四国河川ニュース《6/28(土)〜7 /4(金)》No.97


1.朝谷山腹工管理棟を開所
           (吉野川水系 高知県)


○6月28日(土)に高知県大川村で、地元選出の国会議員、県や国の関係者や地元大川村の船戸小学校の子供たちのほか多くのご来賓の出席のもと、朝谷
  山腹工管理棟の開所式が開催されました。
○朝谷山腹工管理棟は、面的に山腹を保全する山腹工や、植樹した木が生育して砂防機能を発揮するまでの維持管理、森林の持つ砂防的効果を把握するための
  データ収集や調査研究などを行う目的で整備されました。
○今後も、この施設をフルに活用し、地域住民はもちろんのこと、流域全体の住民から喜ばれる砂防事業を推進してい行きたいと考えています。
○式典の後、船戸小学校の子供たちが館内に展示してある土石流の実験模型やパソコンによる地すべりのゲームなどに夢中になるなど、楽しい時間を
  過ごしていました。


2.砂防学習会を開催
       (吉野川水系 高知県)


土砂災害防止月間の行事として、6月25、26日の両日に砂防学習会が開催されました。

『6月25日(水)』
○高知県大豊町怒田、八畝地区等の住民(関係者含め51名)による砂防施設見学会を香川県豊浜町箕浦で行いました。
○見学した砂防堰堤は、平成12年2月18日に発生した山火事により山腹が荒廃し土石流発生の危険性が高くなったことから、緊急に施工されたものです。
○香川県の担当の方から、火災発生時の状況や消火活動等の説明をいただき、山林火災後の山腹の荒廃対策としての砂防施設の役割について理解を
  深めていただきました。

『6月26日(木)』
○大豊町内の豊永小学校と東豊永小学校の生徒を対象にした砂防学習会が、落合床固工の工事現場で開催されました。
○学習会には、豊永小学校4年生以上25名、東豊永小学校3年生以上20名と、両校の校長先生・担任の先生方を合わせて51名の参加者がありました。
○将来を担う小学生に、地域の砂防施設の見学を通じて砂防事業の必要性などについて学習していただきました。
○落合床固工には、魚道が設置されていることから、参加者によるアメゴの稚魚の放流を行い、砂防事業における自然に配慮した取り組みについても理解を
  深めていただきました。

3.四万十川自然再生協議会「下田地区自然観察会」
                         (渡川水系、高知県)


○28日、四万十川自然再生協議会自然環境保護分科会(澤良木代表)主催の四万十川自然観察会が河口に近い下田地区で行われました。
○観察会は、四万十川に自生息する植物等を対象とし、各種の専門家と一緒に河川敷を散策しながら学習をするもので、年4回程度行われています。
○今回は、昨年のよさこい高知国体で漕艇会場として整備された下田地区において、既存施設の利活用を含めた自然復元計画を作成をするための事前調査を
  兼ねて行われたもので、協議会や地区住民代表など約40名の参加により行われました。
○観察会後、現地において中村河川国道事務所より当該地区の多自然型川づくりや植生調査等の説明が行われました。
○その後、今後の進め方等について意見交換が行われ、このあと数回現地調査を行い、具体的な計画作成に取りかかることに決まりました。
○次回は7月13日四万十川一斉清掃に合わせて当箇所の清掃を行うことになりました。

4.早明浦ダム上流において小学校の野外学習会が開催される
                               (吉野川水系 高知県)

○7月1日から4日まで、高松市内の古高松小学校及び栗林小学校の5年生を対象とする野外学習が大川村の「自然王国 白滝の里」を拠点として開催されました。
○今回の野外学習内容は、登山、川遊び、森の夢工房(木工クラフト・丸太切り体験等)の各コース別活動及び大川村の人達との交流会を行いました。
○また、6月28日にオープンした朝谷山腹工管理棟にも約220名が訪れ、施設の見学や土石流3D体感シアターによる疑似体験をしました。
○近年、吉野川の水源地域(早明浦ダム)と下流域等との交流が盛んであり、水源地域保全の重要さを多くの方に理解していただく良い機会になればと思っています。

5.「第2回 吉野川現地(フィールド)講座」
                   (吉野川水系)

○第2回吉野川(フィールド)講座は河川愛護月間中の行事にあわせ「水生生物調査」を行います。
○水生生物による水質の調査を体験し、吉野川の水質を知って頂くことで、きれいな水を守るためには何が必要かを考えていだだく一助になればと思います。
○日時場所
  7月20日  9時30分より一条南橋上流左岸  
         14時00分より学島橋下流(善入寺島側)



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