四国河川ニュース《3/15(土)〜3 /21(金)》No.82


1.水文観測の手引き、チェックリスト、参考事例集、用語集をイントラネットで公開

○四国地方整備局では、管内の実務経験者や実務担当者からなる「四国水文観測検討会」を平成13年4月に発足し、水文観測にかかわる精度向上・高度化・
  効率化と、技術者の技術レベルの向上、および若年あるいは経験の少ない担当者に対する技術の継承を目的とした、技術検討を重ねてきました。
○それらの検討成果を本日3月24日より、イントラネットで、「水文観測の手引き、チェックリスト、参考事例集、用語集」として公開することとしました。
  ダウンロードして現場で多くの職員に利用できるようにしたものです。また電子化以外に印刷物も作成していますので、参考にしていただければと思います。
○四国地方整備局イントラネットでトップページ地整内システムで四技技術情報システム(YTIS)の水文観測でご覧になれます。
  URL  http://ytis.skg.skr.mlit.go.jp/


2.第12回「那賀川流域フォーラム2030」開催される
                          (那賀川水系、徳島県)
                           

○3月15日(土)、委員25名(全委員35名)、運営会議委員4名参加のもと、第12回那賀川流域フォーラム2030」が、阿南市文化会館で開催されました。
○前回の河川環境に関する勉強会を踏まえ、3グループに分かれて那賀川流域の河川環境に関する課題の整理が行われました。
○各グループからは、「森林の整備」「ダムの堆砂、濁水」「清流保全」「景観に配慮した河川工事」「人と河川の共存」などの課題・問題点が共通認識として
  整理されました。
○平成15年度からは、これまでの治水・利水・環境に関する勉強会、課題整理等を踏まえて、河川整備計画原案骨子の策定に向けた本格的な議論が始まる
  予定です。次回は、4月26日(土)に開催予定です。
 


3.「第三回 重信川河川技術懇談会 開催」
                    (重信川水系、愛媛県)

○3月17日(月) 松山市内において、重信川河川整備計画策定に先立つ河道計画を立案するために、愛媛大学鈴木工学部長や国土技術政策総合研究所
  末次河川研究室長らの出席を得て、第3回重信川河川技術懇談会が開催されました。
○今回は、前回の懇談会で出された課題の検討結果を事務局より報告し、それをもとに河道整備計画(素案)について、各委員にご検討いただきました。
○特に大きな課題として、霞堤の整備方針や砥部川合流点付近の整備メニュー、重信川全体の整備のスケジュール・優先順位等についてご審議いただき、大筋で、
  委員の方の了承を得ました。  

4.四国渇水状況
      (重信川水系、吉野川水系 愛媛県)

○取水制限を行っているダムの24日8時現在の貯水率は、石手川ダム66.4%、吉野川水系銅山川ダム群68.7%となっています。
○四国地方整備局渇水対策本部設置期間中の四国地方の渇水情報については
  http://www.river.or.jp/shikoku/index.html で情報提供を行ってます。
  (但し、土日はシステム上更新していません)

5.河川に係わる四国地方の用語「証文水(しょうもんすい)」の紹介 
                                (香川県)

○今回は、江戸初期から残っている香川県の満濃池の「証文水」について紹介します。


    「満濃池の証文水」 
    ○「証文水」とは寛永18年(1641年)に定められ、現在のなお存続しています満濃池の旧受益地の新受益地に対する先行開発権です。
    ○満濃池の証文水は、満濃池の2番樋(当時は5番樋まであった)まで減水するとそれ以下の樋の水(水深約7メートル)は、旧受益地の独占水となり、
      それ以外の土地は配水が受けられないという約束ごとです。
      (現在は2番樋以下ではなく、残量300万d以下で運用しており、貯水率に換算すると19%程度になる)最近では、昭和48年の高松砂漠といわれた年に、
      この約束ごとで配水しようとしましたが、幸いにも台風による雨のおかげで中止されました。
    ○なお、関西一円が大干ばつに見舞われた昭和14年及び昭和30年には「証文水」による配水が現に実行されています。
    ○香川では昔から、「水ブニ」と呼ばれる特別な水利権があります。水ブニ(水反別、石高水、香水)ともいわれています。「ブニ」は香川の方言で、
      人の力ではどうにもならないものという意味です
    ○水ブニは、一筆一筆の土地の所有者は、その持ち分に応じて分配を受けるものです。満濃池の「証文水」は、この「水ブミ」慣行の1種といえます。


○皆さんのお住まいの場所や現場に伝わっている伝承したい「諺・言い伝え・格言など」がありましたら下記までお知らせください。



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      四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
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      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)

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