四国河川ニュース《2/1(土)〜2 /7(金)》No.76
1.四国地方の渇水状況、石手川ダム、吉野川水系銅山川ダム群、依然渇水続く
(重信川水系、吉野川水系 愛媛県)
○石手川ダムでは、1月31日17時より、第7次取水制限になっています。
【第7次取水制限:上水道25%、灌漑66.7%、農水66.7%】
○吉野川水系銅山川ダム群(富郷ダム、柳瀬ダム、新宮ダム)は、工水25%取水制限が実施されています。
○10日8時現在の貯水率は、石手川ダム41.8%、吉野川水系銅山川ダム群47.3%となっています。
○四国地方整備局渇水対策本部設置期間中の四国地方の渇水情報については
http://www.river.or.jp/shikoku/index.html で情報提供を行います。
(但し、土日はシステム上更新していません)
2.四国水文観測検討会、水文観測の手引き、チェックリスト等を作成
○2月5日、6日四国技術事務所において、四国水文観測検討会(四国地整内の水文観測に関わる実務担当者で構成し、現場での水文観測の技術向上と合理的
チェックプロセスの導入を検討する組織)第4回全体会議が開催されました。
○会では、水文観測のデータの精度向上は、現場での合理的チェックシステムの構築が重要と再確認されました。
○そこで、これまで会で作成してきた成果、現場の「水文観測の手引き」「水文観測のチェックリスト」「水文観測の参考事例集」「水文観測の用語集」を手軽に利用
できるように、四国地方整備局のイントラネットに平成15年4月より公開することになりました。
○イントラネット版では、手引き・チェックリストのダウンロードと質問箱が設けられ利用できるようになります。
3.「第二回 重信川河川技術懇談会 開催」
(重信川水系、愛媛県)
○2月4日(火) 松山市内において、重信川河川整備計画策定に先立つ河道計画を立案するために、愛媛大学鈴木工学部長や国土技術政策総合研究所
末次河川研究室長、鈴木河川調査官の出席を得て、第2回重信川河川技術懇談会が 開催されました。
○今回は河道整備メニューの比較検討の結果を事務局より報告し、狭窄部対策や霞堤の処理、上流からの土砂供給と河道の安定性などについて、治水上の
技術的な側面からの議論がなされました。
○今後3月上旬に、河道整備計画(素案)について、第3回の懇談会を開催する予定です。
4.河川に係わる四国地方の「寸志夫(すんしふ)」の紹介
(仁淀川水系 高知県)
○今回は、「仁淀川西岸、高知県土佐市等において使われていた用語について紹介します。
「寸志夫」
○寸志夫とは、村の人々が自発的に無償で工事に出夫することをいいます。
藩政時代には、地域を流れる仁淀川の支川波介川の水吐けをよくするため川床を掘り下げる工事を寸志夫で行っていました。
○緩流河川波介川の滞水に苦しんだ人達が自発的に立ち上がり、工事をしていた貴重な記録といえます。現在のボランティアのような人々のことです。
○当時は、「普請」という、大勢の人に労力をお願いする「普く請う(あ まねくこう)」という意味の言葉もあり、本来、堤防などの社会資本の整備は
住民と行政との協働で行うものでした。
○現在、四国地方整備局では、当地域の抜本的治水対策として波介川河口導流事業に取り組んでいます。
○皆さんのお住まいの場所や現場に伝わっている「諺・言い伝え・格言など」がありましたら下記までお知らせください。
連絡先 四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125 FAX 087-851-8474
メールアドレス matsuo-y8820@skr.mlit.go.jp
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、
また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■
四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
FAX 087-851-8474(河川計画課)