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四国河川ニュース
《3/26（土）〜 4/8（金）》678号
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【2016.4.11発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol．３１３
○「体験学習を中心とした防災教育(砂防学習会)の取り組み」愛媛県土木部河川港湾局砂防課長 青野 正人
○今週のニュース
○「第１５回矢落川大清掃 〜市民ボランティアが主催する河川清掃〜」（肱川水系 大洲河川国道事務所）
四国・水こぼれ話談話室Vol．３１３
１．「体験学習を中心とした防災教育(砂防学習会)の取り組み」愛媛県土木部河川港湾局砂防課長 青野 正人
○毎年、梅雨や台風の季節が来ると、崖崩れなどの土砂災害の発生が懸念されます。土砂災害危険箇所が15,190箇所（全国14位）と非常に多い本県では、ハード整備の促進とともに「防災・減災」を図るためのソフト対策が必要不可欠であると考えています。その一つとして、平成16年度から県砂防ボランティア協会と連携し、小・中学校の子供たち及び地域住民の方々を対象に土砂災害防止の普及啓発を図ることを目的とした砂防学習会を実施しています。
○従来の砂防学習会は、土砂災害の種類や特徴、さらには、自分の命を守る方法などの講義を映像やスライドを用いた座学中心で実施していましたが、内容が難しいことから途中で興味をなくしてしまう児童・生徒が多数いました。
○そこで、子供たちの興味を引き、記憶に残る「砂防学習会」とするため、平成23年度から国が所有する降雨体験装置や小型模型実験装置を活用した「体験中心の砂防学習会」を開催しました。
降雨体験装置では、時間雨量10mmから日本一と言われている180mmの雨量を段階的に体験したり、がけ崩れの模型実験では、さまざまな対策工法などを実際に手で触りながら学習することができます。
○体験学習を積極的に取り入れ始めた平成23年度以降、学校からの開催希望が増加し始め、平成27年度は、これまでで最多となる15校で砂防学習会を実施することができました。
○この砂防学習会が土砂災害に対する関心を持つきっかけになればと考えており、今後も、興味深く、記憶に残る学習内容となるよう取り組んでいきたいと考えています。
今週のニュース
１．「第１５回矢落川大清掃 〜市民ボランティアが主催する河川清掃〜」 （肱川水系 大洲河川国道事務所）
○平成２８年４月２日（土）に 「肱川流域会議 水中めがね」 の主催で、肱川水系矢落川において、市民と企業、行政（大洲市等）の協力による河川清掃が実施されました。
○この清掃活動は、市民自らが河川をきれいにしようとの思いで実施されているもので、平成１４年から実施されており今年で１５回目を迎えました。
○当初は十数名の小規模なものでしたが、最近では毎年のイベントとして定着し、今年も様々な一般市民の方を含む約８０名の参加がありました。
○参加者は開会式の後、ゴミ袋と軍手、火ばさみを持ち、矢落川の堤防沿いに分散し、各々のペースで清掃を行いました。中でも「水中めがね」のメンバーを中心とする精鋭７名は胴長を着用。川に入り水の中に投棄された缶、ビニール類を引き上げていました。
○ゴミは、参加者の皆さんのおかげで年々少なくなってきていますが、今年も燃えるゴミは３トントラック１台、燃えないゴミが軽トラック1/2台分ほど集まりました。
○ケガや事故もなく無事に清掃を終えることが出来、清掃後は「水中めがね」さんの用意していただいた美味しいカレーを食べて、笑顔で閉会することが出来ました。
○このような活動を通して、肱川の現状を把握してもらい、更なる関心を持って頂ければと思います。
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