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四国河川ニュース

6/3(土)〜 6/16(金)》705

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2017.6.19発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.336

○効果の見える治水事業  愛媛県(二)大川水系 大川 広域河川改修事業愛媛県中予地方局建設部長 玉井 龍太

 

○今週のニュース

○「第10回広瀬霞自然観察会」を開催(重信川水系 松山河川国道事務所)

○「水生生物調査」を実施(重信川水系 松山河川国道事務所)

○「吉野川水系水質汚濁防止連絡協議会 吉野川上流部会」を開催  (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

○「自然観察会〜カジカガエル観察会〜」を開催(重信川水系 松山河川国道事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.336

 

1.効果の見える治水事業  愛媛県(二)大川水系 大川 広域河川改修事業  愛媛県中予地方局建設部長 玉井 龍太

 

○大川は、松山市御幸寺山にその源を発し、県都松山市の北部を流下し瀬戸内海に至る、流域面積24.1km2、延長8.5kmの二級河川です。

○大川は、中流域の一部田園地帯を除けば、河川に近接して住宅や工場が密集する典型的な都市河川である一方で、流域の規模に対して河積が著しく狭く、また、高潮などの海水面の影響を受ける地理的要因も重なって、昭和18年7月には浸水家屋5,000戸、農地浸水面積780haにも及ぶ大災害が発生するなど、古くから浸水被害が頻発する河川として知られておりました。

○そのため、愛媛県では、浸水被害の軽減を目的として、昭和45年度から延長2,650mにわたって堤防や護岸の整備、川幅の拡大、河道掘削等を行う河川改修事業に取り組んでおり、平成28年度末現在で、河口から約1,740mまでの区間の整備が完了しております。

○近年では、下流域において、内水によるものを除き浸水被害が見られなくなったことから、地元住民からの河川改修による効果についての評価は高く、事業の一層の促進を求められております。

○愛媛県では、今後も引き続き関係機関や地元住民の協力をいただきながら、事業を推進し、治水安全度の向上に努めたいと考えております。

 

今週のニュース

    

1.「第10回広瀬霞自然観察会」を開催(重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○平成29年6月2日(金)に「第10回広瀬霞自然観察会」を行いました。

○当日は絶好の観察日和に恵まれ、74名の参加者のもと、“重信川の自然をはぐくむ会”会長の愛媛大学矢田部教授の開会の挨拶で始まり、植物は松山東雲短期大学の松井名誉教授、鳥類は松山東雲女子大学の石川名誉教授、魚類は愛媛大学の三宅准教授の説明を頂きながら観察を行いました。

○観察後、参加者全員で霞内の外来植物(オランダガラシ・アゾラクリスタータ等)の駆除並びに周辺を除草・清掃しました。

○最後に参加者全員の記念写真を地上からとドローンを使って空中からも撮影しました。

 

2.「水生生物調査」を実施(重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○平成29年6月5日(月)に今年度初となる「水生生物調査」を行いました。

○松山市立さくら小学校4年生児童121名が参加して、出合橋下流付近で水生生物調査および水質パックテストによる水質の簡易調査を実施しました。

○当日の天候は晴れ、気温22℃、水温19.5℃、NPO自然環境復元協会の川越幸一氏による採取方法の説明の後、16班に分かれて川に入り約40分間水生生物の採取を行いました。

 その後、川原に上がり各班毎に生物の種類の特定、続いて水質パックテストを行いました。

○残念ながら、出合地点は“3きたない水”と判定されましたが、児童の中にはずぶ濡れになりながら生き物を探している姿も見られ楽しく調査を行ってもらえました。

 

3.「吉野川水系水質汚濁防止連絡協議会 吉野川上流部会」を開催  (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

 

○平成29年6月5日(月)に、吉野川水系水質汚濁防止連絡協議会の吉野川上流部会が徳島県三好市内の吉野川ダム統合管理事務所で開催されました。

○本部会は、四国4県や吉野川上流域の関係市町村等の部会会員や担当者の方々に出席いただき、吉野川上流域の河川やダム湖で水質事故等が発生した時や発生するおそれがある時の対応とし て、関係機関等との連絡体制の強化を図ること等を目的とし、毎年開催しています。

○当日は、水質事故等発生時の連絡体制や対応について確認するとともに、最近の水質事故発生状況等の情報共有を行いました。

○また、各機関が参加し水質事故発生を想定した情報伝達訓練を同月中に実施することを確認しました。

○今後も関係機関でなお一層の連携を図り、水質汚濁事故発生時の被害の防止もしくは軽減に向け、万全を期していきます。

 

4.「自然観察会〜カジカガエル観察会〜」を開催(重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○「水源地域の自然環境保全」の一環として、石手川ダムせせらぎ公園において「自然観察会〜カジカガエル観察会〜」(主催:石手川ダム水源地域ビジョン推進委員会)を6月10日(土)に開催しました。当日は天気にも恵まれ、一組のキャンセルもなく無事開催することができました。観察会には、松山市内の小学生とそのご家族39名が参加し、石手川ダムの豊かな自然を楽しんでもらいました。

○観察会の最初に、石手川ダム管理支所において、東雲女子大学名誉教授の石川先生と愛媛県立衛生研究所 生物多様センターの久松先生から、カジカガエル、コウモリ、ホタルなど石手川ダム周辺で観察できる生き物の説明があり、参加した子供たちは真剣なまなざしで話を聴いていました。

○説明後は、せせらぎ公園で「フィフィフィフィ」ときれいな鳴き声で鳴くカジカガエルをフィールドスコープで観察したり、事前に捕獲していたカジカガエルを触ったりして、石手川上流の自然を体験してもらいました。その後、ダム上流の日浦地区に移動し、地区のボランティアの方にもお手伝いいただき、ホタルの観察も行いました。当日は日浦地区ホタル祭りの翌日だったため、見学場所の道沿いには竹灯籠が並べられ、ホタルの光とともに幻想的な雰囲気を醸しだしており、参加者から歓声が上がっていました。

○イベントの最後に書いていただいたアンケートでは、「子供たちがとても生き生きとして、見ている親も嬉しかった」、「ホタルにさわれて楽しかった」、「日頃ダムに関心が少なかったが、今後ダムの見学等あれば参加したい」などの感想をいただきました。今後も多くの皆様に石手川ダムの貴重な自然を伝えるとともに、石手川上流域と下流域の住民交流を続けていきたいと思います。

 

 

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  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  水災害予報センター 水災害対策専門官  片井 良英

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3852(片井)mailto:skr-rivers-news@mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

 

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