四国河川ニュース《11/23(土)〜11 /29(金)》No.67


1.四国地方整備局渇水状況
 〜石手川ダム、吉野川水系銅山川ダム群は引き続き取水制限を継続〜
                   (吉野川水系、重信川水系)

○重信川水系石手川ダムでは梅雨時期に少雨であったことより6月下旬より取水制限を実施し、9月上旬より上水道の水圧調整が実施されており、
  第6次取水制限(上水18%、農水50%、かんがい50%制限)が引き続き実施されています。
  2日8時現在の石手川ダムの貯水率は40.0%となっています。
○吉野川水系銅山川ダム群では15日よりの1次取水制限(工業用水20%制限)が引き続き実施されています。
  2日8時現在の銅山川ダム群(富郷ダム、柳瀬ダム、新宮ダム)の貯水率51.3%となっています。
○四国地方整備局渇水対策本部設置期間中の四国地方の渇水情報については
   http://www.river.or.jp/shikoku/index.html で情報提供を行います。(但し、土日はシステム上更新していません)

2.吉野川水源の森交流事業実施
 〜早明浦ダム上流で植樹や下草狩り〜 
              (吉野川水系 高知県、香川県、徳島県)

○吉野川水源の森交流事業として20日、香川用水の水源巡りの旅事業、23日、早明浦ダム命の森づくり事業が実施されました。
1)香川用水の水源巡りの旅事業(香川県と整備局主催)には、香川県飯山中学校の生徒らが参加し、高知県早明浦ダム上流で植樹を行いました。
  ・同事業は、受益地の中学生に水の大切さを知ってもらい、水をきれいにし、水源地の保全を図ろうとして平成8年度から毎年実施しています。
  ・当日は1年生168人がタブノキなど広葉樹の苗775本を手分けして植樹。友達と助け合いながら約1時間真剣に取り組みました。
2)早明浦ダム命の森づくり事業(徳島県と整備局主催)には下流受益地の徳島県内の住民73名が参加し、早明浦ダム上流の水源林の下草刈りを行ないました。
  ・この事業も下流の人々が水源地域を訪れ、植樹や下草刈りなどを通して水源地域の森の大切さと早明浦ダムの役割・重要性を知ってもらうとともに
   水源地域と受益地の交流を図ろうとして平成8年から実施しています。
   ・当日は、地元住民の指導を受けながら、下流住民が1人で20m2合計で約1600m2の下草刈りを約1時間かけ汗をながしながら行いました。
    また下流の参加市民の代表から嶺北NPOに「のり」が送られるなど交流が図られました。
○これら事業の参加者からは、作業の大変さが実感できた。もっと水源地の交流が必要、水と森、山が自分たちの生命に密接に関係することを学んだなどの意見が聞かれました。
○四国地方整備局では、今後もや関係機関と共に流域住民と連携して水源地の保全を図る行事を支援する「吉野川水源の森交流事業」を推進してまいります。

3.松山市立さくら小学校総合学習
  〜石手川水質浄化施設見学及び重信川の簡易水質調査の実施〜
                            (重信川水系 愛媛県)

○11月15日に松山市立さくら小学校4年生158名が総合学習で、重信川・石手川を見学しました。
○さくら小学校の4年生は、総合学習の時間に「川を探検しよう」をテーマとして、「川の汚れ」「川をきれいにするために自分にできること」などについて学習しています。
○本見学会は、川の探検や水質の状況などを学習、体験するために企画されたもので、石手川水質浄化施設見学及び重信川・石手川で水生生物による水質調査、
  簡易水質分析(パックテスト)を用いた水質調査(COD)を実施しました。
○水生生物調査は、松山淡水ベントス研究所桑田講師、環境省環境カウンセラー川越講師の指導のもとに、調査を実施しました。
○国土交通省の水生生物調査は毎年7月頃に行っていますが、本見学会は小学校の企画であり11月の開催となりました。
  重信川では、これまでの水生生物調査で確認されなかったモクヅガニが確認されたり、初めて実施する重信川(重信町山之内地区)では、
  カワゲラ類が3種類も確認されるなど(きれいな川であるということだそうです)、新しい発見もありました。
○水温は少し冷たいくらいでしたが、それでも子どもたちは裸足で川に入り、熱心に水生生物の採集を実施しました。

4.平成14年度河川技術研究会を開催
          (四万十川水系、高知県)

○11月27日(水)〜28日(木)に中村市において、平成14年度河川技術研究会を開催しました。
○河川技術研究会は、リバーカウンセラー(徳島、香川、愛媛、高知大学、高専の6名の教授、助教授)と四国地方整備局若手技術者との交流等を目的として、
  平成5年度より行っています。 
○27日の会議ではリバーカウンセラー3名と整備局職員37名が出席し、河川調査官の挨拶から始まり、続いて「低水路内樹木群の水理的影響評価」等
  各河川の研究発表を行いました。発表後には整備局若手職員とカウンセラーの活発な討議が行われました。 
○翌28日は現地調査として四万十川の局所洗掘箇所や自然再生事業箇所、河口部、後川床上特緊事業箇所等を周り、現地で意見交換を行いました。 
○会議、現地調査ともに先生方の貴重な御意見、御指導等を頂き、整備局職員の技術力の向上につながったものと思われます。
  来年度は愛媛県地区(大洲市肱川)で開催予定です。

5.読んでほしい「’02四国防災トップセミナー冊子」作製
                     (徳島県、高知県、愛媛県、香川県

○四国地方整備局では、今年7月徳島県鳴門市で開催しました四国防災トップセミナーの状況をとりまとめた冊子を作成しました。
○普段、体験する機会が少ない危機事態の対応の参考としていただくため、帝京大学志方俊之教授の基調講演「災害危機管理と訓練」、
  鳴門市・板野町の危機管理模擬演習、首長の自己チェック研修、講評の状況まで、詳しく取りまとめました。
○本冊子は、危機管理の参考としていただくため、四国の4県、212市町村、防災関係機関にも今後お送りする予定です。
○なお、冊子をご希望の方は、部数に限りがありますが四国地方整備局河川部河川管理課、小原技官(TEL087-851-8061(内線3177)まで連絡していただければお送りします。


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    ■連絡先■
      四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)

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