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四国河川ニュース

8/25(土)〜9/14(金)》 733

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                     2018.9.18発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.351

○効果の見える治水事業  香川県  大束川(丸亀市)の治水事業『大束川広域河川改修事業』 香川県中讃土木事務所長 氣多 拓夫

 ○「安心して暮らせる川づくりを目指して」  香川県丸亀市長 梶 正治

                                           

○今週のニュース

○「水生生物調査」を連日で実施 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.351

 

1.効果の見える治水事業  香川県  大束川(丸亀市)の治水事業『大束川広域河川改修事業』  香川県中讃土木事務所長 氣多 拓夫

 

○大束川は、香川県中讃地域に位置しており、その源を丸亀市綾歌町とまんのう町の境界に位置する山地に発し、丸亀市飯山町、坂出市において支川を束ねながら北へ流下し、宇多津町で瀬戸内海に注ぐ流路延長約17km、流域面積約59km2の二級河川です。

○その上流域は本川と並行する国道438号を中心に市街化が進行し、また、その下流域では瀬戸大橋を起点として社会基盤が形成されています。

○本川の改修事業は、昭和28年度より河口から掘削等による河積拡大ならびに護岸整備等に着手し、平成12年度までに我楽橋に至る約6.6km間の整備を完了しました。

○しかし、上流の未整備区間では、なお流下能力不足のため、度々台風などの大雨によって氾濫を繰り返し、浸水被害が発生していました。平成13年8月に策定した河川整備基本方針では、洪水を安全に流下させることを目標として、計画規模を年超過確率1/50に設定しました。また、当面の整備区間として、我楽橋から富士見橋までの約1.7km間を対象とした河川整備計画を平成14年8月に策定しました。この計画に基づき、掘削等による河積拡大、護岸整備、狭窄した橋梁等大規模構造物の改築等を開始し、平成29年度末現在で我楽橋上流約1.0kmまでの間の整備が完了しています。

○過去に、香川県全域に甚大な浸水被害をもたらした平成16年台風23号の出水では、本川沿川の丸亀市飯山町等において約400戸にも及ぶ浸水被害が発生しましたが、整備完了区間では、これまで改修してきた施設による治水効果が最大限に発現されています。

○今後も引き続き、大束川における浸水被害の軽減に向け、関係機関と連携し、地元住民のご理解、ご協力を得ながら、治水事業を推進して参ります。

 

 

2.「安心して暮らせる川づくりを目指して」 香川県丸亀市長 梶 正治

 

○丸亀市は、讃岐平野の中央に位置する人口約11万人の中讃地域の中心都市です。

○北は風光明媚な瀬戸内海国立公園、南は讃岐山脈に連なる山々にはさまれた平坦な田園地帯が広がっています。広ぼうは、東西24.16キロメートル、南北23.82キロメートルです。市の中央には標高422メートルの飯野山(別名:讃岐富士)がそびえ、その北方に青ノ山、中心には土器川が流れ、大小多数のため池が水辺空間を創出しています。市街地には石垣の高さが日本一を誇る丸亀城がそびえ丸亀市のシンボルとして、また市民の憩いの場としても多くの人たちに親しまれています。

○また、丸亀市の代表的な地場産業であるうちわ(丸亀うちわ)は全国シェアの90%を占め日本一の生産量であり夏に欠かせない風物詩として全国の人に愛されています。

○本市は、比較的災害の少ない非常に暮らしやすいまちでありますが、平成1610月の台風23号来襲時には綾歌町・飯山町を貫流する大束川で甚大な浸水被害が発生し、特に飯山町川原地区周辺においては、140棟を超える床上浸水被害が発生しました。

○大束川は、讃岐山脈北部の前山丘陵を源とし、途中で支川を束ねながら流下し、綾歌郡宇多津町において瀬戸内海に注ぐ二級河川です。中流域にある飯山町では近年、宅地開発が進む中で、大束川は河積が狭小で流路も屈曲が著しく緩勾配であるため、豪雨時には流水の円滑な流下ができず溢水や氾濫を引き起こし流域の家屋や農地等に大きな被害を与えました。

○現在、大束川では、香川県による河川改修事業として下流側の我楽橋から上流の富士見橋までの1.7kmの整備を進めており、地元住民のみなさんのご理解、ご協力をいただき事業は着実に進捗しています。

○今後も引続き香川県と協力し地元住民のご理解、ご協力を得ながら大束川改修事業の早期完成に取り組み安心・安全な川づくりを目指して参ります。 

 

 

今週のニュース

    

1.「水生生物調査」を連日で実施(重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○9月6日(木)と9月7日(金)に「水生生物調査」を実施しました。

○9月6日(木)は椿中学校の1年生153名の参加で中川原橋下流にて、9月7日(金)は浮穴小学校の5年生83名の参加で重信川橋上流にて実施しました。

○両日とも、愛媛大学の三宅洋准教授と研究室の学生の協力を得て、30分程度川に入り水中の底生生物を採取し川原で生物の同定をしました。

○残念ながら、両地点もと「きたない水」と判定されましたが、重信川橋上流地点では絶滅危惧種のヒナイシドジョウも多く見つかりました。

○日頃あまり川で遊ぶことのない現代っ子が歓声を上げ採取する姿が印象的でした。

 

 

 

 

 

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