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四国河川ニュース

3/12(土)〜 3/25(金)》677

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2016.3.29発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.312

○「高松市の急傾斜地崩壊防止対策事業」香川県 高松市長 大 西 秀 人

○「効果の見える治水事業」 香川県 亀水町()地区(高松市)の急傾斜地崩壊対策事業 高松土木事務所長 樋 口 晋

 

 

○今週のニュース

○「河川のパートナー4団体」を新たに河川協力団体に指定! (河川部 河川管理課)

○「入田ヤナギ林 菜の花まつり」を開催 (渡川水系 中村河川国道事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.312

 

1.「高松市の急傾斜地崩壊防止対策事業」香川県 高松市長 大 西 秀 人

 

○高松市は、多島美を誇る波静かな瀬戸内海に臨み、これまで人々の暮らしや経済・文化など様々な面において、瀬戸内海との深いかかわりの中で、県都として、発展を続けてきました。

○平成27年度、本市は合併10周年という節目の年を迎えました。その合併を経て、市域の面積は、約375km2、北は瀬戸内海から南は徳島県境に至る、海・川・山など豊かな自然を有する広範な市域となり、その中に、にぎわいのある都心やのどかな田園などを有する、都市機能と豊かで風光明媚な自然が程よく調和した人口約42万人の中核市でございます。市中心部には、堀に瀬戸内海の海水を引きこんだ、日本三大水城の一つである史跡高松城跡の玉藻公園や国の特別名勝に指定されている栗林公園、市街地東部には、源平合戦の古戦場で有名な屋島が位置しているほか、4km先の海上には、女木島(鬼ヶ島)、男木島、大島が浮かび、市南部には塩江温泉郷などがございます。

○このように、本市は、海から山までを含む市域で、様々な地形・地質を有していることから、多くの急傾斜地崩壊危険箇所が存在しております。これらの危険箇所においては、急傾斜地の崩壊による災害から市民の生命を保護するため、住民の皆様からの御要望を受け、採択基準を満たした地区において、関係者の御協力の下、急傾斜地崩壊防止対策事業に取り組んでおります。

○本事業の着実な推進により、安全・安心な市民生活の確保を図っているところでございます。今後とも国や県の御支援を賜りながら、この急傾斜地崩壊防止対策事業を始めとする、各種事業を、鋭意、推進し、豊かな自然と地域の文化や風土を大切にした、災害に強い安全・安心なまちづくりを進めてまいりたいと存じます。

○さて、3月20日から、本市の女木島・男木島・大島・高松港周辺を始め、瀬戸内の美しい島々を舞台に、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭2016」が、春、夏、秋の3会期に分けて、計108日間にわたり開催されます。

○「海の復権」をテーマとして3年に1度開催される、本芸術祭では、地域の資源、特色を生かした、アート作品・プロジェクトが展開されます。第3回となる今回は、過去2回の芸術祭から継続して活動されてきた作家・プロジェクトは、その内容を更に発展させているほか、新たに「食」をテーマの一つとし、様々なイベントが開催されるなど、来場者の皆様には、各アート作品を御堪能いただくとともに、楽しみながら地域についての理解を深めていただけるものと存じております。今回の芸術祭にも多くの方が来場され、前回を超える盛り上がりとなるものと大いに期待しております。

 

2.「効果の見える治水事業」 香川県 亀水町()地区(高松市)の急傾斜地崩壊対策事業 高松土木事務所長 樋 口 晋

 

【山腹斜面崩壊の発生】

○平成23529日、台風第2号の接近に伴う非常に激しい雨の影響(最大時間雨量14mm・連続雨量197mm)で、付近の住民80世帯、234人に避難勧告が出されました。

29日正午頃、高松市亀水町の紅峰(標高245m)の山腹斜面が、幅約20m、長さ約120mにわたって崩壊し、幸い人的被害はなかったものの大きな被害が発生しました。

○対策工事に着手するまでの間、今後の降雨によって再び斜面崩壊が発生する恐れがあることから、地盤伸縮計による自動監視を行い、また所定の斜面変位が検出された際には、3箇所に設置したパトライト点灯・サイレン吹鳴による住民への周知、併せてメール配信システムによる警報メールを配信することにより、迅速に避難が行えるよう、住民に危険を知らせる体制を構築しました。

○崩壊箇所については、不安定土塊の崩壊防止対策として吹付法枠工に鉄筋挿入工を併用した工法を採用し、崩壊地下方の市道直上斜面は斜面勾配が緩く比較的地盤が安定しているため、木柵工を施工しました。

○なお、斜面下方につきましては、上部斜面で不安定化した安山岩の浮石が落下・転動して民家を直撃する可能性があることから、住民の安全を図るため落石対策として重力式擁壁及び落石防護柵を施工しました。

○住民の方々のご協力もあり、事業着手から3年で急傾斜地崩壊対策工事を完成することができました。

 

                         

今週のニュース

    

1.「河川のパートナー4団体」を新たに河川協力団体に指定! (河川部 河川管理課)   

 

○平成25年6月に「水防法及び河川法の一部を改正する法律」が公布され、この中で河川協力団体制度が創設されました。

○河川協力団体制度とは、自発的に河川の維持、河川環境の保全等に関する活動を行うNPO等の民間団体を支援するものです。

○平成27年4月に四国地方整備局が管理する直轄河川管理区間について、「河川協力団体」を12団体指定しているところです。

○今回、新たに4団体の応募があり、審査の結果「河川協力団体」として指定する事になりました。(全16団体)

○今後は、活動実施計画書に基づき、河川のパートナーとして、活動いただくことにより、地域の実情に応じた多岐わたる河川管理の充実に期待します。

 

2.「入田ヤナギ林 菜の花まつり」を開催 (渡川水系 中村河川国道事務所)

 

○去る3月5日〜6日、高知県四万十市入田のヤナギ林において菜の花まつりオープニングイベントが開催されました。

○この菜の花まつりは、中村河川国道事務所が実施している四万十川自然再生事業(アユの瀬づくり)で、アユの産卵場の再生を目的とした樹木伐採を実施した箇所に菜の花が開花するようになったことで始まったお祭りで、近年は一万人を超える来場者が訪れる地域に定着したお祭りとなっています。

○当事務所は、災害対策車の展示や事務所事業PRパネルの出展、降雨体験装置や土石流3Dシアターなどの防災コーナーを設置し河川事業のPRを行いました。また、四万十川自然再生協議会のメンバーと共に、防災植物学習コーナーやマイヅルテンナンショウの紹介、エビ玉づくり体験コーナーなど様々な企画で祭りを盛り上げました。

○例年に比べて菜の花の開花がやや遅れ気味ではありましたが、それでも四万十川とともに綺麗に間伐されたヤナギ林と菜の花のコントラストはすばらしい景観となり、多くの親子連れや観光客が写真撮影や散策を楽しんでいました。

 

 

 

 

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