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四国河川ニュース

8/13(土)〜 8/26(金)》688

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2016.8.29発行】

 

                                           

○四国・水こぼれ話談話室Vol.320

 

○効果の見える治水事業    高知県 西浜海岸侵食対策事業  高知県安芸土木事務所長  竹 崎  幸 博

○高知県東部地域の連携強化へ  安芸市長 横山 幾夫

 

 

 ○今週のニュース

 

○みんなで那賀川の生き物をしらべよう!〜「水生生物による水質調査」〜(那賀川水系 那賀川河川事務所) 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.320

 

1.効果の見える治水事業    高知県 西浜海岸侵食対策事業   高知県安芸土木事務所長  竹 崎  幸 博

 

○西浜海岸は、過去には広大な砂浜を有し、地域住民の憩いの場や地びき網の漁場として親しまれてきた海岸ですが、侵食により徐々に汀線後退が進み、昭和22年〜昭和62年の40年間で砂浜が50m程度後退してしまいました。砂浜の後退に伴い、台風などの異常気象による高波時には、海岸に並走する国道55号にまで越波が達し、国道の通行止めや、隣接の家屋、事業所の破損や浸水などの被害が発生するようになりました。 

○こうした越波被害を低減させるため、昭和62年度から侵食対策事業に着手し、これまで整備を進めてきているところです。計画は、突堤2基と離岸堤6基により漂砂の制御や前浜の堆砂を図るとともに、漂砂の供給不足を補うため養浜を行うものとなっており、現在は突堤2基と離岸堤5基が完成し、6基目の離岸堤を延伸中です。    

○これまで離岸堤の整備が進んできた区間では、背後地への越波の低減効果もみられていますが、残る養浜の整備を含むと、事業完了にはまだ期間を要します。

○本年度は、完了が間近となっている離岸堤の整備を進めていくとともに、引き続き、離岸堤完了後の養浜の実施に向け、地元関係者との協議などが必要となっていますので、着実な事業の進捗に向け取り組みを進め、将来へ続く地域の安全・安心な生活の確保に努めます。

 

 

2.高知県東部地域の連携強化へ   安芸市長 横山 幾夫

 

○安芸市は、県都・高知市から東へ約40キロに位置し、南は土佐湾に面し、北は四国山地を背にする美しい自然とともに、歴史資源が豊富に残る県東部の中核都市であります。

○本市は、全国最大級の施設園芸地帯として、ナスやピーマンなどの環境保全型農業に取り組んでおり、山間部の柚子、海ではチリメンジャコが名産です。また、明治時代の野良時計、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された土居廓中の藩政時代の武家屋敷、岩崎彌太郎生家と三菱グループ源流の地、書道・童謡・陶芸のまち、阪神タイガース・大学・高校野球のキャンプなど、歴史と文化の香るまち、スポーツキャンプのまちとして、全国に情報発信し安芸市の魅力アップに努めています。

○海を望む絶景のローカル鉄道「ごめん・なはり線」は、通勤・通学に欠かせない私たちのマイレールです。各駅では、アンパンマンの作者の故・やなせたかし先生がデザインしたキャラクターが出迎えてくれ、子どもたちの笑顔が溢れています。

○平成28年2月25日に東部9市町村からなる広域組織「高知県東部観光協議会」が設立されました。協議会は昨年開催された「高知家・まるごと東部博」の成果を生かし、今後も広域観光を市町村の垣根を越えて連携し、県内外からの誘客を促進し、交流人口の拡大による地域経済の活性化に向けて取り組んでいます。

○現在、安芸市と高知市を結ぶ高知東部自動車道も建設が進められており、今後の県東南部地域の観光・産業の活性化につながる重要路線であり、早期完成が望まれております。

○また、毎年のように台風の影響にさらされている西浜海岸の背後には民家、事業所が存在し、国道55号も併走しております。台風などの異常気象時には高波が石を打上げ、これまでにも民家や事業所が破損するなどの被害を受けており、幹線道路である国道55号の通行止めも発生しておりました。

○西浜海岸高潮対策事業が完了することにより、東部に伸びるライフラインの安全性が確保されることが期待され、これからの県東部の発展、また災害に強いまちづくりを進めていくことができると考えています。

 

                         

今週のニュース

 

1.みんなで那賀川の生き物をしらべよう!〜「水生生物による水質調査」〜(那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○8月21日(日)に、那賀川左岸の明見地先にて「水生生物による水質調査」を開催しました。

○この調査は、「阿南市科学センター友の会」からの依頼により、出前講座として実施しており、当日は親子連れ約40人が参加しました。

○午前中約2時間にわたって、簡易水質調査キットを使った「COD」及び「pH」の調査及び水生生物の観察による水質調査を実施しました。

○調査の結果、那賀川の水は弱アルカリ性であること、カゲロウ・トビケラ類など「きれいな水」に棲む水生生物が多いこと、などがわかりました。

○那賀川河川事務所では、今後も出前講座などを通して、地域の皆様に川に親しみ理解を深めていただけるよう努めて行く所存です。

 

 

 

 

 

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