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四国河川ニュース

12/19(土)〜 1/8(金)》672

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2015.1.12発行】

                                           

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.307

○「人の花咲くやすらぎ空間・阿波市」 徳島県 阿波市長 野 崎 國 勝

○「効果の見える治水事業」 宮川内(みやごうち)ダム堰堤管理事業 徳島県県土整備部東部県土整備局 局長 久 住 武 司

 

○今週のニュース

○「夜間パトロール」を実施 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

○「河川協力団体が桑野川壁画」を修復 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.307

 

1.「人の花咲くやすらぎ空間・阿波市」 徳島県 阿波市長 野 崎 國 勝

 

○阿波市は、平成17年4月1日に阿波郡阿波町・市場町、板野郡土成町・吉野町の4町が郡をまたいで合併し誕生した、総面積190.97km2の県内でも平野部の多い市です。

○北部には阿讃山脈が連なり、緑豊かな山々を有し、これらの山々を水源として、宮川内谷川、日開谷川、大久保谷川及び伊沢谷川が南に縦貫し、それぞれに南斜面の扇状地を形成しています。

○宮川内谷川上流には、徳島県で管理を行っている宮川内ダムがあり、昭和39年の完成以来50年余に渡り、下流域の洪水防御の役割を担ってきました。

○今後とも、ダムの治水機能が十分に発揮されるよう、適正な維持管理に努めていただきたいと考えております。

○本市でも、近年の異常気象などの対応として、市道中央東西線自歩道整備事業(延長約4500m)では、幅3.5mの自歩道を設け、その下に排水溝を設置しました。阿讃山脈からの雨水を排水溝に取り込み、河川へ流す仕組みであり、吉野川沿いの内水被害を防ぐ、本市の地形を最大限に利用した災害対策です。

○また、本市は、合併以来、本庁と3支所で業務を行ってきましたが、市のほぼ中心である市場町切幡字古田の地に新庁舎を建設し、平成27年1月1日から業務を開始しました。

○寄せ棟造りの新庁舎は鉄筋コンクリート造り3階建ての免震構造で、近い将来発生が危惧されている南海トラフ巨大地震にも耐えられる構造となっています。

○庁舎に隣接された交流防災拠点施設「アエルワ」も免震構造で、最大645人収容の多目的ホールを備えているほか、座席は可動式となっており、災害時に全国から届く支援物資やボランティアらの受け入れ基地にもなり、支援物資を市内各地へ配送する役割も担います。

○本市は、平成27年4月に市政施行10年の節目を迎えました。キャッチコピーの「10周年 かがやく阿波市に きらめく未来」に込められた市民の熱い思いを受け止め、「住んで良かった」「これからも住み続けたい」と思える「人の花咲くやすらぎ空間・阿波市」を目指していきたいと考えています。

 

2.「効果の見える治水事業」 宮川内(みやごうち)ダム堰堤管理事業 徳島県県土整備部東部県土整備局 局長 久 住 武 司

 

○宮川内ダムは、昭和39年の管理開始から51年目を迎え、半世紀以上にわたって洪水調節はもとより、農業用水や河川維持用水の安定供給といった治水・利水両面での大きな役割を果たして参りました。

○こうした機能の向上を図るため、これまで、放流能力を増大させる底部放流管の新設や洪水吐きゲート巻き上げ機の改築など大規模な施設改良に加えて、日頃からの点検に基づいた堰堤管理事業(修繕工事)を実施しており、平成26年度には「長寿命化計画」を策定し、将来に向けての戦略的な維持管理に努めているところであります。

○このほか、今まで積み重ねてきた地域や住民などとの関わりを重視し、引き続き、誰にも「親しまれるダム」として、地域と共存するダムを目指して参ります。

 

<宮川内ダムの概要>

・目 的 洪水調節、特定かんがい、流水の正常な機能維持

・河川名 吉野川水系宮川内谷川

・諸 元 型式:重力式コンクリートダム  堤高:36.0m  

     堤頂長:130.0m  総貯水量:1,350m3  

     集水面積:23.14km2  ゲート:2段式鋼製ローラーゲート

 

<堰堤管理事業>

○ダムの適正な維持管理を図るため、堰堤管理事業により、ダム設備の保守点検業務をはじめ、貯水地の水質及び堆砂状況調査等を毎年定期的に実施しています。

○現在、洪水吐きゲートについて、定期点検により手当が必要と判断したローラー部分の修繕工事を実施しています。

 

<親しまれるダムへ>

○ダム湖周辺は、地元ボランティアによる保全活動が行われ、春は桜や新緑、秋は紅葉、四季折々の美しい風景を生み出しており、イベント、散策、釣りなどに利用され、憩いやレクリエーションの場として親しまれています。

○また、ダム見学会や、小学生等の環境学習の場として活用されている他、最近では、ダムカードが好評で、日本各地から訪問していただく方々に対する地元の観光PRも心がけています。

○今後とも、適正な維持管理による「安全・安心を実感できるダム」はもとより、地元内外を問わず「親しまれるダム」を目指していきたいと考えています。

 

                         

今週のニュース

    

1.「夜間パトロール」を実施 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○那賀川河川事務所と徳島県南部総合県民局は、平成27年12月15日(火)に那賀川、桑野川及び徳島県南部総合県民局管内の河川、道路において、不法投棄の多い河川敷や道路を重点的に「夜間パトロール」を実施しました。

○今回の夜間パトロールは、12月が不法投棄防止強化月間であること、また、正月前の家庭の掃除等により不法投棄が予想されることから実施しました。夜間パトロールは、平成20年の開始より今回で14回目となります。

○当日は、那賀川河川事務所と徳島県南部総合県民局の12名が4班に分かれ、パトロールを行い、ゴミの不法投棄を3箇所確認しました。

○那賀川、桑野川では、一昔前に比べ不法投棄は少なくなりましたが、ペットボトル、空き缶などのゴミは依然多く不法投棄されています。今後とも、地域住民等の力を借りながら、「ゴミを捨てない」「川を汚さない」「ふるさとの川を大切にする」といった意識、モラルを高め不法投棄をなくしていきます。

 

2.「河川協力団体が桑野川壁画」を修復 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○河川協力団体である「横見町をきれいにする会」の会員、地元の横見小学校生徒など約70人は、平成27年12月20日(日)に徳島県阿南市役所の対岸の桑野川河川敷の清掃を行った後、堤防護岸に阿南市の公式マスコットである「あななん」、かっぱ、ひまわり、とんぼなど11体を新たに護岸壁画として修復しました。

○当護岸への壁画は、横見町をきれいにする会が河川へのゴミの不法投棄を防止するための啓発活動として平成10年から平成14年までの5年をかけ延長約300mの区間で完成していました。今回、壁画制作から約15年が経過し、色あせなど劣化が目立ってきたことから、阿南市役所の本庁舎完成を機に約150m区間を修復したものです。

○「横見町をきれいにする会」は、河川清掃、河川敷への植栽、堤防護岸への壁画を通して不法投棄のない美しい河川環境の啓発を行っている団体で、平成27年4月には河川協力団体として指定されています。

 

 

 

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