の道路情報については
日本道路交通情報センター
050-3369-6638
愛媛県内の国管理の国道11号、33号、56号、192号、196号は
国土交通省 松山河川国道事務所
089-972-0034
愛媛県内の国管理の国道56号(南予地方)は
国土交通省 大洲河川国道事務所
0893-24-5185
愛媛県内の国管理以外の国道及び県道については
愛媛県 土木部 道路維持課
089-912-2720
四国内の高速道路について
NEXCO西日本お客様センター
0120-924-863
西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)については
本州四国連絡高速道路(株)しまなみ今治管理センター
0898-23-7250

予防的通行規制区間

大雪時に大規模な立ち往生が発生するおそれがある山間部の峠などの区間を「予防的通行規制区間」として指定しています。
「予防的通行規制区間」では、大雪時に道路を通行止めにして、集中的な除雪を実施し、立ち往生車両の発生を防止して、冬期の円滑な道路交通を確保しています。
※大雪時や大雪警報などが発表されている場合は、不要不急の外出は、お控えください。
やむを得ず、車を運転する場合は、冬用タイヤ・タイヤチェーンなどを必ず装着し、運転中に危険と判断したときは、無理をせず、引き返すなどして、ご自身や他の人の安全を第一に考えて行動してください。

集中除雪区間
集中除雪区間
大雪時に高速道路と国道が同時通行止めとなる可能性があります。
大雪時に大規模な立ち往生車両の発生を防止するために、高速道路と並行する国道について、計画的に同時通行止めを行う可能性があります。

平成26年12月5日の豪雪による国道192号の雪害

国道192号の雪害写真

平成26年(2014年)12月5日、愛媛県と徳島県を結ぶ国道192号の県境付近において前夜からの大雪の影響で車両約130台が道路上で立ち往生しました。

四国地方整備局では、道路管理者による放置車両の強制移動等が可能となった改正災害対策基本法を全国で初めて適用して、約17時間で立ち往生車両の移動を完了し、通行止めを解除しました。

積雪・凍結区間に緊急用スコップ等を配備

国土交通省松山河川国道事務所では、冬期における円滑な道路交通の確保のため、24時間体制で凍結防止剤散布や除雪作業の雪氷(せっぴょう)対策を行っています。
しかし、急な積雪により万が一、車が動けなくなった場合を想定し、ドライバー自らが、車周辺の除雪を行えるように作業用のスコップや融雪剤(凍結防止剤)を当事務所が管理する 国道11・33・56・192号の山間部の峠付近に配備しました。

なお、冬の雪道などを通行する際には、冬用タイヤへの交換やタイヤチェーンの装着・携行を行ってください。
緊急用スコップ・融雪剤

緊急用スコップ

※冬用タイヤ未装着やタイヤチェーン未携行の場合は、雪道を走行するのは危険です。無理をせず引き返したり、JAF等に救援を依頼してください。


凍結危険箇所マップ

松山河川国道事務所Twitterで「雪道情報」発信中

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道路規制の入手方法

豪雨、積雪、地震など異常気象の時に道を走るのは不安なもの。また、通行規制などを現地で知ったというのでは困りものです。そこで、最新の機器や気象台からの情報を、道路情報板やホームページ、ケータイサイトで提供しています。

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携帯電話からも道路規制や路面状況を知ることが出来ます。手軽でレジャーにも最適です!

ケータイサイトの画面

緊急災害時の道路復旧

被災時の図 台風による道路災害 寸断された東西交通網
平成16年9月29日に四国地方を襲った台風21号による集中豪雨で国道11号新居浜市船木の国道沿いの山の斜面が 5箇所で崩落。このため国道11号は通行止めとなりました。 この他国道11号に並行する松山自動車道や主要地方道壬生川新居浜野田線・一般県道新居浜土居線も災害により全面通行止めとなり、JR予讃線も不通。県内の道路は大きな被害を受け、四国瀬戸内側の東西交通網が完全に寸断されました。

本四道路が災害リスクを回避

経済動脈が42時間以上遮断!その時、本四道路が代替路として機能

被災直後のしまなみ海道と瀬戸大橋の交通量を見ると、しまなみ海道(多々羅大橋)では約6000台交通量が増加し、平常時の3倍の交通量となりました。また、瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)でも約3000台が増加し、本四道路が災害時の迂回路としての役割を担いました。

本四架橋を利用した迂回交通