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四国河川ニュース

4/15(土)〜 4/28(金)》702

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2017.5.1発行】

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.333

○効果の見える治水事業  高知県 岸本海岸高潮対策事業  高知県中央東土木事務所長  森木 浩二

○香南市の概要と岸本海岸高潮対策事業  香南市長  清藤 真司  

 

○今週のニュース

○「重信川クリーン大作戦in松原泉」を開催(重信川水系 松山河川国道事務所)

○平成29年度重信川・石手川安全利用点検を開催 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.333

 

1.効果の見える治水事業  高知県 岸本海岸高潮対策事業  高知県中央東土木事務所長  森木 浩二

 

○岸本海岸は、かつては広大な砂浜を有し、ソフトボール等の広場として、また、その地先は地び き網の漁場や昔から地域住民に親しまれてきた海岸です。しかしながら、近年侵食により徐々に 汀線が後退し、台風などの異常気象による高波時には、暴風に煽られた潮や海砂利が防潮堤裏に 飛び散り、住家などへの被害が発生するようになっていました。 

○こうした越波被害を低減させるため、平成24年度補正予算より高潮対策事業に着手しました。 (離岸堤4基、100m/基)。現在、1基目(L=100m)のうち約80m完了したところ ですが、すでにその区間の背後では、潮や海砂利の飛散が低減され住家などへの被害が少なくな っています。

○本年度には、1基目の離岸堤の整備を完了させるとともに、2基目の離岸堤に着手予定です。事 業完了までには、まだ年月がかかりますが、高波等の被害から地域を守るため早期の整備に努め ていきます。

 

 

2.香南市の概要と岸本海岸高潮対策事業   香南市長 清藤 真司

 

《香南市の概要》

○香南市は、平成18年3月に旧香美郡の南部にあたる赤岡町、香我美町、野市町、夜須町、吉川 村の5つの町村が合併し、誕生しました。

○春には大盃に注がれた酒を飲み干すことで有名な「どろめ祭り」、夏には「みなこい港まつり」 に「手結盆踊り」、秋には地域の伝統行事である棒踊りと獅子舞、冬には歩行者天国にした商店 街に様々なお店が並ぶ「冬の夏祭り」、100畳の大凧が空に舞う「旧正凧揚げ大会」など、季 節ごとのイベントがたくさんあります。中でも、岸本海岸に隣接する岸本地区では地域住民が主 体となり、毎年春に「かがみ花フェスタ」を開催しており、今年で10回目を迎えました。20 0品種10万本のチューリップが咲き誇る風景は圧巻です。

○また、江戸時代の面影が残る手結内港と、その入り口にそびえ立つ近代的な可動橋が織りなす風 景は、コマーシャルや映画の舞台となるなど、現在注目を集めています。さらに、海水浴場を有 するヤ・シィパークやのいち動物公園などのレジャー施設は、家族連れで楽しめる県内でも随一 の施設であり、県内外から多くの方が訪れています。

 そして、香南市は野菜の促成栽培とハウス栽培が盛んで、特にみかんとニラは県下でも有数の生 産量を誇っております。また、太陽の光が果実全体に行き渡るよう工夫を凝らした特別な方法で 栽培したエメラルドメロンとルナ・ピエナ(スイカ)、フルーツトマトは、イタリア語で「3つ の果実」を意味する「トレ・フルッタ」の名で全国に出荷しており、その新鮮さ、味、品質は高 く評価されております。

 太平洋に面した美しい景観、山々の豊かな自然と豊かな水に恵まれた香南市。「美しい水と緑と 風に包まれ、元気で豊かに光るまち」を市の将来像に据え、住みたいと思える香南市を目指し、 地域・住民・行政の力を結集し、全力でまちづくりに取り組んでまいります。

《岸本海岸高潮対策事業への期待》

○岸本海岸は、かつて野球が出来るほどの広大な砂浜があり、また古くから地びき網漁業が営まれ ており、地域住民に親しまれてきた海岸でした。しかし近年、砂浜の浸食により汀線後退が進み、 現在の砂浜は昭和37年当時の約半分以下となっています。そのため荒天時による波浪が、直接 防潮堤に当たることにより破砕した波とゴルフボール大の小石を含む海砂利が防潮堤を越え、民 家の窓ガラスを破損し、県都高知市と高知県東部を結ぶ幹線道路である国道55号及び鉄道高架 まで影響を与えており、地域住民の安全確保が急務となっていました。

 そこで岸本海岸高潮対策事業により、現在は1基目100mの離岸堤を施工していただいています。 おかげさまで、完了した一部区間の背後では越波や海砂利の飛散が低減され被害が少なくなって きています。今後、当事業が完成することにより、地域住民の安全及びインフラの確保につなが ることが期待されています。

 

 

                         

今週のニュース

    

1.「重信川クリーン大作戦in松原泉」を開催(重信川水系 松山河川国道事務所)  

 

○平成29年4月15日(土)に「重信川自然をはぐくむ会」と「浮穴ほたるの会」の主催で『重 信川クリーン大作戦in松原泉』を行いました。

○「重信川自然をはぐくむ会」の矢田部会長の開会挨拶、「浮穴ほたるの会」の藤原会長の注意事 項の説明の後、地域住民や浮穴ほたるの会、重信川の自然をはぐくむ会の関係者など、約110 名が参加し、清掃エリアを五つに工区分けして、オランダガラシ、アマゾントチカガミなどの外 来植物の除去、泉周辺ならびに重信川への流入部の清掃活動を行いました。今回の作業で2トン 車18台分の外来植物と20袋分のゴミを除去することが出来ました。

 

 

2.平成29年度重信川・石手川安全利用点検を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

○松山河川国道事務所では、4月21日(金)に重信川、石手川の36箇所の公園及び河川管理施 設等を対象に安全利用点検を実施しました。

○従来から河川巡視等で堤防等の点検を実施してきたところですが、今回は、河川に大勢の人が集 まるゴールデンウイーク前に、一般の利用者が安心して川に親しむことができるように、公園管 理者と河川愛護モニターの協力のもと実施しました。

○公園内については公園管理者が行うこととし、水際、護岸、坂路、階段等を主に点検しました

○今回の点検により、擬木階段の掘れ、地面の凹み等の補修箇所等が発見されました。これら利用 するうえで危険と考えられる箇所については、ゴールデンウイークに入る前までに、公園管理者、 河川管理者が補修等行います。

 

 

 

 

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