四国河川ニュース《2/15(土)〜2 /21(金)》No.78


1.「四国のみずべ八十八カ所」決定
 〜青い国 四国 歴史と文化と風土が織りなすみずべの札所を選定〜

○21日、第7回四国のみずべ八十八カ所実行委員会(委員長・井原健雄香川大学教授)は、高松市内のホテルで最終選考会を開き、河川や渓谷、滝などの四国の
  みずべ八十八カ所を決定しました。
○四国のみずべは、四国地方において21世紀に伝えたい、地域が誇れる水辺空間の保全、創出をテーマとして、四国地方整備局が平成12年度より取り組んで
  いた事業で、一般公募で寄せられた533カ所の中から、四国内の学識者、市民団体等で構成する「四国のみずべ八十八カ所実行委員会」が、「地域の歴史や
  文化と深い関わりがある」「人々が交流できる」などを選考基準として決定しました。 




2.四国山地砂防工事事務所工事安全協議会総会を開催
                            (吉野川水系 徳島県)

○四国山地砂防工事事務所工事安全協議会総会が18日に池田町保健センターで開催されました。総会には、事務所以外に、請負者(現場代理人、主任技術者)
  約50名、顧問として池田警察署、池田労働基準監督署が出席しました。
○総会では、同会の活動状況報告、管内等の工事発生概要のあと、各4分会代表による工事安全管理対策の実施報告を行いました。さらに、池田労働基準監督署
  第一課長による「労働災害防止について」、池田警察署交通課長による「防犯、交通について」の講演を行いました。
○管内は、地形地質条件及び気象条件等から土砂災害が発生しやすく、工事の現場条件が厳しい環境にあります。今後とも、工事事故ゼロを目指して、関係機関
  の協力を得ながら、工夫と努力を積み重ねていきたく考えております。


3.斜面対策・コンクリートに関する技術講習会
                     (吉野川水系 徳島県)

○四国山地砂防では、職員及び砂防ボランティアの技術向上の一環として、19日、斜面対策・コンクリートに関する技術講習会を開催しました。
○講習会では、徳島大学工学部の山上教授及び蒋助手(中国出身)による「地すべり対策工の合理的手法とその適用事例」、SVA会員の土居温郎氏による
  コンクリート講習会を約3時間行いました。
○本講習会は、平成14年度に計4回開催しましたが、来年度においても様々な分野の講師を招いて、職員の技術向上を図りたく考えております。


4.四国地方の渇水状況      
                   (重信川水系、吉野川水系 愛媛県)

○24日8時現在の貯水率は、石手川ダム47.1%、吉野川水系銅山川ダム群47.3%となっています。
○四国地方整備局渇水対策本部設置期間中の四国地方の渇水情報については
  http://www.river.or.jp/shikoku/index.html で情報提供を行ってます。
    (但し、土日はシステム上更新していません)

5.河川に係わる四国地方の「印石(しるしいし)」の紹介  
                 (吉野川水系 徳島県)

○今回は、吉野川下流の対立抗争をおさめた「印石」について紹介します。

       「印石」 
       ○吉野川下流域では、昔、堤防をめぐり川の上流と下流、あるいは右岸と 左岸の村どうしで争ったという話がたくさんあります。
       ○徳島県石井町でも嘉永4年(1851年)に水除け争い(築堤争い)があり堤防で守られる側の元村地区と堤防の外になる中州地区の間で、築堤の高さを
         めぐる対立が抗争に発展しました。
       ○郡代(行政)が調停に乗り出し、郡代は両者の話を聞いた上で、元村の人々に中州地区の一番高い土地と同じ高さまでの築堤を許し、今後紛争が
         起こらないようにと石柱に築堤の高さを示す印を刻み、堤防の21箇所に埋めて解決を図りました。
       ○その印石の一つが平成8年に発見され現在、石井町藍畑の産神社境内に残されています。輪中提で有名な大垣市の定杭約定などとともに、印石は
         水除け争いをおさめた有形の約定で貴重な洪水遺跡であります。
       ○人と川との関わりが忘れられつつある今日、これらの遺跡を探訪することにより、河川に流れている矛盾(上下流、左右岸対立)について学び行政が
         汗をかき(調整し)過去から未来につなげる河川整備に取り組んでいきたいものです。

○皆さんのお住まいの場所や現場に伝わっている伝承したい「諺・言い伝え・格言など」がありましたら下記までお知らせください。



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    ■連絡先■
      四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)

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