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四国河川ニュース

6/30(土)〜7/27(金)》 730

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                     2018.7.30発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.349

○効果の見える治水事業  高知県 南境地区急傾斜地崩壊対策事業  高知県中央東土木事務所 本山事務所長 笹岡 吉市

 ○「水で活きる」あらゆるものを活かす、宝物のような水−−−。  土佐町長 和田 守也

                                           

                                            

○今週のニュース

○「水生生物調査」を実施 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.349

 

1.効果の見える治水事業  高知県 南境地区急傾斜地崩壊対策事業    高知県中央東土木事務所 本山事務所長 笹岡 吉市

 

<地域の概要>

○当箇所は、高知県土佐郡土佐町境地区にあり、住家14戸に加え地域防災計画に位置づけられる避難施設(南境集会所)や第二次緊急輸送道路(国道439号)、町道田井森線を保全区域に含む急傾斜地崩壊危険区域に指定されています。

○保全対象人家の背後には、崩積土や強風化岩からなる高さ35m、勾配45°の急斜面が形成されており、地域住民から崩壊対策が強く望まれていました。

○このため、県では平成22年度から事業に着手し、待ち受け擁壁や落石防護柵等の対策工事を実施し、平成303月に事業が完了しました。

○また、事業箇所である土佐町は、防災対策に積極的に取り組んでおり、毎年6月上旬には「土佐町防災一日点検」が実施されています。

○これは、町長を筆頭に役場の幹部職員が、消防や警察、農、林を含む国、県、町の公共事業実施機関とともに、各事業主体が進めている防災対策事業の現場を視察しながら意見交換を行い、より効果的な事業実施を行うことを目的に、昭和63年度から実施されているものです。

○当事務所では、引き続きこのような取り組みにも積極的に参加し、土砂災害からより多くの人命や財産を守ることができるよう努めてまいります。

<事業の概要>

 ・事業期間  平成22年度〜平成29年度

 ・事 業 費  2.2億円

 ・整備内容  擁 壁 工 L=274.4

              落石防護柵 L=267.5

 

 

2.「水で活きる」あらゆるものを活かす、宝物のような水−−−。   土佐町長 和田 守也

 

○土佐町は四国のほぼ中央、四国山地の南側に位置し、四国のへそとも言われ、人口は約4,000人、面積は212.13km2で、その内、森林が占める割合は87%と自然に囲まれた、水と森が豊かな町です。豊富な水は、町の基幹産業である農畜林業を支えています。農業では棚田等の地形を活かした県下で有数の良質米の産地で、畜産においては高知県特有の和牛「土佐あかうし」の県下最大の産地であります。

○集落は東西に流れる吉野川及び支流に沿って形成され、昭和48年に建設された四国の水がめ「早明浦ダム」は、四国四県に分水され多くの人々の暮らしや産業を支えています。現在ダム湖を活用したカヌーの拠点づくりや、宿泊施設「さめうら荘」を核とした自然体験型観光の推進や交流人口の拡大、移住者を積極的に受け入れることに力を入れています。        

○本町は中山間地域特有の地形が急峻で、わが国有数の多雨地帯のため土砂災害の危険性や、近い将来高い確率で発生が危惧されている南海トラフ地震等でも、災害の発生する危険性が非常に高い地域です。これまで災害発生原因の制御、予測と耐災環境の整備に資源の投入を図り、災害時の被害を最小化する「減災」を基本方針とし、とりわけ人命を守るための対策を重視してきました。今後も将来にわたり持続可能なまちづくりを実現するため、経済的被害ができるだけ少なくなるよう、防災関係機関、事業者、住民が一体となって、ハード・ソフト対策を組み合わせた防災対策を推進し、「自助」「共助」「公助」の理念に基づき災害に強い地域社会づくりを目指していきます。

○私たちはこれからもずっと、このかけがえのない水とともに、この町で「活きたい」と思います。 

 

 

今週のニュース

    

1.「水生生物調査」を実施 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○7月17日(火)に東温市の重信川で「水生生物調査」を行いました。

○拝志小学校5・6年生児童32名が参加して、拝志大橋上流付近で水生生物調査、および水質パックテストによる水質の簡易調査を実施しました。

○当日の天候は晴れ、気温31℃、水温27℃、愛媛大学の三宅先生の採取方法の説明の後、川に入り愛媛大学の学生達に教えてもらいながら約30分間、水生生物の採取を行いました。

  その後、川原に上がり生物の種類の特定をし、続いて水質パックテストを行いました。

○調査地点の水質は”きれいな水”と判定され、児童の中にはずぶ濡れになりながら生き物を探している姿も見られ、楽しく調査を行ってもらえました。

 

 

 

 

 

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