四国河川ニュース《6/7(土)〜6 /13(金)》No.94


1.奥田川排水機場が竣工
          (仁淀川水系 高知県)


○6月8日(日)高知県伊野町八田地先において、地元選出国会議員をはじめ県、町関係者のほか、地元小中学生のマーチングバンドも参加して、奥田川排水機場
  の竣工式が行われました。
○奥田川排水機場は、平成5年度から総事業費42億6千万円で施工され、平成15年3月31日に完成したものです。
○建設にあたっては、周辺の環境に配慮し、ガスタービンエンジンの採用による騒音の軽減や、敷地の多目的利用ができるよう、全国で初めての地下埋設の
  排水機場となっております。
○排水ポンプ2台で毎秒15トンの排水能力を持つ排水機場の完成により、地区の内水被害を大幅に軽減出来ることに地元関係者からは大きな期待が寄せられて
  います。


2.土砂災害防止月間西祖谷山村大会を開催
                     (吉野川水系 徳島県)


○毎年6月の土砂災害防止月間の行事として、土砂災害からの「避難救助訓練」と「土砂災害防止推進の集い」が6月10日に徳島県西祖谷山村の西岡小学校で
  開催されました。
○この大会は、四国山地砂防事務所管内の10ヶ町村が毎年持ち回りで実施しているものです。
○午前中の避難救助訓練では、消防団長以下115名の参加により、悪天候のなか本番さながらに開催されました。
○午後には、国土交通本省砂防部砂防計画課からの「これからの土砂災害対策」と題した講演や四国砂防ボランティア協会の山本邦一氏による
  「被災拡大防止工法とロープワーク」と題した講習会が行われました。

3.吉野川上流域地すべり技術検討委員会(第1回)を開催 
                            (吉野川水系 高知県)


○6月12日に第1回吉野川上流域地すべり技術検討委員会を開催しました。
  この委員会は、平成13年度から吉野川上流域において実施している地すべり調査の技術的な課題に対処するために、学識経験者、土木研究所等に出席頂き
  設立されたものです。
○委員会には、(社)日本地すべり学会の藤田壽雄理事、高知大学農学部の日浦啓全教授、香川大学工学部の長谷川修一教授、京都大学防災研究所の末峯章助
  教授、独立行政法人土木研究所の小山内上席研究員に出席を頂きました。
○委員会では、4月に開催した事前検討会での指摘事項に対する対応策について了承を頂くとともに、地下水浸透流解析による吉野川上流域の危険箇所の安定度
  解析について検討頂きました。
○次回は、今回各委員から頂いた意見をもとに調査観測の充実を図り、安定度解析の精度も向上させ、対策工の考え方、及び地すべりが発生した場合の
  被害想定の考え方について検討・整理し開催する予定です。

4.第15回「那賀川流域フォーラム2030」開催案内
                        (那賀川水系 徳島県)

○「第15回那賀川流域フォーラム2030」が、6月21日(土)那賀川町町民センター(那賀郡那賀川町字刈屋)で開催されます。
○前回は、7つの主要課題をまとめました。
○今回は、主要課題に対応する個々の対応についての方向性の検討等について話し合う予定です。
  当日は、会場におこしいただければ、どなたでも傍聴できます。

5.四万十川自然再生協議会 第2回役員会開催
                        (渡川水系、高知県)

○6月12日(木)中村市において、「四万十川自然再生協議会」役員会が5つの分科会の代表らが出席して開催されました。
○会では、各分科会代表から、子供たちによる四万十川クリーン(ゴミ)マップの作成や稀少植物移植作業を通じた自然学習の取り組みについての報告があり、
  今後の課題として環境学習の場の整備や指導者育成の必要性などがあげられました。
○また、自然再生の取り組みとして、国体漕艇会場跡の既存施設の利活用を含めた自然復元に向け、現地調査・学習を行うこととなり、自然環境保護分科会の
  植物専門家による四万十川自然観察会を6月28日(土)に行うことになりました。
○新たな取り組みとして、四万十川の水辺八十八箇所の募集と県外者の水難事故防止のため危険な場所での遊びに住民が注意喚起するため住民ネットワークが
  行っている「土っ佐(とっさ)の一言こそ御接待(おせっかい)のこころ」の実践についての2つが提案されました。

6.出水期に向けた取り組み

『高知河川国道事務所』
○水防月間における取り組みの一環として、「排水ポンプ車操作訓練及び水防団員現地研修会」が、6月6日、春野町の仁淀川にて行われました。
○訓練並びに研修会は、物部川・仁淀川沿川並びに直轄高知海岸の水防団員、市町村、高知県、緊急時協力業者、国交省高知河川国道事務所職員の計
  約100名の参加で行われ、先日の台風4号に伴う県西部の水害直後ということもあり、集中した訓練が行われました。

『大洲河川国道事務所』

○大洲市、長浜町の職員及び大洲地区広域消防事務組合、愛媛県、国土交通省及び関係する建設業者が参加し出水期に備え水防工法訓練・排水ポンプ車等の
  操作訓練を実施しました。
○水防工法訓練は、6月9日肱川防災ステーションにおいて約80名が参加して実施されました。
○今年度も出水期を迎えるにあたり、地域の水防技術の向上及び伝承と水防の技術的なリーダー育成のために実施しました。
○排水ポンプ車等の操作訓練は、6月12日、肱川本川冨士沈下橋上下流の河川敷において、約90名が参加して実施されました。
○本訓練は、大洲河川国道事務所が保有する排水ポンプ車及び照明車等を緊急時に運転操作及び設置撤去が迅速に行える体制を整える為に実施しました。

『松山河川国道事務所』

○出水期に先立ち石手川ダム下流域の住民に対する警報等の周知会を9日、松山河川国道事務所で実施しました。
○6月に入り梅雨などの出水の時期に入りますが、石手川沿川の各公民館長や小・中学校等の関係者の方々に集まり頂き、出水時の放流警報などの注意事項
  などの周知とともに石手川ダムの働きなどを説明しました。



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