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四国河川ニュース

1/13(土)〜2/2(金)》 720

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                                                                                    2018.2.5発行】

 

 ○今週のニュース

○幡多地域生態系ネットワークシンポジウムを開催

  〜貴重な生態系を保全し幡多地域の魅力・活力を高めよう〜 (渡川水系 中村河川国道事務所)

○阿波の八ちゃん みなで、ようにせんか!

 〜砂レキが復活し、清流にアユが躍る那賀川づくり〜

  シンポジウム及びフィールドツアーを開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

○熱i・土器川プロジェクトを開催

 〜第1回“ズームアップ・土器川”〜 (土器川水系 香川河川国道事務所)

 

 

今週のニュース

1.幡多地域生態系ネットワークシンポジウムを開催

 〜貴重な生態系を保全し幡多地域の魅力・活力を高めよう〜 (渡川水系 中村河川国道事務所)

 

○幡多地域固有の自然環境(資源)を活かした地域づくりの推進を目指し、1月13日(土)、四万十市で「幡多地域生態系ネットワークシンポジウム}を開催しました。このシンポジウムには、幡多地域(四万十市・宿毛市・土佐清水市・黒潮町・大月町・三原村)の行政担当者や自然環境の保全及び地域振興に取組む団体等計約90人が参加しました。

○中村河川国道事務所では、平成30年度に「幡多地域生態系ネットワーク推進協議会」の設立を予定しており、この協議会設立に向け、全国の先進的な取組や幡多地域における生態系の保全及び地域振興の取組状況を共有し、自然と共生する地域づくりのあり方についての議論をスタートさせることを目的として開催しました。

○シンポジウムでは、兵庫県豊岡市より「コウノトリをテーマとした地方創生の取組み」等の基調講演、また、特定非営利活動法人黒潮実感センターより「持続可能な里海づくり〜多様な主体が協働する海の中の森づくり〜」等、幡多地域における取組みについて紹介をいただきました。

○また、幡多地域における取組み紹介修了後、取組基調講演者等計5名をパネラーとし、自然と共生する魅力的な地域づくりをテーマとしたパネルデイスカッションを行い、「官民等の連携・協働(役割分担)」、「注目されるブランドづくり」、「取組み継続のための仕組みづくり」の方向性について意見交換を行いました。

 

 

2.阿波の八ちゃん みなで、ようにせんか!

 〜砂レキが復活し、清流にアユが躍る那賀川づくり〜

 シンポジウム及びフィールドツアーを開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○1月27日(土)、28日(日)に、那賀川の河川環境について考えるシンポジウムとフィールドツアー(応用生態工学会、那賀川河川事務所共催)を開催しました。

○シンポジウムでは、約150名の方が、フィールドツアーには約60名の方が参加され盛大に開催することができました。

○本シンポジウムは那賀川に砂レキが復活し、清流にアユが躍る那賀川づくりを目指して、砂利を戻すとりくみをはじめてから10年の節目を迎えましたので、これを機会に地域住民との相互理解を深めるために開催しました。

○シンポジウムでは、京都大学防災研究所の竹門准教授による「−自然の川は変動するもの−」と題した基調講演、大野小学校4年生による那賀川の歌紹介、国土交通省砂防部 宇根総合土砂企画官による"総合的な土砂管理"の現状についての発表、那賀川や相模川、下久保ダムの各機関が実施している総合土砂管理等に関する事例報告等を実施しました。

○パネルディスカッションには、徳島大学大学院の河口准教授をコーディネーターとし、京都大学防災研究所の竹門准教授、徳島大学大学院の武藤教授、阿南工業高等専門学校の湯城名誉教授、土木研究所の萱場上席研究員、那賀川河川事務所の野本所長の5人をコメンテーターとした6人で、土砂還元や土砂環境について議論をし、「一時的に悪くなる箇所もでるが、変動を許容した管理が必要」「川口ダム下流に到達するのは30年以上あとであれば、川口ダム下流にも置き土砂をおきたい」等の意見が出されました。

○フィールドツアーでは、長安口ダムに堆積する土砂の掘削現場や掘削土砂の置き土砂状況の視察を行った後に、置き土砂が到達している小計橋の上からや川の近くまで降りて土砂還元による、瀬淵の状況や河床材料の状況、景観について視察をしていただきました。

 

 

3.熱i・土器川プロジェクトを開催

 〜第1回“ズームアップ・土器川”〜 (土器川水系 香川河川国道事務所)

 

○香川河川国道事務所では、地域協働(地域住民・大学・NPO等・行政)による土器川の利用や維持管理を目指す取り組みとして「熱i(ねつあい)・土器川プロジェクト」を立ち上げることとし、そのキックオフイベントとして、第1回"ズームアップ・土器川"を、平成30年1月28日(日)に、満濃農村環境改善センターにおいて開催しました。

○当日は、地元まんのう町・丸亀市住民だけでなく、高松市、さぬき市、東かがわ市からも土器川に感心のある方々が集まり、小雪の舞う中、約90名が参加しました。

○今回のプロジェクトは、「土器川の現状を知り、地域のみんなで土器川を考える」をテーマに、香川大学工学部長 長谷川修一教授に「土器川のおもしろさ」と題して基調講演を頂き、その後、会場のみんなで意見交換を行いました。

○意見交換では、土器川で採取した「サヌカイト(讃岐岩)」についての質問や、土砂堆積・洗掘対策、ゴミ問題などの意見がありました。また、住民ならではの自由な視点で要望・アイデアなどを聞くことが出来ました。

○サヌカイトの質問をした小学生は、「土器川や地形の成り立ちを知れて良かった。次も参加したい」と話していました。

○本「熱i(ねつあい)・土器川プロジェクト」はシリーズ化の予定であり、次回以降も、地域の皆様と協働しながら、プロジェクトに取り組んで行きます。

 

 

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          760-8554 高松市サンポート3番33号

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