◆水質の見方◆
水のきれいさはBODというものが物差しになっています。BODとは水中の微生物が水の汚れを分解するのに必要な酸素の量で、BODの数値が大きくなるほど汚れはひどいということになります。
水のきれいさはBODというものが物差しになっています。BODとは水中の微生物が水の汚れを分解するのに必要な酸素の量で、BODの数値が大きくなるほど汚れはひどいということになります。
重信川の環境基準点である出合橋地点の水質は、以前は環境基準を満たしてないこともありましたが、最近は改善されています。また、補助地点である石手川の市坪地点の水質も下水道整備の促進や水質浄化施設などの効果により、最近は改善されています。
重信川、石手川の環境基準の類型指定は、石手川の遍路橋~重信川合流点の区間がB類型※、その他の区間では、A類型からAA類型の指定となっています。
環境基準:
この基準は、環境省が定めたものです。河川では低水流量(年間の3/4以上の日数は流れている水量)以上の水量がある時に達成すべき水質の目標値です。
※令和6年3月29日よりC類型からB類型に変更
(H.25~R.5 出合橋・市坪)
環境基準値は、BOD75%値です。
河川類型 | BOD値と自然環境等 | |
類型 | 基準値(mg/l) | |
AA | 1.0以下 | 人為的汚染のない河川の水質 |
A | 2.0以下 | ヤマメ、イワナの生育に適した水質 |
B | 3.0以下 | アユ、サケの生育に適した水質 |
C | 5.0以下 | コイ、フナの生育に適した水質 |
D | 8.0以下 | |
E | 10.0以下 | 日常生活において不快感を生じない限度 |
川の水が汚れる大きな原因として、生活排水があります。
そこで小野川には、水をきれいにする水質浄化施設を設けています。
これは川のそばに設けられた長さ200m、幅8m、深さ4mの箱のような物で、中には砂利を固めたボールのような物が敷き詰められています。汚れた川からここに水を引き込むと、汚れが砂利にくっついたり、砂利の表面の微生物が汚れを食べる仕組みになっています。
きれいになった水は再び川に戻されます。
拡大図
中央には、直径2~3cmの砂利をくっつけた、直径10cmほどのボールの形のものがつまっています。
川の水を汚す大きな原因は他でもない私たちの生活排水です。
お米を研いだり、洗剤で食器を洗うなど、毎日のふつうの暮らしが、知らず知らずのうちに身の回りの水を汚しています。水質環境に興味を持ち、あなたがたった今から始められることを見つけて下さい。
川の水の状態を知って欲しい…と、実施しているのが水生生物調査です。川には水がきれいじゃないと生きていけない生物がいます。その生物がいるかどうかを調査することで水の状態が分かります。
方法は川に行って、石の裏の生物を調べるだけだから、とっても簡単!
結果はきれい、ややきれい、きたない、とてもきたない…の4段階で評価します。誰でも手軽にトライできます。
詳しくはお問い合わせください。
絵を描いたり、習字をした後の絵の具や墨汁は、いきなり水道の水で洗うのではなく、あらかじめ新聞紙などの不要な紙でふき取ってから洗います。
食器洗いを使う際、いきなり水道を使うのはやめましょう。
まず紙などで汚れを拭き取れば洗剤の節約にもなり、水はより汚れません。
お米の濃いとぎ汁(12リットル)を魚の住める水にするにはお風呂3日分の水が必要といわれています。そのまま流さず庭や畑の草木にあげましょう。
川遊びをした時は空き缶やお菓子の袋などゴミを持ち帰りましょう。
川の近くじゃなくても、ポイ捨てした物は川に入ることもあります。