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四国河川ニュース

10/31(土)〜 11/13(金)》669

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2015.11.16発行】

                                           

○四国・水こぼれ話談話室Vol.304

○「地域の防災力を高める取り組み」 香川県 観音寺市長 白 川 晴 司

○「効果の見える治水事業」 香川県 一の谷川(いちのたにがわ)(吉岡町)の治水事業『一の谷川総合流域防災事業』 西讃土木事務所長 川 江 秀 樹

 

○今週のニュース

○「第8回 那賀川源流コンサート」を開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

○「平成27年度 第2回四国地方公益活動推進会議(松山河川施設管理部会)との合同巡視」を実施 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.304

 

1.「地域の防災力を高める取り組み」 香川県 観音寺市長 白 川 晴 司

 

○「一の谷川」は、市の南東部に位置する一ノ谷池から市の北西部に位置する観音寺港へと流れる延長約7.3kmの川で、一部住宅地の中を流れる川です。

○香川県に整備を進めていただいている一の谷川総合流域防災事業は、まさに周辺に住宅地が密集している区間でありますが、平成16年の度重なる台風の襲来時には、氾濫した水が道路上を流れ、床下浸水などの被害が発生しました。また、付近にある小学校も浸水するなどの被害を受けており、防災に対して再認識する事態となりました。

○観音寺市はこれまで、大きな災害を経験しておらず、防災に対しての意識が低い土地柄だったのですが、この経験をもとに、地域では防災に対する関心が非常に高まっております。

○平成16年の経験から地域内では防災に対する取り組みが数多く行われております。そのひとつとして、小学生を中心とした防災キャンプが行われました。キャンプのメニューの中に炊き出しを組み込み、非難所体験を実施するなどの防災訓練を組み入れております。

○その他にも、地区の体育祭の競技に防災訓練リレーという種目を取り入れ、土嚢づくりや簡易の担架を作るなどして、防災に対する意識を地区全体で高めております。

○総合流域防災事業により川を整備していくことで、浸水による被害を防止できると、大いに期待しているところですが、地域のこうした取り組みが結束力を強くし、地域防災体制を強化できるのではないかと考えます。このような取り組みを全市に浸透させ、災害に強いまちづくりを目指していきたいと考えております。

 

2.「効果の見える治水事業」 香川県 一の谷川(いちのたにがわ)(吉岡町)の治水事業『一の谷川総合流域防災事業』 西讃土木事務所長 川 江 秀 樹

 

○一の谷川は香川県西部に位置し、三豊市山本町の菩提山を源に、藤の木川、加儀田川、軍川の支流を束ね、観音寺市観音寺町において瀬戸内海に注ぐ二級河川で、その流域は、観音寺市と三豊市にまたがり、面積20.7km2を有し、同地域における社会、経済の基盤をなしております。

○一の谷川では、昭和31年度より治水事業が行われ、昭和56年度までに河口から観音寺市吉岡町の県道黒渕本大線の流岡橋までの区間約4.8kmの整備を終えていますが、未改修の流岡橋から上流については、河道が狭小であることから大雨時には河川が氾濫し、平成2年、平成16年、平成23年の台風など、平成以降で4回の浸水被害を引き起こしています。

○このため、流岡橋上流から一ノ谷池下流までの区間約2.5kmについて河川改修計画を策定し、平成25年度から国道11号までの区間約0.6kmを吉岡工区として事業を開始しており、平成27年度は、前年度に引き続き用地買収及び建物等の補償に加えて、用地買収が完了した区間の工事に着手したところです。

○吉岡工区では、近年頻発する集中豪雨等による洪水被害の防止や低減に向けて、治水安全度を向上させるとともに、護岸には生態系に優しい環境ブロックを採用する等、河川環境にも配慮した整備を行い、災害に強いだけでなく、快適な郷土を目指すこととしています。

 全体事業費: 約18億円

 事業区間: 約0.6km(県道黒渕本大線流岡橋〜国道11号)

 事業期間: 平成25年度〜平成30年度

 

                         

今週のニュース

    

1.「第8回 那賀川源流コンサート」を開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○平成27年11月1日(日)に那賀町の高の瀬峡レストハウス平の里にて「那賀川アフターフォーラム」主催、「ゆきかう那賀川推進会議」後援による「那賀川源流コンサート」を開催しました。

○このコンサートは、那賀川における流域内交流の活性化や上下流連携の推進による地域振興を目指して、平成18年から開催しているもので、今年で8回を数えます。

○コンサート会場の「高の瀬峡レストハウス平の里」は、紅葉が美しい高の瀬峡の入り口に位置しており、約200人もの方々にご来場いただきました。紅葉狩りに来ていた観光客の方々も、出演者の素晴らしい演奏や歌声に足を止め、聞き入るようにしていました。

 

 

2.「平成27年度 第2回四国地方公益活動推進会議(松山河川施設管理部会)との合同巡視」を実施 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○11月10日(火)に、重信川・石手川において「四国地方公益活動推進会議」(以下、「推進会議」という)(松山河川施設管理部会)と、松山河川国道事務所の河川担当職員等による、平成27年度第2回重信川合同河川巡視を実施しました。

○「推進会議」の松山河川・道路施設管理部会は、国土交通行政の各分野で培った豊富な実務経験を生かし、社会貢献出来るような活動(ボランティア活動)を行うために、平成22年に発足され、この機に重信川合同河川巡視が始められました。

○今回の重信川・石手川合同河川巡視は、「推進会議」(松山河川施設管理部会)会員14名、松山河川国道事務所の職員等18名の計32名が参加し、堤防のモグラ調査を重点に点検しました。

○今回、参加頂いた「推進会議」(松山河川施設管理部会)会員の皆さんは、以下の方々です。

    高橋徹馬部会長 岡田周三副部会長 川田信夫副部会長

    関谷浩二事務局・副部会長

    伊賀上雅嗣 大橋勝己 岡崎健二 上岡兼二

    河野陸朗 坂本英隆 曽我正富 濃野千秋

    原田重信 松本直樹

○今回の点検で、もぐら調査の方法など部会員より指導いただき、堤防全川でモグラ塚が確認でき、事務所職員等のいい経験になりました。

○会員の方にはこの場をお借りして、お礼申し上げます。

 

 

 

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